ディジタルダウンコンバータとディジタルアップコンバータの新しい構成...
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1
目次
DDCとDUCの低消費電力化
DDCとDUCの標準構成
UMLとは?
ここで用いたUML記述
標準構成のユースケース図
標準構成のユースケース詳細化
ユースケース図の書き直し
シーケンス図の作成
シーケンス図の再作成
DDC構成の提案1
分析の繰り返しUMLに適したプロセス
分析の繰り返しDDCとDUCの構成開発
NCOのスプリアス問題の確認
NCOの消費電力低減とスプリアス低減
再分析
DDC構成の提案2 2-step DDC
シミュレーション
OOのもう一つの顔
おわりに
1. 背景
2. UML入門
3. 信号処理開発-分析1
4. 信号処理開発-終了1
5. 信号処理開発-分析2
6. 信号処理開発-終了2 7. テスト 8. 制御開発分析 9. 完了
2
DDCとDUCの低消費電力化
ディジタルIFを持つSDR無線機の消費電力の現状
ADC、DACとDDC、DUCがその多くを占める
DDCとDUCの低消費電力化技術
デバイス技術
これだけでは10年待つ必要がある
周波数変換
NCOの低消費電力化
ROMベースNCOのROMサイズ削減
» 正弦波/余弦波の周期性を利用
» ROMをCoarseとFineに分割し、合成
CORDIC等のROMベースNCO以外のアーキテクチャの採用
乗算器を用いない周波数変換 0, 1, 0, -1, …
サンプリング周波数変換
乗算器を用いないフィルタの採用(CIC, CSD,…)
ハーフバンドフィルタ
ポリフェーズ構成
構成の改善提案は活発ではない、
大きな効果が期待できるのではないか?
Moor's Law on RX power consumption of SDR terminals using digital IF
0.0
0.5
1.0
1.5
2.0
2.5
3.0
3.5
4.0
4.5
2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011
Year
Pow
er c
onsum
ption[W
]
RF/IF Ana.
ADC/DAC
IF Digital
BB
General SDR MS
HOW ?
3
DDCとDUCの標準構成
DDCとDUCの標準的な構成はシンプル
新たな構成を見出す余地はあるか?
どのようにすすめるか?
ADC
デシメータ直交検波
DEMOD
1
-1
1
-1
インターポレータ直交変調
1
-1
1
-1
a) DDC
b) DUC
MOD
DAC↑M/2
↑M/2
↓M/2
↓M/2
0
0
3
3
IF周波数を
サンプリング周波数の1/4にする
よく使われる。
しかし、ディジタルでの自由度がなくアナログで周波数設定
ディジタルRF/IFを実現するDDCとDUCの構成は、この構成が基本
ADC↓M
デシメータ直交検波
cos
sin
DEMOD
a) DDC
DAC
cos
sin
直交検波 インターポレータ
↑M
MOD
b) DUC
↓M
↑M
Digital Tune Analog Tune
DDCとDUC何が要求されるか基本から見直す
ソフトウェア的に、UMLを使って分析を行う
4
目次
DDCとDUCの低消費電力化
DDCとDUCの標準構成
UMLとは?
ここで用いたUML記述
標準構成のユースケース図
標準構成のユースケース詳細化
ユースケース図の書き直し
シーケンス図の作成
シーケンス図の再作成
DDC構成の提案1
分析の繰り返しUMLに適したプロセス
分析の繰り返しDDCとDUCの構成開発
NCOのスプリアス問題の確認
NCOの消費電力低減とスプリアス低減
再分析
DDC構成の提案2 2-step DDC
シミュレーション
OOのもう一つの顔
おわりに
1. 背景
2. UML入門
3. 信号処理開発-分析1
4. 信号処理開発-終了1
5. 信号処理開発-分析2
6. 信号処理開発-終了2 7. テスト 8. 制御開発分析 9. 完了
5
UMLとは?
概要
Unified Modeling Languageの略で、統一モデリング言語を意味している
米国のオブジェクト技術標準化団体OMG(Object Management Group)の標準
1997年に標準化、改善が続けられている
OO(Object Oriented=オブジェクト指向)に基づくモデル記述法をまとめて共通化
既存のほとんどの方法論をサーベイ
モデリングに有用と思われるダイアグラム記法をできるだけ取り込んでいる
分析・設計モデルの記法とダイアグラムに標準化の対象を絞り、UMLを採用したからといって特定の手法やプロセスに縛られることはない
利用する図と順番に関する規定は無い
UML潮流 – UMLの適用はソフトウェアだけではない
LSI開発
TRIZ(研究開発手法)
ソフトウェアとハードウェアを統一的に分析・開発するのに適している
6
UMLとは?(cont.)
UMLとソフトウェア無線
OMGにおけるSCA(Software Communication Architecture)の標準化
MDA(Model Driven Architecture)の実現に向けた開発の推進
MDAとは?
モデリング主導のシステム開発、およびライフサイクル管理を実現する参照アーキテクチャ
2001年3月正式発表
モデルが定義されることで特定言語や製品へのマッピングが自動的に決定
システム管理、インテグレーションもモデルを中心として行う
MDAはオブジェクト指向分析/設計方法論に依存するものではなく、これを「実現」するための参照アーキテクチャ
MDAの目的
システムの全ライフサイクルを管理
特定の技術に依存しないモデルの構築
様々な産業分野における、標準的なモデルをサポート
モデルレベルでのインテグレーション
プラットフォームレベルでの相互運用性とポータビリティ
7
ここで用いたUML記述
オブジェクト図
DDCとDUCのブロック図は実行時の機能を表す図である。このような図がオブジェクト図であり、制御構造が単純なIF信号処理ではオブジェクト図に一致
ユースケース図
目的とするシステム(DDCとDUC)のユースケース=機能を抽出
システムと外部(ADC/ DAC/ MODEM)の作用者=アクタとの関係を整理
ユースケース記述
ユースケースのシナリオ(詳細な振る舞いを記述)
シーケンス図
相互作用するオブジェクトの時間的な順序系列を示す
コラボレーション図
オブジェクト間の関係を接続関係に着目して表す
クラス図
オブジェクトの機能を一般化したクラスの静的な相互関係を示す
8
目次
DDCとDUCの低消費電力化
DDCとDUCの標準構成
UMLとは?
ここで用いたUML記述
標準構成のユースケース図
標準構成のユースケース詳細化
ユースケース図の書き直し
シーケンス図の作成
シーケンス図の再作成
DDC構成の提案1 分析の繰り返しUMLに適したプロセス
分析の繰り返しDDCとDUCの構成開発
NCOのスプリアス問題の確認
NCOの消費電力低減とスプリアス低減
再分析
DDC構成の提案2 2-step DDC
シミュレーション
OOのもう一つの顔
おわりに
1. 背景
2. UML入門
3. 信号処理開発-分析1
4. 信号処理開発-終了1
5. 信号処理開発-分析2
6. 信号処理開発-終了2 7. テスト 8. 制御開発分析 9. 完了
9
ユースケース図
DDCとDUCのブロック図、すなわちオブジェクト図からユースケースを抽出
ここで抽出したユースケースの詳細を分析し、より基本的・抽象的な要求を捕らえる
標準構成のユースケース図
コントローラ データを設定する
ADC DEMODデシメーションする直交検波する
インターフェイス MODEM
MODインターポレーションする直交変調するDAC
10
標準構成のユースケース図を詳細化
ユースケース名 直交検波
ゴール 出力側信号形式と周波数への変換
事前条件 IFの信号形式は Real
メインフロー 1. 周波数を変換する
2. 実信号を複素化する
3. サンプリング周波数を変換する
/* 1, 2は同時に処理 */
/* 3は IFを Fsの 1/4とする構成のみ */
事後条件 出力側の信号形式に一致すること
例外条件 なし
ユースケース名 デシメーション
ゴール 出力のサンプリング周波数に変換する
事前条件 入力サンプリング周波数>出力サンプリ
ング周波数
メインフロー 1. フィルタリングする
2. サンプリング周波数を変換する
事後条件 DEMOD入力周波数と信号形式に一致す
ること
例外条件 なし
データを設定するコントローラ
周波数を変換する
複素化する
フィルタ処理する
サンプリング周波数を変換する
ADC
DEMOD
直交検波する
デシメーションする
コントローラ データを設定する
ADC DEMODデシメーションする直交検波する
インターフェイス MODEM
MODインターポレーションする直交変調するDAC
ユースケース記述を反映
プリミティブな要求を抽出
直交検波とデシメーションのユースケース記述を作成
可能性を追求するためにプリミティブなユースケース図を作成
11
ユースケース図の書き直し
プリミティブな要素のみで再記述
思い込みを無くす
DDCとDUCの設計において、無線や信号処理に関する知識を要求しないようにする
オブジェクトの抽出
ユースケースからオブジェクトを抽出
1. サンプリング周波数変換
2. 周波数変換
3. フィルタ
4. 複素化
データを設定するコントローラ
ADC 複素化する DEMOD
インターポレーションするDAC
実化する
フィルタ処理する
サンプリング周波数を変換する
MOD
周波数を変換する
インターフェイスMODEM
12
シーケンス図の作成
IF1 : ADC FConv : 周波数変換
FLT : フィルタ CMPLX : 複素化 BB : DEMODFsConv : サンプリング周波数変換
1: IF1:0
5: IF2:0 6: IF3:0 7: IF4:0 8: I:0
9: Q:0
3: IF1:2
4: IF1:3
2: IF1:1
オブジェクト間のメッセージ数を最小とするようにシーケンスを作成
オブジェクトとその仕様を与えられば、無線や信号処理の知識は不要
このシーケンスは実現可能か?
サンプリング周波数変換の実現が困難: IF周波数が制約される
周波数変換に制約が大きい: イメージ周波数妨害の発生
CMPLX:複素化
クラス名 オブジェクト名
アンダーラインはオブジェクトであることを意味する
13
シーケンス図の再作成
シーケンス図作成における問題
サンプリング周波数変換オブジェクトの仕様を明確にしなかった
入力周波数の条件
出力周波数の条件
サンプリング周波数変換比の条件
実信号における周波数変換処理の制約を明確にしなかった
入力: イメージ周波数妨害
出力: イメージ周波数信号の発生
対策
サンプリング周波数変換を初段に用いるのは自由度の確保が困難
⇒周波数変換と複素化の後にサンプリング周波数変換を行うシーケンスに変更する
無線と信号処理の知識を不要とするには情報不足⇔十分な情報があれば可能
初段でサンプリング周波数変換を行たときに自由度を確保するのは宿題
14
DDC構成の提案1
コラボレーション図
1. 再作成したシーケンス図を元に作成
2. ここから、実装設計に対応するブロック図を作成
IF1 : ADC
FConv : 周波数変換
FLT : フィルタ
CMPLX : 複素化
BB : DEMOD
FsConv : サンプリング周波数変換
1: IF1:010: IF1:117: IF1:224: IF1:3
2: IF2.I:06: IF2.Q:0
11: IF2.I.:114: IF2.Q:118: IF2.I.221: IF2.Q:225: IF3.I:328: IF2.Q:3
4: IF4.I:08: IF4.Q:013: no op16: no op20: no op23: no op27: no op30: no op
3: IF3.I:07: IF3.Q:012: IF3.I:115: IF3.Q:119: IF3:.I:222: IF3.Q:226: IF3.I:329: IF3.Q:3
5: IF5.I:09: IF5.Q:0
0
複素化サンプリング周波数変換
直交検波
フィルタサンプリング周波数変換
デシメータ
3
DEMOD
Flo1
ADC
周波数変換
↓M/2
↓M/2
1
-1
1
-1
標準構成 消費電力を半減
ブロック図
1. 周波数変換部の消費電力を半減
実信号処理の演算量は複素信号処理の半分
周波数変換と信号の複素化を分ける
2. 複素化部以降はIFをサンプリング周波数の1/4とする標準構成と同一
実ミキサによる周波数変換部で周波数変換の自由度を確保
3. スーパーヘテロダイン構成に類似している
現実的なオブジェクトに置き換え
15
目次
DDCとDUCの低消費電力化
DDCとDUCの標準構成
UMLとは?
ここで用いたUML記述
標準構成のユースケース図
標準構成のユースケース詳細化
ユースケース図の書き直し
シーケンス図の作成
シーケンス図の再作成
DDC構成の提案1
分析の繰り返しUMLに適したプロセス
分析の繰り返しDDCとDUCの構成開発
NCOのスプリアス問題の確認
NCOの消費電力低減とスプリアス低減
再分析
DDC構成の提案2 2-step DDC
シミュレーション
OOのもう一つの顔
おわりに
1. 背景
2. UML入門
3. 信号処理開発-分析1
4. 信号処理開発-終了1
5. 信号処理開発-分析2
6. 信号処理開発-終了2 7. テスト 8. 制御開発分析 9. 完了
16
分析の繰り返し – UMLに適したプロセス
直線的なウォーターフォール開発では適さない
分析や設計といった各フェーズ内で繰り返しを行い、必要な精度に達してから次のフェーズに移る
必要に応じて前のフェーズに戻って、精度を向上したり、問題を小さなうちに解決する
UMLを進めていって生まれた、アジャル・モデリング(AM)が注目されている
モデリング手法をどう適用するかに関する、モデリング手法の為の手法
ウォーターフォール プロセス スパイラル/イタレーション プロセス
図面はhttp://www.mamezou.comより引用
17
分析の繰り返し – DDCとDUCの構成開発
ここまでの繰り返し 2度のシーケンス図の書き直し
次の繰り返し
ブロック図の作成から、ユースケースの作成に戻る
要求分析を繰り返すことでより効果的な構成を追及する
第1の構成: オブジェクト間のメッセージ数の削減に注目
無線や信号処理に関する知識は必ずしも必要としない
第2の構成: オブジェクトの演算量削減に注目
信号処理にアーキテクチャから実装に関する知識をバックグランドとして必要とする
18
IS-95用DDCのNCOの条件を求める in.ƒs = 1.2288MHz×8×16, out.ƒs =
1.2288MHz×8
NCOの周波数分解度
IS-98を満たす150Hz以下の分解度を得るフェーズ
アキュムレータ長
20bitのフェーズアキュムレータが必要
NCOのスプリアス問題の確認
目的
消費電力の大きなNCOにおけるROMのサイズ削減に関して考察する
Phase
Register
ep
j j Phase to
Amplitude
(ROM)
ea
k m
= phase increment data j = number of Phase Register bits k = number of ROM address bits m = number of ROM data bits
fsfj2
1
20150
102864.157log
log
6
2
2
f
fsj
6 8 10 12 14 16 18 20 22-140
-130
-120
-110
-100
-90
-80
-70
-60
-50
-40
-30
ROM Mag [bit]
Spuri
ous
[dB
c]
256word 8bit
1024word 10bit
4096word 12bit
16384word 14bit
65536word 16bit
262144word 18bit
1048576word 20bit
NCOのスプリアス (j=20)
ROMベースNCOの構成
j=kのときフェーズスプリアスは無い
しかし、1MwordのROMが現実的でない
19
NCOの消費電力低減とスプリアス低減
NCOの回路規模
NCOの消費電力
消費電力基準値
タ消費電力基準値フェーズアキュムレー
ROM:
:
2,,
kmjmkjNs
mjmkjNp k 8.0,,
20%1bitROM
き変化すると仮定したと
消費電力がにつきのアドレスビット長
j=k=10, m=4の時と j=k=4,m=22では消費電力は同等だが
スプリアスは後者が90dB良い
ROM振幅長、アドレス長
v.s. 相対消費電力
4 6 8 10 12 14 16 18 20 2210
1
102
103
ROM Mag [bit]
Pow
er
16word 4bit
64word 6bit
256word 8bit
1024word 10bit
4096word 12bit
16384word 14bit
アドレス長の可変に対して消費電力は2Δ kで変化するのに対し、
ROM振幅長可変はΔmであるので振幅長を長くすることはスプリアス低減に有利
20
再分析
1. 着目点
j=kを実現可能なNCOの条件
⇒jが小さい=周波数分解度が荒ければ良い
2. ユースケース記述を作成
周波数変換を、j=kが容易に実現できる粗
いステップと、周波数を正確に合わせる為の細かいステップの2段階に分ける
ユースケース名 周波数変換
ゴール 目的の周波数に変換する
事前条件 入力サンプリング周波数>出力サンプリ
ング周波数
メインフロー 1. 荒く周波数変換する
2. フィルタ処理する
3. サンプリング周波数変換する
4. 細かく周波数変換する
事後条件 変換後の周波数誤差は一度に周波数変
換したときと同等になること
例外条件 なし
インターフェイスMODEM
データを設定するコントローラ
複素化するADC DEMOD
DAC
インターポレーションする
実化する
フィルタ処理する
サンプリング周波数を変換する
周波数を細かく合わせる
周波数を荒く合わせる
MOD
21
ブロック図
1. NCOの大きな消費電力低減により、周波数変換の消費電力を半分以下に削減可能
2. 低消費電力かつ高性能化も可能
初段の周波数変換をフェーズスプリアスフリーに出来る
3. ダブル スーパーヘテロダイン構成に類似
水晶発振器によるバンド切り替え
バーニア ダイヤルによるファイン チューン
DDC構成の提案2 2-step DDC
5
荒いステップのミキサ : 周波数変換
DIF1 : ADC
FLT : フィルタ
FsConv : サンプリング周波数変換
細かいステップのミキサ : 周波数変換
BB : DAC
CMPLX : 複素化
3: IF2.I:08: IF2.Q:014: IF2.I:117: IF2.Q:121: IF2.I:224: IF2.Q:228: IF2.I:331: IF2:Q:3
1: IF1:012: IF1:119: IF1:226: IF1:3
4: IF2a.I:09: IF2a.Q:015: IF2a.I:118: IF2a.Q:122: IF2a.I:225: IF2a.Q:229: IF2a.I:332: IF2a.Q:3
5: IF2b.I:010: IF2b.Q:0
6: IF3.I:011: IF3.Q:0
2: IF1a.I:07: IF1a.Q:013: IF1a.I:116: IF1a.Q:120: IF1a.I:223: IF1a.Q:227: IF1a.I:330: IF1a.Q:3
DEMOD
ADC↓M
↓M
フィルタサンプリング変換
デシメータ
flo2
周波数変換2
cos
sin
-
flo1
周波数変換1
DIF2=Near Zero IF -
cos
sin
DIF1
コラボレーション図
1. メッセージ数は増大
2. オブジェクトの適切な実装が必要
サンプリング周波数が低いので消費電力は小さい
現実的なオブジェクトに置き換え
22
目次
DDCとDUCの低消費電力化
DDCとDUCの標準構成
UMLとは?
ここで用いたUML記述
標準構成のユースケース図
標準構成のユースケース詳細化
ユースケース図の書き直し
シーケンス図の作成
シーケンス図の再作成
DDC構成の提案1
分析の繰り返しUMLに適したプロセス
分析の繰り返しDDCとDUCの構成開発
NCOのスプリアス問題の確認
NCOの消費電力低減とスプリアス低減
再分析
DDC構成の提案2 2-step DDC
シミュレーション OOのもう一つの顔
おわりに
1. 背景
2. UML入門
3. 信号処理開発-分析1
4. 信号処理開発-終了1
5. 信号処理開発-分析2
6. 信号処理開発-終了2 7. テスト 8. 制御開発分析 9. 完了
23
0.00 9.83 19.66 29.49 39.32 49.15 58.98 68.81 78.64
-100
-80
-60
-40
-20
0
Desired
UnDesired
lo1
DDC input
Frequency [MHz]
Am
plitu
de [
dB
]
-78.64-58.98 -39.32 -19.66 0.00 19.66 39.32 58.98 78.64
-100
-80
-60
-40
-20
0 Loca1
Local1 j = 20 k = 10 m = 15
Frequency [MHz]
Am
plitu
de [
dB
]
-78.64-58.98 -39.32 -19.66 0.00 19.66 39.32 58.98 78.64
-100
-80
-60
-40
-20
0
Desired
unDesired
lo2
Frequency Converter1 out
Frequency [MHz]
Am
plitu
de [
dB
]
-4.92 -3.69 -2.46 -1.23 0.00 1.23 2.46 3.69 4.92
-100
-80
-60
-40
-20
0 Loca2
Local2 j = 32 k = 6 m = 6
Frequency [MHz]
Am
plitu
de [
dB
]
-4.92 -3.69 -2.46 -1.23 0.00 1.23 2.46 3.69 4.92
-100
-80
-60
-40
-20
0
Desired
DDC out
Frequency [MHz]
Am
plitu
de [
dB
]シミュレーション – 悪い設定 (j>k)
Fs Conv.1
FIR 96
16
Ch. Filter
FIR 32
Desired = DSB (600kHz)
f= 32.7136MHz
Undesired = IS95 Forward channel
f=44.712MHz + 47.212MHz
IF frequency
DIF1=32.7136MHz (analog IF = 190MHz)
DIF2=error of NCO1 = 99.9985Hz
Sampling Frequency
Fs1=157.2864MHz
Fs2= 9.8304MHz
24
0.00 9.83 19.66 29.49 39.32 49.15 58.98 68.81 78.64
-100
-80
-60
-40
-20
0
Desired
UnDesired
lo1
DDC input
Frequency [MHz]
Am
plitu
de [
dB
]
-78.64-58.98 -39.32 -19.66 0.00 19.66 39.32 58.98 78.64
-100
-80
-60
-40
-20
0 Loca1
Local1 j = 6 k = 6 m = 15
Frequency [MHz]
Am
plitu
de [
dB
]
-78.64-58.98 -39.32 -19.66 0.00 19.66 39.32 58.98 78.64
-100
-80
-60
-40
-20
0
Desired
unDesired
lo2
Frequency Converter1 out
Frequency [MHz]
Am
plitu
de [
dB
]
-4.92 -3.69 -2.46 -1.23 0.00 1.23 2.46 3.69 4.92
-100
-80
-60
-40
-20
0 Loca2
Local2 j = 32 k = 6 m = 6
Frequency [MHz]
Am
plitu
de [
dB
]
-4.92 -3.69 -2.46 -1.23 0.00 1.23 2.46 3.69 4.92
-100
-80
-60
-40
-20
0
DDC out
Frequency [MHz]
Am
plitu
de [
dB
]シミュレーション – 適切な設定 (j=k)
Fs Conv.1
FIR 96
16
Ch. Filter
FIR 32
Desired = DSB (600kHz)
f= 32.7136MHz
Undesired = IS95 Forward channel
f=44.712MHz + 47.212MHz
IF frequency
DIF1=32.7136MHz (analog IF = 190MHz)
DIF2=error of NCO1 = 0.7648MHz
Sampling Frequency
Fs1=157.2864MHz
Fs2= 9.8304MHz 僅か64wordのROM2個で低い隣接チャネル妨害を実現
消費電力 約50%ダウン
25
目次
DDCとDUCの低消費電力化
DDCとDUCの標準構成
UMLとは?
ここで用いたUML記述
標準構成のユースケース図
標準構成のユースケース詳細化
ユースケース図の書き直し
シーケンス図の作成
シーケンス図の再作成
DDC構成の提案1
分析の繰り返しUMLに適したプロセス
分析の繰り返しDDCとDUCの構成開発
NCOのスプリアス問題の確認
NCOの消費電力低減とスプリアス低減
再分析
DDC構成の提案2 2-step DDC
シミュレーション
OOのもう一つの顔
おわりに
1. 背景
2. UML入門
3. 信号処理開発-分析1
4. 信号処理開発-終了1
5. 信号処理開発-分析2
6. 信号処理開発-終了2 7. テスト 8. 制御開発分析 9. 完了
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OO(Object指向)のもう一つの顔 - 隠蔽
実装でのOO
標準的なDDC/ DUCと本提案のDDC/ DUCの周波数設定での差を隠蔽
⇒データ設定処理がデータフォーマットの差を吸収
⇒コントローラからは差が無い⇒ホスト側でのバグ発生のリスクを低減
DDCのクラス図
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おわりに
UMLに関して
ソフトウェアとハードフェアの協調開発におけるOOの採用はソフトウェア無線に限らず、組み込みシステムにおいて避けられないものとなりつつある
OOの特徴を有効に活用するためのUMLは設計だけでなく研究開発においても有効であり、研究開発における成果を設計にインターフェイスするのにも有効
提案構成に関して
本提案の構成は枠組みであり、DDCとDUC開発の選択を広げる
この構成を採用すれば必ず良くなるというものではない
初段周波数変換の実ミキサ化は、イメージ周波数妨害に注意が必要
2-step DDC/ DUCにおいては適切なパラメータ設定が必要
» 初段の周波数分解度は可能な限り荒く設定
» 初段では位相誤差を発生させない(j=kとする)
NCOやフィルタに関する提案との組み合わせでより高い効果が得られる
2-step DDC/ DUCは低消費電力化だけでなく、高性能化手段としても有効