韓国語初級学習者による学習自己評価は有効か ...

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111 N ' , 『外国語教育研究』外国語教育学会紀要No.16(2013)pp86-104. 韓国語初級学習者による学習自己評価は有効か --日本語母語話者の韓国語初級Can-doStatementを用いた試みから 一雨 徐アルム 1.はじめに CommonEuropeanFrameworkofReferenceforLanguages(ヨーロッパ言語共通 参照枠組み、以下CEFR)が2001年に発表されてから、CEFRは教育に関わる様々 な領域で活用されている。吉島(2008:41)も、このような流れを既に予想し、「CEFRを 参照し、より具体化することを通じて、CEFRの活用の道は様々であると考えられる」と 述べている。さらに、CEFRの影響力はヨーロッパだけでなく、日本や韓国においても 徐々に広がりを見せている。日本では、2011年3月、CEFRの枠組みを日本語教 育の現状に合わせて開発した「JF日本語教育スタンダード(以下、JFスタンダード)」 が国際交流基金により発表され、日本語教育の現場で利用されつつある。 一方、韓国におけるCEFRの応用や適用は、外国語教育および韓国語教育分野 を中心に行われているものの、日本の状況に比べるとそう活発ではない。例えば次の ような事例、論考を挙げることができる: (1)2010年に韓国の延世大学校が学部の英語認証プログラムにCEFRのレベル 参照枠組みを導入した。 (2)畳笹詞[ユン・ソニョン](2008)は、フランス語教育において「自己主導学習」を 広めることを提起し、望ましい教育および評価の方向を模索している。 (3)過剰今[クオン・ヨンスク](2009)は、CEFRを活用し、「ドイツ語教育課程におけ るレベル分け記述一覧」を設計した。 次に、外国語としての韓国語教育における事例として、「国際通用韓国語教育標 準モデル(以下、韓国語標準モデル)」を挙げることができる。これは、韓国の国立国 語院と慶照大学校の共同研究により2010年に発表されたもので、地域または教育 機関ごとに異なっている韓国語教育の内容や体系一一教授法、学習、および評価 など--を、統合することを目的に構築された。2010年にモデルl段階、2011年に は、それをより具体化したモデル2段階が作成され、多様な形で行われている韓国語 教授・学習が、適切な水準および内容に基づいて行われているかを判断する客観的 な準拠として機能している。韓国語標準モデルは、CEFRに述べられている「言語能 86

Transcript of 韓国語初級学習者による学習自己評価は有効か ...

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『外国語教育研究』外国語教育学会紀要No.16(2013)pp86-104.

韓国語初級学習者による学習自己評価は有効か

--日本語母語話者の韓国語初級Can-doStatementを用いた試みから

一雨論

徐アルム

1.はじめに

CommonEuropeanFrameworkofReferenceforLanguages(ヨーロッパ言語共通

参照枠組み、以下CEFR)が2001年に発表されてから、CEFRは教育に関わる様々

な領域で活用されている。吉島(2008:41)も、このような流れを既に予想し、「CEFRを

参照し、より具体化することを通じて、CEFRの活用の道は様々 であると考えられる」と

述べている。さらに、CEFRの影響力はヨーロッパだけでなく、日本や韓国においても

徐々 に広がりを見せている。日本では、2011年3月、CEFRの枠組みを日本語教

育の現状に合わせて開発した「JF日本語教育スタンダード(以下、JFスタンダード)」が国際交流基金により発表され、日本語教育の現場で利用されつつある。

一方、韓国におけるCEFRの応用や適用は、外国語教育および韓国語教育分野

を中心に行われているものの、日本の状況に比べるとそう活発ではない。例えば次の

ような事例、論考を挙げることができる:

(1)2010年に韓国の延世大学校が学部の英語認証プログラムにCEFRのレベル

参照枠組みを導入した。

(2)畳笹詞[ユン・ソニョン](2008)は、フランス語教育において「自己主導学習」を

広めることを提起し、望ましい教育および評価の方向を模索している。

(3)過剰今[クオン・ヨンスク](2009)は、CEFRを活用し、「ドイツ語教育課程におけ

るレベル分け記述一覧」を設計した。

次に、外国語としての韓国語教育における事例として、「国際通用韓国語教育標

準モデル(以下、韓国語標準モデル)」を挙げることができる。これは、韓国の国立国

語院と慶照大学校の共同研究により2010年に発表されたもので、地域または教育

機関ごとに異なっている韓国語教育の内容や体系一一教授法、学習、および評価

など--を、統合することを目的に構築された。2010年にモデルl段階、2011年に

は、それをより具体化したモデル2段階が作成され、多様な形で行われている韓国語

教授・学習が、適切な水準および内容に基づいて行われているかを判断する客観的

な準拠として機能している。韓国語標準モデルは、CEFRに述べられている「言語能

86

Lf’

『リ

鼠心耳$吟L

力に対する共通的な記述体系があるのであれば、異なる体系と状況の下で、学習目

標、段階、資料、そして評価などを比較することが容易となる」という内容を参照して

いる。

以上のように、CEFR自体が言語能力の検定基準や言語教育のカリキュラム作成、

自己評価や学習計画に至るまで、教育に関わるあらゆる側面に大きく寄与するのは

確かであるだろう。そこで、筆者は実際の現場で上記の枠組みを学習者の自己評価

にいかに応用できるかについて考え始めた。その結果、CEFRやJFスタンダードのよう

な既存の枠組みを始め、韓国語教育分野で国際的に適用できる枠組みの開発のた

めに提示された韓国語標準モデルを参照するとともに、筆者が現在勤めている韓国

語教室(以下、s校)で使われている教科書である『ソウルアカデミー韓国語1(以下、

韓国語l)』の内容を反映し、現場適用性を高めた初級レベルのための新しい

Can-doStatement(能力記述文、以下、CDS)である「韓国語初級Can-doStatement」

(後述)を作成するに至ったのである。

11

!;!

3.研究方法

2研究目的

本稿の目的は、日本語母語話者の韓国語初級学習における学習者自身による

自己評価の重要性を、試案「韓国語初級Can-doStatement」を用いて確認すること

にある。本研究は、「韓国語初級Can-doStatement」に基づいて作り上げた評価表を

用いるが、学習者自身に自己評価を行わせることで、学習を自律的に行う姿勢を形

成することにつながることも期待している。

言語運用能力の評価は、誰が評価するかで異なる情報が得られると考えられる。

学習者の自己評価、学習者を直接知る教師の評価が考えられる。この2種に加えて、

同じクラスで学ぶ学生同士の評価も可能である。また、このような言語運用能力の評

価はすべての学習レベルで可能であるが、本研究では、同じ程度の学習レベルで複

数の学習者が被験者として得られることが上記の目的を達成するために必要である

と考えたため、初級レベルに絞ることとした。また、学習者同士の相互評価は、今回

行わない。

87

本研究では、「韓国語初級Can-doStatement」を新たに構築し、この評価基準を用

臣下魂1

師鰯嘩隆価姉万場喝嬬誘舜訟譲湧鞭躍如編か諭零蜂識秤溺割琴郵認癖錨》』》》》》鱗一一

'’

いる。この評価基準の構築にあたっての考え方は以下に詳細に述べる。

この評価基準を用いて日本語母語話者である韓国語初級学習者に自己評価を

行ってもらい、同時にその学習者について教師に評価を行ってもらう。この両者の評

価がどのように類似あるいは相違しているかを検討する。さらに、学習者には個別に

フォローアップ・アンケートとインタビューを行い、評価基準についての意見や、自己

評価を行ったことで学習に対する態度が変わったかどうかなどを調べる。調査におけ

る詳細は、後述する。

4「韓国語初級Can-doStatement」

4.1概要

「韓国語初級Can-doStatement」は、CEFR、JFスタンダード、そして韓国語標準モ

デルのような共通参照枠組みに準拠している。また、上記の参照枠に加え、s校で使

われている韓国語初級学習者向けの教科書『韓国語’』の内容を反映し、構築した。

各課の学習目標、学習文法・表現をまとめ、とりわけ、それらの参照枠の中でも、言

語教育全般に係り、学習者がより効率的に学習することができる環境を作り、多言語

社会に寄与するために定められたフレームワークであるCEFRの理念を背景にしてい

る。このCDSは、全学習レベルの中でも、韓国語初級レベルを対象に、CEFRやJF

スタンダードに定義されている言語学習における5技能一一「聞く」、「読む」、「書く」、

「話す」、「やり取りする」--バランスに基づいた韓国語能力の把握を目的として作

成されたCDSの総体で、初級lと初級2、つまり、CEFRやJFスタンダードのレベル

ではA1とA2に該当する学習者を対象としている。現在は、初級l(Al)レベルの

CDSのみが開発済みで、初級2(A2)レベルにおけるCDSは、現在構築中である。

4.2「韓国語初級Can-doStatement」における初級の定義

「韓国語初級Can-doStatement」における初級レベルを分かりやすく定義するため

に各枠組みにおけるレベル参照枠を以下の表1にまとめた。

88

雨一口bJ凸一

':『;

判Ⅱ

新日本語

能力試験

N1

N2

N3

N4

表1 本 研 究 に お け る初級韓国語学習者の定義

旧日本語一般的なCEFR・JFスタンダード国際韓国語

能力試験レベル分けのレベル分け標準モデル

1級合格超級 C2 最上級

1級目標上級 高級2C1

2級合格上級 高級1

2級目標中上級 B2 中級2

中級 Bl 中級

3級合格初中級

3級目標初級(後半)A2 初級2

N54級目標初級(前半) A1 初級1

4.3「韓国語初級Can-doStatement」の構成

TOPIK

高級2

高級1

中級2

中級

初級2

初級

ここでは、「i緯国語初級Can-doStatement」の構成を、言語技能別分類と、言語学

習・活動別分類の2つに分けて説明する。まず、言語技能別分類は、「韓国語初級

Can-doStatement」の縦軸に該当するものである。jFスタンダードの言語能力と言語

活動のカテゴリー一覧のうち、コミュニケーション言語活動および言語学習における5

技能に焦点を当て、上位カテゴリーとして「表現する」、「理解する」および、「コミュニ

ケーションする」を設け、それぞれの上位カテゴリーの下位分類として5技能を取り入

れた。各技能のCDS項目の順番は、まず、該当カテゴリーにおける全般的な能力を

示すCDSを最初の項目として配置してから、なるべく教科順に沿って並べた。

一方、言語学習・活動別分類としては、「教科」、「言語活動」、「第一トピック」、

「第二トピック」、「文法項目」が挙げられる。「教科」は、『韓国語’』の教科番号を記

録する欄で、各CDSがどの教科に該当するかを示すためである。「言語活動」、「第

一トピック」、および「第二トピック」は、JFスタンダードの枠組みを参照したものである。

最後の「文法項目」は、それぞれのCDSが『韓国語1」のどの文法項目と関連性があ

るかについて表すために設けられた。

本稿では、紙幅の都合上、『韓国語l』の教科及び文法項目の列を省略し、CDS

言語活動、そして、第一・第二トピックのみを取り上げ、以下の表2に提示する。

89

表2「韓国語初級Can-doStatement」

90

CDS

カテゴリ 第一言語活動

トピック

第二

トピックCan-doStatement

全体の内容を聞き取り、理解することはでき

ないが、テレビ番組やドラマ、映画を見て、

分かっている単語や文型を部分的に聞き

取ることができる。

はっきりと発音し、ゆっくりと間を置きながら

話してもらえれば、発話を理解することがで

きる。

聞くこと

全般1

学校・

教育

「ご飯を食べる前に薬を飲んでください」な

ど、医者の簡単な指示を聞いて、理解する

ことができる。

指示や

アナウンスを

聞く

健康病院2

はっきりと発音し、ゆっくりと間を置きながら

話してもらえれば、「読んでみてください」、

「これはどういう意味ですか?」、「次のページ

を見てください」など、授業中の教師の指示

を聞いて、理解することができる。

指示や

アナウンスを

聞く

学校・

教育3 教室

聞く

はっきりと発音し、ゆっくりと間を置きながら

話してもらえれば、電話での相手の会話を

聞いて理解することができる。

電話の会話

を聞く生活電 話4

公演のお知らせや案内ポスター、招待状な

どを見て、日時や場所などの基本的な情

報を把握することができる。

最初は全てを理解することができなくても、

1-2回繰り返して聞いたら、各教科にあるダ

イアログの音声を理解することができる。

学校・

教育

音声メディア

を聞く

語学

学習

食堂

理解する

8娯楽・

余 暇

音声メディア

を聞く

lレストランや食堂のメニューおよび値段を見

’て、情報を把握・理解することができる。

学習

語学

娯楽・

余 暇

地下鉄やバス停にある表示(例:「出口」、

「のりかえ」、「トイレ」、駅や停留所の名前な

ど)を見て、理解することができる。

短くて単純なテクストを、身近な名前や単

語を取り上げながら読み上げ、必要であれ

ば読み直しながら理解することができる。

読むこと

全般

必要な情報

の把握・

理解

9読む

買い物

必要な情報

の把握・

理解

エンター

テインメン

必要な情報

の把握・

理解

交通

手段

必要な情報

の把握・

理解

娯楽・

余暇

生活

l百貨店や市場にある商品名および値段を

O見て、'情報を把握・理解することができる。

経験や出来

事を語る

鮒!{

休み

できるこ

と.できな

いこと

友達や知人からの葉書やメッセージカード

にある簡単な文章や挨拶言葉を読んで、

理解することができる。

手紙や

葉書、メール

を読む

手紙と

葉書メディア

鼠鶴、

全体の内容を読み取り、理解することはで

きないが、韓国語の字幕のあるテレビ番組

やドラマ、映画を見て、分かっている単語や

文型を部分的に読み取り、理解することが

できる。

エンター

テインメン

娯楽・

余暇

テレビや

映画を見る

短い、簡潔に書かれた方向指示(例

「左」、「右」、「上」、「下」など)を読み取り、

理解することができる。

必要な情報

の把握・

理解

4生活道案内

9J

身近で馴染みのある話題について短くて単

純な語句かつ文を使って、簡単な事柄を

表現することができる。

話すこと

全般

聴衆(2人以上)の前で、簡単な表現を使っ

て、ゆっくり、自分のことを紹介(名前、職

業、国籍など)することができる。

聴衆の前で

話す

自己

紹介挨拶

日常

生活

ごく簡単な語句や文を使って、自分が出来

ることと出来ないことについて話すことがで

きる。

簡単な表現や文法、語童を使って、文章を

作ることができる。

私と

人生物語を語る

日常的なこと、たとえば、どこへ行ったか、

:隠誉鰯顎獣塾誕'馬侭を護《窪

1休 みや旅行などの計画について、短い文

8章や語句を使って表現することができる。

物語を語る私と人生未来の計画

話す

24書

旅 行

友達・作文を書く私と人生

知人

簡単な語句を使って、昨日や今日、明日物語を語る生活の天気について話すことができる。

天気や

季 節

9表

自分の紹介文だけではなく、他人のことに

ついても(どこに住んで、何をする人か、な

ど)簡単な語句や文を書くことができる。

最近自分が計画したことや決めたことにつ

いて、簡単な語句や文を使って話すことが

できる。

20す

23

自分が経験してきたことについて、簡単な経験や出来私と人生経験語句 や 文 を 使 っ て 話 す ことができる。事を語る

書くこと

全般

2旅行や出張などで訪問した場所について、

,誓い語句や文を閑いて柵写することができ説明・描写

する休み 旅行

コミユニニ

ケーーシ

ョンする

道や行き方が分からないときや知らない場

所に行くときに、友人や近所の人、または

通りかかりの人に、行く方法を尋ねたり、ま

た質問されたりしたとき答えることができる。

できる。

92

簡単で短い挨拶言葉、「お誕生日おめでと

うございます」、「お会いできてうれしいです」

などのような文をメッセージカードや葉書に

書くことができる。

26

手紙やメー

ルを書く

拶葉

挨言

挨拶

情報交換生活道案内

相手によるゆっくりした話や分かりやすい単

語を使った指示、あるいは質問が繰り返さ

れる場合、話に対して、簡単なやり取りをす

ることができる。さらに、身近な話題や、よく

知っていることについて質問されたり、話を

かけられたりしたら、単純な表現を使って答

えたりすることもできる。

27

口頭での

やり取り全般

簡単な単語および表現ではあるが、フォー

マルな文体を使って相手を誘ったり、また

未熟ではあるが、相手の反応に対して言葉

を返したりすることができる。

2簡単で基本的な挨拶言葉を用い、挨拶を

8交わすことができる。

社交的な

やり取り

拶葉

挨言

挨拶

32

友人や近所の人に、誕生日や誕生日に欲

しいプレゼントについて尋ねたり、答えたり

することができる。

29 情報交換私と人生誕生日

勧誘

友人や近所の人に、休みや週末にした・す

ることについて尋ねたり、答えたりすることが

できる。

30 情報交換休み週末

友人や近所の人にお願いをしたり、お願い

をされたりしたときに承諾・断りの答えをする

ことができる。

情報交換家族

インフォーマ

ルな場面で

のやり取り

35

33

人との

関 係

インフォーマ

ルな場面で

のやり取り

人との

関係

友達の家族(目上の方)のことについて、敬

語を使って聞いたり、また自分の家族(目上

の方)のことについて聞かれたりしたときに、

敬語で答えることができる。

家族

紹介

お願い

断り

約束

電話

34

簡単な単語および表現ではあるが、友人や

近所の人と電話で約束をしたり、また、都

合により約束を変えなければならないとき

に、約束を変更したりすることができる。

人との

関係

電話での

やり取り

買い物

インタビュー

をする/

受ける

友人の’悩みを聞いてアドバイスをしたり、ま

た自分の‘悩みを話したりしてやり取りするこ

とができる。

私と人生悩みインフォーマ

ルな場面で

のやり取り

36

生活

人との

関 係

アド

バイス

娯楽・

余暇

拶葉

挨言

日常会話の中で、前置きで天気や季節の

話をしながら基本的な挨拶を交わすことが

できる。

挨拶37

社 交 的 な

やり取り

46

天気や

季節

生活

交 通

手 段

電鋤.

友人や近所の人に、最近よくいっているとこ

ろについて尋ねたり、答えたりすることがで

きる。

社交的な私と人生近況やり取り

38

どの交通手段を利用して目的地に行くこと

ができるかについて簡単な表現を使って尋

ね、また質問されたときに答えることができ

る。

食堂やレストランで、簡単な表現や単語を

用い、ゆっくりではあるが、店員に質問をし

たり、注文をしたりすることができる。

店や

公 共 機 関 で

のやり取り

39

生活食べ物

情報交換

百貨店や市場で買い物のとき、簡単な表

現や単語を用い、ゆっくりではあるが、店員

に質問をしたり、答えたりすることができる。

店や

公共機関で

のやり取り

44

40

93

人との

関係

45

4簡単な単語および表現ではあるが、病院で

l自分の症状を説明することができる。症状

情報交換生活

語学

学習

学校・

教育

4自分の感想を話したり、また相手の感想を

2尋ねたりしながらやり取りすることができる。

般話

一今云

社交的な

やり取り

般話

一今云

韓国語でわからない母語の単語及び表現

を、「~は韓国語でなんですか」という表現

を使って尋ねたり、また質問されたりした時

に、知っているものであれば答えることがで

きる。

パーティーやイベントで初めて会った人に、

名前、出身、仕事などを尋ねたり、答えたり

することができる。

社交的な

やり取り

人との

関係

43

メディア

手紙や

メールの

返信による

やり取り

友達や知人からの手紙や葉書に簡単な返

事(送られてきた手紙や葉書の内容を踏ま

え)を書いて、やり取りすることができる。

手紙と

葉書

爾蕊

5.調査手順

ここでは、本研究調査の概要、「韓国語初級Can-doStatement」に基づいて作

された自己評価表のシートの構成、そして研究調査の各段階についての詳細をす。

5.1調査実施手順

授業の方向,性や学習者の能力を把握するために作成した「韓国語初級Can‐

Statement」を用い、現在S校で筆者が教えているクラスのうち、2012年9月に初

11を終え、初級2クラスに進んだ日本語母語話者の韓国語初級学習者5名を対

に自己評価を実施した。研究調査の実施にあたり、予め作成した研究資料を授

開始前に各協力者に渡した。調査実施期間は資料を配布してから1週間を目安

した。各研究調査段階の詳細については5.4から5.6にかけて述べる。

do

級象業

5.3「韓国語初級Can-doStatement」に基づく自己評価表シートの構成

5.2調査協力者

本研究調査の協力者は、入門のときから筆者が担当しているクラス2の日本語 母

語話者の韓国語初級学習者5名で、1名は2011年9月から、4名は2011年11

月から韓国語を勉強している。5名とも、s校で勉強を始める前に韓国語を勉強した

ことはない。研究調査に際し、調査の概要について十分に説明を行ったうえで、あら

かじめ同意書に署名をしてもらった。

自己評価表シートは、大きく「自己評価手順の説明」、「韓国語初級Can-do

Statement」、そして「自己評価記入欄」の3つに分類されている。ます、「自己評価記

入欄」は列①から列③に分けられ、それぞれ「列①:できる度チェック(教師)3」、「列

94

lS校のレベル分けは、初級l、初級2、中級l、中級2、高級l、高級2の6レベルで構成され

ている。

2週1回、毎回80分の授業である。

3「列①:できる度チェック(教師)」は、教師による学習者の「できる度」を評価するために設けられ

②:できる度チェック(学習者)」、「列③:やりたい度チェック(学習者)」に構成されてい

る。

自己評価における「できる度」の評価は、「4できる」、「3難しいがなんとかできる」、

「2あまりできない」、「lできない」の4段階で行われる。これは、CEFRにおける自己

評価の選択肢を参考したものである。一方、「やりたい度」に関しては、「2もつと勉強

したい」と「lもっと勉強したくない」の2択で構成されている。「やりたい度」は、長沼

(2009)を参照し、学習した項目に対する学習者のニーズを把握するために設けられ

たものである。やりたい度をチェックするときは、その項目のでき具合に関係なく、その

項目を学習する必要があると思う場合は「2もつと勉強したい」に、あまり勉強する必

要性を感じない場合は「lもっと勉強したくない」に表記するようになっている。

また、CDSの数は、全46項目で、「聞く(6)」、「読む(8)」、「話す(8)」、「書く(4)」、

「コミュニケーションする(20)」である。学習者の理解度および韓国語に対する親密感

を高めるために、各CDSを韓国語と日本語で提示した。

54研究調査段階①:自己評価

調査資料の作成の段階に続き、学習者に資料を配布した。各学習者に渡した資

料は、①「韓国語初級Can-doStatement」による自己評価表1部、②研究調査への

ご協力のお願い1枚、③同意書1枚、④フォローァップ。アンケート1枚から構成され

ている。資料を配布してから、本調査の主旨および目的、配布資料、自己評価表の

使い方についての説明を行った。自己評価表の返送期限は資料を配布してから1

週間を目安にした。

55研究調査段階②:教師による評価

各学習者から自己評価表を全て収集してから、教師(調査者)による評価を行った。

教師による評価資料は、学習者へのフィードバック資料として用いることを目的として

いる。教師による評価結果は、「列①:できる度チェック(教師)」に記入された。列①の

記入の際は、これまで行われた授業の中での学習者の様子などを参考にした。「でき

る度」の確認のためにテストを実施したり、調査を意識して授業を行ったりすることはし

一一

たもので、学習者の自己評価後のフィードバック資料として用いる。

95

#!MI

IIiiilW

IiI1

なかった。上記の結果については、学習者による自己評価の結果とともに、後述る。

5.6研究調査段階③:フォローアップ・アンケートおよびインタビュー

フォローアップ・アンケートは、①本自己評価表の良い点、②本自己評価表で改

善が必要であると思われた点、③その他のコメントの3つで構成されている。また、自

己評価表とアンケートの収集の際、アンケートの回答結果に基づき、簡単なインタビ

ュー(5分程度)を行い、①自己評価が今後の韓国語学習に役立つと思うか、②自分

の韓国語能力を把握することができたか、について話してもらった。インタビューは録音せず、重要な内容をメモする形で行われた。

6結果

6.1自己評価表の分析①:「できる度」における「学習者自身の自己評価」およ

び「教師による評価」の結果

自己評価表の分析の際は、便宜性を図るために、任意的にJLK401からJLKO5ま

で学習者に番号を振り分けた。分析の際は、5技能一一「聞く」、「読む」、「話す」、

「書く」、「コミュニケーションする」一一における自己評価点の平均点を算出し、正五

角形グラフを通じて学習者が評価した自分の言語能力を総合的に表した。自己評

価の結果を正五角形で提示したのは、それぞれの領域の平均点を絶対的な数値と

して捉え、同一線状で比較するためである。学習者の自己評価の後に行われた教師

による評価の結果も、同じ方法で算出された。上記の2つを合わせ、以下の図’から

図5まで提示する。

4JapaneseLeamerofKoreanlanguageの略である。

96

図2JLKO2の「できる度」における「学習者自身の自己評価」および

「教師による評価」の結果

聞く

粥;.・鼻、一

議コミュニ’プーションする 読む

教師による評価

弾JLKO1による自己評価

書く 話す

図lJLKO1の「できる度」における「学習者自身の自己評価」および

「教師による評価」の結果

JLKO1は、「聞く」能力が3.33で一番高く、その次に2.75の「読む」能力の順に評

価の結果が表れた。つまり、「理解する」能力においては、難しいができる程度である

と評価したということである。しかし、「話す」、「書く」技能における評価点の平均がど

ちらも1.25でかなり低かった。「表現する」のカテゴリーにおいて、できない項目が多か

ったということがわかる。「コミュニケーションする」の領域においても同じ傾向が現れ

た。

く.一一一一

“釦、印

4332

2.06E三

97

話すく愛国

コミュニケーションする 読む

教師による評価

三jLKOzによる自己評価

教師による評価

霊JLKo3による自己評価

黙認

#;,銅

JLKO2は、「理解する」カテゴリーの平均点がいちばん高く、「聞く」が2.67,「読

む」が2.5であった。一方、「話す」や「書く」、「コミユニケーシヨンする」においては、そ

れぞれ2,1.75,1.85で平均点がかなり低く、「あまりできない」と思う項目もあるが、全く「できない」と感じる項目があるという結果が現れた。

以上に述べたJLKOlとJLKO2の自己評価における全体的な傾向として、「聞く」

や「読む」といった「理解する」能力においては多少の難しさを感じるができる、もしく

はあまりできないものもある一方、既に学習した項目に基づいてそれを産出したり、ま

た実際行われるやり取りの場面で用いたりすることにはまだ自信がないということを把

握できる。

聞く

“・釦”釦加

4332Z

一・坪

一・沙

一岸

一読 むコミュニ'ケーションする

1雲雲蕊雲雲雲

く雲南

賎認蕊蕊霧独尋謬窪質蕊謹;潟二課零鐸雲率震蕊詞..

図3JLKO3の「できる度」における「学習者自身の自己評価」および

「教師による評価」の結果

話す

JLKO3においては、上記の2名の学習者とは多少異なる傾向が現れた。まず、「読

む」と「書く」能力においてはどちらも平均点が2.75であった。一方、「聞く」、「話す」、

および「コミュニケーションする」における評価点の平均は、それぞれ1.83,2,2.35で、

上記の領域においては、「あまりできない」もしくは「できない」項目が多かったというこ

とが分かる。JLKO3における自己評価の結果をまとめると、「聞く」、「話す」、および

「コミュニケーションする」、いわゆる話し言葉における理解力や表現力、またコミュニ

ケーション能力より、「読む」や「書く」といった書き言葉における理解力および表現力

の方を、より「できる」と判断しているということが分かる。

98

教師による評価

三jlKO5による自己評価

JLKO4も、JLKO3と同様の傾向を見せていた。「読む」と「書く」における平均値は

どちらも2.5で、書き言葉における理解力や表現力に関し、難しいができる項目がほ

とんど半分以上であるが、その中ではあまりできないと思うものもあるということが分か

った。一方、「聞く」、「話す」における平均値はそれぞれ2.17,2で、書き言葉より話し

言葉の理解や表現に難しさを感じているという結果が現れた。また、「コミュニケーショ

聞く

切卵、〃”

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懸織騨溌溌職溌凝耀識縛蕊蕊驚鶴撚茂慰凝議鍛髄勘驚熱畷感識驚驚鴬鴬蕊鴬蕊雛嬢撫灘畷織蝋鋤擦糠蝿繊鶴灘鋪織綱蝋溺織鍛灘綴瀬識懲瀦認蝿撫綴瀕蹴識綴蕊諏鰯舗撰難溌熱蕊篭溌鞠鰯蝋藩駕髄輔購調強爾濁常謝驚蕊駕篭篭篭撫蕊議鵡狸撫諏蝿鶏溌蕊総霜駕癌鰹蕊鍾耀鶴鰯識嬢織鑓鱈蝿鍵

99

コミュニケーションする 読む

教師による評価

滝jLKO4による自己評価

書く 話す

図4JLKO4の「できる度」における「学習者自身の自己評価」および

「教師による評価」の結果

三=三-三軍==一三一==垂=

つた。一方、「聞く」、「話す」における平均値はそれぞれ2.17,2で、書き

言葉の理解や表現に難しさを感じているという結果が現れた。また、「コ

ンする」の平均は、5つの領域のうち最も低い1.45という数値が現れた。

聞:…:;…一一

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書く

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図SJLKO5の「できる度」における「学習者自身の自己評価」および

「教師による評価」の結果

話す

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コミュニケーションする 読む

における平均点は、「聞く」、「書く」、「コミユニケーシヨンする」が2.5,「話す」が2.38

で、「読む」を除く領域の間に大きな差は見られなかった。上記の結果を通じて、JLKO5は、5つの言語技能の中でも、書き言葉における理解力、つまり「読む」領域において「できる」と判断していることが分かった。

鍵蕊.

62自己評価表の分析②:「やりたい度」

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I字Ⅶ

JLKO5は、「読む」能力における評価の平均点が3.63で一番高く、その他の領域

6.3フォローアップ・アンケートおよびインタビュー結果の分析

「やりたい度」に関して、JLKO2以外の学習者は全ての項目に対して「2もつと勉

強したい」を選んだ。一方、JLKO2の場合は、項目9(読む:地下鉄やバス停にある

表示を見て、理解することができる)、項目14(読む:短い、簡潔に書かれた方向指示

を読み取り、理解することができる)、項目39(コミュニケーションする:食堂やレストラ

ンで簡単な表現や単語を用い、ゆっくりではあるが、店員に質問をしたり、注文をした

りすることができる)、項目45(コミュニケーションする:韓国語でわからない母語の単語

及び表現を、「~は韓国語でなんですか」という表現を使って尋ねたり、また質問され

た時に、知っているものであれば答えることができる)の4つの項目においては「lもっ

と勉強したくない」を選択し、他の学習者との違う傾向を見せた。

調査終了後、フォローアップ・アンケートの結果に基づき、インタビューを行った。フ

ォローアップ・アンケートやインタビューを通じて分かった自己評価表の良い点として、

「自分の現在の韓国語能力が把握でき、今後どこをより勉強していけばいいかが分

かった」、「やりたい度をチェックすることで、自分のモチベーションを図ることができた」

などが挙げられる。つまり、現段階の達成度の把握および動機付与という面で良いと

いう意見が多かったと言えよう。一方、改善が必要な点としては、「自己評価表シート

の構成の中で一部分かりにくいところがあった(JLKO2)」や、「CDSに使われている表

現の中で、意味が二つに捉えられてしまう可能性のあるものがあった5(JLKO3)」、「分

かるという概念に関する暖昧さ(JLKO4)」の3つが挙げられる。

5「行った」の表記が全てひらがなになっていたので、意味が「言った」もしくは「行った」の2つに捉

えられてしまったが、文脈または韓国語の対訳を見れば済む問題であった。

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それから、6.2で述べたJLKO2における「やりたい度」の分析結果の根拠が、フオロ

ーアップ・アンケートで現れた。JLKO2は、自分の中の「ある程度できる項目」と「でき

ない項目」に対し、確実とは言い切れないが、把握しているということが分かった。また、

自己評価表が今後の学習に役立つと思うかという質問に対して、調査に参加した学

習者全員がそうであると答えた。しかし、自己評価とともに、テストなどを通じて自分の

言語能力を客観化したものがあればより良いという意見(JLKO4)もあった。

7.考察

以上の分析結果から、以下のことが明らかとなった。

(1)学習者の自己評価と教師の評価は、全く重なったわけではないが、かなり類

似性が見られた。

(2)学習者の自己評価は教師の評価を下回ることが多かった。

(3)学習者は自己評価を行うことによって学習に積極的に取り組もうという意識を

持つことが分かった。

(4)インタビューからは、学習者自身の言語能力を客観化した指標に対する要望

が出された。

上記の「分析結果」のうち、結果(1)と結果(2)から、教師による評価と学習者による

自己評価が必ずしも一致しないということが分かった。結果(3)からは、このような自己

評価を行うことの有用性が確認された。次に、結果(4)から、本研究調査における一

番重要な問題として「客観的な評価指標一一テストや試験など--の提示」が挙げ

られる。本調査に協力してくれた5名の学習者から、「韓国語初級Can-do

Statement」における自己評価表が今後の学習にとても役立つというコメントをもらった

が、その中で、JLKO4が述べた改善点である「客観的指標」というところに着目した。

今回の調査結果における各学習者の言語運用能力は、授業における学習者の

行動や態度、そして筆者の主観的な印象や意見に基づいて評価が行われ、それら

を数値化したものである。つまり、文法表現や単語などのテストや試験に基づく評価

ではないということである。しかし、いくら自己評価とはいえ、学習者は自分の言語能

力における達成度の判断できる客観的な指標を求める。したがって、今後は、教師

の評価と学習者の自己評価に加え、テストや試験のような客観的指標と学習者間相

互評価(PeertoPeerAssessment)を実施し、学習者自身が現在どのようなレベルに

立っているか明確に分かる方法を総合的に提示することができると考えられる。

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その他に、再検討が必要な部分として、第一に、「やりたい度」における選択肢の

記述文が挙げられる。まず、各CDSにおける「できる度」は、「やりたい度」にもつなが

るため、上記を踏まえて、選択肢を極端な2択ではなく、「3もつと勉強したい」、「2

よく分からない」、「lもう十分だ」の3択に変えることがより効果的であると考えられる。第二に、5名のインフォーマントによる自己評価の結果だけで「韓国語初級Can~do

Statement」の妥当性を探ることができると判断し難いため、インフオーマントの数を増やし、今後再び調査を行う必要があると考えられる。

8.おわりに-今後の方向性について一

以上の考察を通じて、次のように結論づけることができる。CDSを用い、日本語母

語話者の韓国語初級学習における学習者自身による自己評価が重要であることを

確認し得た。副次的な問題として、試案「韓国語Can-doStatement」自体に若干の

問題が明らかになった点も、本研究で行った学習者自身のこうした自己評価より得ら

れた物である。CEFRで言う「学習者を始め、教師、第三者、そして非専門家も共感

できる全体像を作る」ことにも、逆説的ながら、こうした試行錯誤が役立つものと思わ

れる。したがって、これからの評価は、「教師側から学習者への客観的な評価(テスト

や試験など)および主観的な評価(フィードバック)とともに、学習者間相互評価や学

習者自身による自己評価を重要視すること」であることを提案していきたい。

つまり、授業の構成員である教師や学習者を活発に参加させると同時に、小テスト

や試験などのような客観的指標とともに、言語運用能力を把握できるCDSを組み込

んだ評価モデルが重要であることである。本研究を踏み台に、今後の授業における

評価においては、「韓国語初級Can-doStatement」に基づいて、単元ごとに、または

5単元ごとに復習テストを実施するとともに、学習者間相互評価および自己評価を行

い、教師の客観的・主観的評価を始め、学習者間相互評価、学習者の自己評価の

結果を提示し、学習者自身が自分の言語能力の達成度を把握できるモデルを構築

することに取り組むことを目指す。

(東京外国語大学大学院師博士後期課程)

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