プラグイン・シンセ - TASCAM

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プラグイン・シンセ

SONARには、ドラム、ベース、ピアノ、ストリングスといったアコースティック楽器、特徴的な音を創り出すシンセサイザーが多数収録されています。これらの充実したプラグイン・シンセを駆使することで、求めるサウンドを表現することができるでしょう。本書では、SONARに収録のプラグイン・シンセのうち、主なプラグイン・シンセの操作方法とパラメーターについて説明します。

※ プラグイン・シンセの挿入方法については、ユーザーズ・ガイドをご参照ください。

SONARに収録されている主なプラグイン・シンセは、以下のとおりです。

名称 Producer Studio Essential チャンネル数 記載ページ

ドラム・シンセ

Session Drummer 3 ○ ○ ○ 1 P.3

SI-Drum Kit ○ ○ ○ 1 P.65

ピアノ・シンセ

True Pianos ○ × × 1 P.84

SI-Electric Piano ○ ○ ○ 1 P.74

ベース・シンセ

SI-Bass Guitar ○ ○ ○ 1 P.69

ストリングス・シンセ

SI-String Section ○ ○ ○ 1 P.79

ウェーブ・テーブル・シンセ

D-Pro ○ × × 1 or 4 P.10

D-Pro LE × ○ × 1 P.10

Rapture ○ × × 1 P.43

Rapture LE × ○ × 1 P.43

シンセサイザー

Z3TA+ ○ ○ × 1 P.28

Pentagon I ○ ○ × 1 P.90

PSYN II ○ ○ × 1 P.95

Roland GrooveSynth ○ ○ ○ 1 P.106

Square Ⅰ ○ ○ ○ 1 P.115

サンプル・プレイバック・シンセ

Cakewalk Sound Center ○ ○ ○ 1 P.102

DropZone ○ ○ ○ 1 P.110

RXP ○ ○ × 1 P.123

SFZ ○ ○ × 1 P.142

Cyclone ○ ○ × 1 P.126

GM2シンセ

Cakewalk TTS-1 ○ ○ ○ 16 P.132

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Session Drummer 3

Synth_Fig001.eps_43

Session Drummer 3 は、最大 12 パートに対応し、パターン・プレイも可能なプロフェッショナル・ドラム・シンセサイザーです。充実した音色とパターン、また一新されたユーザー・インターフェースには、ミキシング用のコンソール画面が追加され、きめ細かく強力なコントロールを可能にします。Session Drummer 3では、付属ライブラリのほか自分で作成したサンプルを読み込むこともできます。サンプルのビット数(8~32ビット)とサンプリングレートは自由に設定することができ、モノ/ステレオ、ループ形式/非ループ形式のどちらにも対応しています。マルチサンプルの各サンプルはウェーブ・ファイル(.wav)または Apple オーディオ形式(.aiff)やogg-vorbis 形式(.ogg)を使うことができます。

マルチサンプル定義ファイル(.sfz)や各サンプルはトリガー・パッドにドラッグ& ドロップして開くことも可能です。

Session Drummer 3

3333

Session Drummer 3

Session Drummer 3には、Drumkit とMixer の 2つのコントロール・ページが用意されています。各コントロール・ページは以下の方法で切り替えることができます。

DrumkitページSynth_Fig001.eps_33

[Drum Kit]ボタン をクリックします。Drumkitページには、12個のドラム・キットが表示

され、トリガーされると動画表示されます。Drumkit ページでは、ドラム・キットのプログラム、パターン、インストゥルメントの読み込みが可能です。

MixerページSynth_Fig003.eps_31

[Mixer]ボタン をクリックします。Mixer ページでは、ドラム・キットの各インストゥルメ

ントのボリューム、パン、ワイズ、チューニング、アウトプットの調整ができます。インストゥルメントの読み込みやプレビューも可能です。

コントロール・ページを切り替える

4444

Session Drummer 3

Session Drummer 3のプログラムは12 個の独立したインストゥルメント、8つのMIDI パターン、各インストゥルメントごとの設定(ボリューム、パン、チューン、ワイズ)を持ったドラム・キットでできています。MIDI パターンはプロによってプログラムされたグルーブ、ヒット、フィルインのパターンで、プリセットのドラム・キットのスタイルに合わせてあります。ユーザーは別のプリセット・ドラムキットからのサンプルを組み合わせて、カスタム・キットとして保存することができます。インストゥルメント設定もプログラム可能で、キットに保存することができます。

プログラムを読み込む

1. [Drum Kit]ボタン をクリックして、Drumkitページを表示します。

2. プログラム欄のプログラム名(初期状態は、New Program)をクリックして、Program Browserを起動します。プログラム・ブラウザには、プログラムの一覧が表示されます。プログラムは音楽スタイル毎に表示されます。

3. 目的のプログラム(.progファイル)をダブルクリックします。

Session Drummer 3にプログラムが読み込まれ、プログラム欄にプログラム名が表示されます。

また、プログラム欄の をクリックして、表示されたメニューから「LoadProgram」を選び、プ

ログラムを読み込むこともできます。

インストゥルメントを読み込む

1. [Drum Kit]ボタン をクリックして、Drumkitページを表示します。

2. サンプルを割り当てたいキット・ピース(打楽器)を右クリックし、ポップアップ・メニューから

Load Instrument を選びます。「Load Instrument」ダイアログが表示されます。

3. 読み込むサンプル・ファイルを選び、「開く」をクリックします。選んだキット・ピースにサンプルが割り当てられ、サンプル名がパッド・ウィンドウに表示されます。

ドラム・キットを読み込む

1. [Drum Kit]ボタン をクリックして、Drumkitページを表示します。

2. [DRUM]ボタン をクリックします。

3. ポップアップ・メニューから「Load Kit」を選びます。

「Load Drum Kit」ダイアログが表示されます。

4. 読み込むキット(.kit ファイル)を選び、「開く」をクリックします。Session Drummer 3にキットが読み込まれます。

プログラムとインストゥルメントを読み込む

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Session Drummer 3

編集したキットの保存と名前の変更をする

1. [DRUM]ボタン をクリックして、表示されたメニューから「Save Kit As」を選びます。

「Save Drum Kit」ダイアログが開きます。

2. キットに付ける名前をファイル名テキスト・ボックスに入力します。

3. 保存をクリックします。

編集したプログラムの保存と名前の変更をする

1. [PROG]ボタン をクリックして、表示されたメニューから「Save Program As」を選びます。

「Save Program」ダイアログが表示されます。

2. プログラムに付ける名前をファイル名テキスト・ボックスに入力します。

3. 保存をクリックします。

6666

Session Drummer 3

Session Drummer 3には、各インストゥルメント用に個別のミュート、ソロ、ワイズ、チューニング、パン、およびボリュームコントロールを備えた多機能12チャンネル・ミキサーが装備されています。ミックスを設定したら、設定をプリセットの一部として保存できます。様々なパンの設定を同じドラム・キットの複数のバージョンとして保存するというようなことも可能です。また Mixer ページには、ドラム・キットの各インストゥルメントをトリガーおよび設定できるドラム・パッドが用意されています。

ミキサーのコントローラー

Synth_Fig007_Img.eps

ドラム・ミキサーを使う

名称 機能

A Width

音像の広がりを決めます。Widthつまみが中央にあるときは、ステレオ・サンプルがモノになります。Widthつまみを右いっぱいに回すと、ステレオ・スペクトルがドラマーの位置から聞こえるようになり、左いっぱいにまわすと、音像の左右が反転し、観客の位置から聞こえるようになります。

B Tune サンプルのピッチを設定します。

C Mute ミュート/ミュート解除します。

D Solo ソロ/ソロ解除します。

E Pan サンプルの左右の定位を設定します。

F Volume 各チャンネルの音の大きさを決めます。

G Volume Meter 出力レベルが表示されます。

H Output

各チャンネルの出力を設定します。12個の異なるステレオ出力のうちの 1つに割り当てることができます。スネアにリバーブをかけて、それ以外にはかけないようにしたいような場合、スネアの Output をその他と異なる設定に変更します。次にリバーブをかけるオーディオ・トラックの入力を変更したスネアの Output に設定します。デフォルトでは、すべてのインストゥルメントは出力 1に割り当てられています。

A

B

DC

E

G

F

H

7777

Session Drummer 3

ドラム・パッドでは、各インストゥルメントをトリガーし試聴するほか、インストゥルメントの読み込みやサンプルの切り替えが可能です。

インストゥルメントを読み込む

1. [Mixer]ボタン をクリックして、Mixerページを表示します。

2. インストゥルメントを読み込むパッドを右クリックし、ポップアップ・メニューから「Load Instrument」を選びます。「Load Instrument」ダイアログが表示されます。

3. 読み込むサンプル・ファイルを選び、「開く」をクリックします。

パッドのサンプルを切り換える

1. [Mixer]ボタン をクリックして、Mixerページを表示します。

2. パッドを右クリックし、ポップアップ・メニューから目的のサウンドを選びます。

ドラム・パッドの操作

8888

Session Drummer 3

プログラムを読み込むと、8つの MIDI パターンが自動的に 8つのパターン・パッドに読み込まれます。パターンはループで再生することもできます。パターンは、MIDI ノート番号でトリガーすることもできます。

パターンを読み込む

1. パッドの1つをクリックして、パターンの場所を選びます。

2. [MIDI]ボタン をクリックして、表示されたメニューから「Load Pattern」を選びます。

「Load MIDI Pattern」ダイアログが表示されます。

3. パターンを選び、「開く」をクリックします。

新しいパターンがパッドに割り当てられ、新しいパターン名がパターン・ウィンドウに表示されます。

パターンをMIDIでトリガーする

A ~ H の各パターン・パッドには、トリガーするためにノート・ナンバーが割り当てられています。ピアノロールやMIDIキーボードなどから割り当てられたノート・ナンバーを入力すると、対応するパターンをトリガーし再生ことができます。各パターンに割り当てられているノート・ナンバーは次の表のとおりです。

プロジェクトにパターンを貼り付ける

Session Drummer 3のパターンは、MIDIトラックやインストゥルメントトラックにドラッグ&ドロップし、プロジェクトで利用することが可能です。

1. プロジェクトにSession Drummer 3を挿入します。

2. パッドの1つをクリックして、パターンを選びます。

3. MIDI ノート・アイコン をドラッグして、プロジェクトのMIDI トラックまたはインストゥルメント・

トラックにドロップします。トラックにパターンが貼り付きます。

4. パターンを繰り返し鳴らす場合は、貼り付いたクリップの端をドラッグして調節します。

MIDI パターンを使う

パターン・パッド ノート・ナンバー

停止 24

A 27(C2)

B 28(D2)

C 29(E2)

D 30(F2)

E 31(G2)

F 32(A2)

G 33(F#2)

H 34(G#2)

9999

D-Pro / D-Pro LE

D-Pro / D-Pro LEはパワフルで高音質のエンジンを搭載したサンプル・プレイバック・シンセサイザーです。様々な音楽シーンを網羅する膨大なライブラリが付属しています。また、PCM wave ファイルをサンプルとして使用することも可能なため、オリジナル音源をもとにサンプルを作成することも可能です。D-Pro/ D-Pro LE は、単なるサンプル・プレイバックだけでなく、Wavetable シンセシスや物理モデリング(Waveguide)シンセシスにも対応し、アコースティック・サウンドのリアリティから、超越したシンセサウンドまで、あらゆる表現が可能です。

D-Pro(Producer)

Synth_Fig020_Img.eps

D-Pro LE(Studio、Essential)

Synth_Fig021_Img.eps

D-Pro / D-Pro LE

インターフェース

プログラムエリア

エレメントエリア

ミキサーエリア

プログラムエリア

エレメントエリア

ミキサーエリア

11110000

D-Pro / D-Pro LE

fig.flow.eps

D-Pro は 4つの独立した音源を搭載しています。これを「エレメント」と呼びます。

各エレメントは、音源部であるプレーヤーと、エフェクト(Lo-fi、フィルター、ドライブ)、EQモジュール(3バンド・パラメトリックEQ)、FXモジュール、モジュレーター(EG、LFO、キー・トラッキング)を装備しています。4基のエレメントからの信号はミキシング後出力されます。

ミキサー部には 2 系統のセンド・エフェクト(モジュレーション系とリバーブ)があり、各エレメントから使用することができます。エフェクトの出力は、各エレメントの出力とミキシングされ、D-Proの出力となります。

fig.flow.eps

D-Pro LE は D-Pro の構成を受け継いでいます。ただし D-Pro LEには、EQモジュール、FXモジュール、モジュレーターなど、インターフェースに現れない機能があります。これらのパラメーターはプログラムの中に含まれておりサウンドにも反映されますが、お客様自身でエディットすることはできません。

D-Pro の構成

D-Pro LE の構成

外部MIDI機器/ ホスト・アプリケーション からのMIDIメッセージ

MIDIフィルター (マルチ・ティンバー、 リモート・コントロール用)

E1 E2 E3 E4

エレメント (プレーヤー、エフェクト EQ、FX、モジュレーター)

グローバル エフェクト

ホスト・アプリケーションへ

ミキサー

外部MIDI機器/ ホスト・アプリケーション からのMIDIメッセージ

MIDIフィルター (マルチ・ティンバー、 リモート・コントロール用)

E1 E2 E3 E4

エレメント (プレーヤー、エフェクト)

グローバル エフェクト

ホスト・アプリケーションへ

ミキサー

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D-Pro / D-Pro LE

D-Pro は、プログラム(.prog)と呼ばれるファイルを読み込み、音色を切り替えます。プログラムには、サンプルや各種設定の情報が記録されています。また、オリジナルのサンプルを用意し、自身でプログラムを作成、保存することも可能です。

プログラムのロード

Synth_Fig022.eps_48 1. プログラム・ウィンドウをクリックして、プログラム・ブラウ

ザを開きます。

2. プログラム名をダブルクリックして、D-Pro にロードします。Synth_Fig023.eps_48

プログラムがロードされると、プログラム・ウィンドウにプログラム名が表示されます。プログラムには、最大4つのエレメントの情報が含まれています。

プログラムの保存

Synth_Fig024.eps/Synth_Fig025.eps 1. [Program Handling]ボタンをクリックし、ポッ

プアップ・メニューから「Save Program」または「Save Program As」を選びます。Save Program を選ぶとプログラムは現在の名前でカレント・フォルダに保存されます。Save Program Asを選ぶと、Save Programダイアログが表示され、プログラム名と場所を指定することができます。

Save Default Programを実行すると、次回以降の起動時に在の設定が自動的にロードされます。

プログラム・ファイルには *.progの拡張子が付けられます。

D-Pro のプログラム

D-Pro LED-Pro

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D-Pro / D-Pro LE

グルーブ・プログラムについて

Musical Grooves フォルダ、Drum Grooves フォルダにあるプログラムには、各プログラム内のオーディオ・パターンをトリガーする MIDIパターンが含まれて、D-Proからホスト・アプリケーションにパターンをドラッグ&ドロップすることができます。

Synth_Fig026_Img.eps

グルーブ・プログラムをロードすると、その旨を知らせるバルーンが表示されます。ホスト・アプリケーションにMIDIパターンをドラッグ、ドロップできる状態であれば、マルチサンプル・ウィンドウの右上端にMIDI パターンのアイコンが表示されます。

グルーブ・プログラムを使用しているときは、受信する MIDI ノート、MIDI メッセージによって、以下のように発音します。

※ ホスト・アプリケーションのベース・オクターブの違いにより、上記の表とは1オクターブずれる場合があります。

MIDIメッセージ 動作

B2以下のノート グルーブ全体をピッチを変えてトリガー。

C3以上のノート グルーブの各スライスをトリガー。

モジュレーション グルーブまたは各スライスを逆方向に再生します。

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D-Pro / D-Pro LE

D-Pro は、エレメント単位でのロード、セーブも可能です。エレメント・ファイル(拡張子:*.elem)には、プレーヤーにロードされているマルチサンプル、EQ、インサーション・エフェクトの設定が記録されます。

エレメントのロード

Synth_Fig027.eps_90 1. エレメントのエレメント・ボタン(E1、E2、E3、

E4)を右クリックします。

2. 表示されたメニューから「Load Element」を選びます。

Synth_Fig028.eps_80 3. 目的のエレメント・ファイルを選び、開

くボタンをクリックします。エレメントがロードされ、マルチサンプル名がマルチサンプル・ウィンドウに表示されます。

エレメントの保存

1. エレメント・ボタン(E1 ~ E4)を右クリックし、表示されたメニューから「Save Element As」を選びます。

2. 「Save Element」ダイアログで、エレメント名と保存場所を指定して保存します。

エレメントのコピー、アンロード、リセット

エレメント・ボタン(E1 ~ E4)を右クリックするとポップアップ・メニューが現れ、次のコマンドが表示されます。

エレメント

メニュー 機能

Unload Multisample マルチサンプル・ウィンドウからマルチサンプルを削除します。ただしパラメーター設定は削除されません。

Reset Element マルチサンプル・ウィンドウからマルチサンプルを削除し、全パラメーター設定を削除します。

Copy Element 現在のエレメントの全データ(マルチサンプルの指定、全パラメーター設定を含む)をクリップ・ボードに貼り付けます。

Paste Element コピーされたエレメント・データを、クリップ・ボードから現在のエレメントに貼り付けます。

Paste Element Fx エレメントから別のエレメントへ、エフェクトのセッティングだけをコピー&貼り付けします。

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D-Pro / D-Pro LE

エレメントのチェーン接続

エレメントにマルチサンプルをロードする代わりに、別のエレメントの出力を使うことができます。エレメント・ボタンを右クリックして表示されるメニューの一番下にある Chain to Next Element を実行すると、そのエレメントの出力が次のエレメントに送られます。

このときは、Chain to Next Element を実行した次のエレメントに、98 - Special にある Elementchain.sfzをロードしてください。ロードの手順は、マルチサンプルのロード(P.16)を参照してください。

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D-Pro / D-Pro LE

マルチサンプル(拡張子:.sfz/.wav/.ogg)には、複数のサンプル、各サンプルのキー・マッピング、ベロシティー・スイッチの情報が含まれています。大きなマルチサンプル・セットは数百メガバイトに及ぶこともあるため、エレメントやプログラムには、サンプルそのものは含まれておらず、マルチサンプルへの参照情報だけが記録されます。

マルチサンプルのロード

Synth_Fig027.eps_90 1. マルチサンプルをロードするエレメント(E1~E4)

を指定します。

Synth_Fig029.eps_80 2. マルチサンプル・ウィンドウをクリック

して、「Load Multisample」ダイアログを開きます。

3. マルチサンプルを指定して、[Open]ボタンをクリックします。

マルチサンプルがロードされ、その名前がマルチサンプル・ウィンドウに表示されます。

マルチサンプル

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D-Pro / D-Pro LE

Synth_Fig030.eps_50

D-Pro のエレメント・エリアは、マルチサンプルの状態を表示、編集するマルチサンプル・ウィンドウ、EGや LFO の状態を表示、編集するモジュレーター・モジュールとEQ、エフェクトなどの各エリアで構成されます。

Synth_Fig031.eps_50

D-Pro LEのエレメント・エリアは、マルチサンプルの状態を表示、編集するマルチサンプル・ウィンドウ、エフェクトなどのエリアで構成されます。

マルチサンプル・ウィンドウ

Synth_Fig028.eps_80

エレメントにマルチサンプルがロードされると、マルチサンプル・ウィンドウには以下のパラメーターが表示されます。

D-Pro LEではエレメントごとにマルチサンプルをロードすることができますが、各パラメーターを編集するこはできません。

エレメント・エリア

表示 機能 値の意味、単位

Lo/Hi Key サンプルを再生するノート・レンジを指定します(単一サンプル使用時のみ)。 ノート・ナンバー

Lo/Hi Vel サンプルを再生するベロシティー・レンジを指定します(単一サンプル使用時のみ)。 ベロシティー

Bend Dn/Up Bend Dn (Down)/ Bend Up の音程を指定します。 半音

(D-Pro)

(D-Pro LE)

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D-Pro / D-Pro LE

LoFiモジュールSynth_Fig032.eps_90

D-Pro の LoFi モジュールには、現在のエレメントに適用できるビット・リダクション・エフェクトとデシメーション・エフェクトが含まれています。

ビット・リダクション・エフェクトは、かつての低ビット分解能のサンプラーをエミュレートします。デシメーション・エフェクトは、サンプル・レートを連続的に調整します。

フィルター・モジュールSynth_Fig033.eps_90

フィルター・タイプの選択と、カットオフ周波数、レゾナンスの調整が可能です。フィルター・タイプは略語の組み合わせ表記されています。

Sust/Sost エレメントがMIDIのペダル(cc#64)に応答するか、ソステヌート(cc#66)に応答するかを切り換えます。 Off/On

Transpose トランスポーズ量 半音

Tune サンプルの再生ピッチをチューニングします。 セント

Keytrack トリガー・ノートを半音上げた場合の各サンプルのトランスポーズ量を変更します。 Cents/Key

Shiftマルチサンプルのトランスポーズ設定オリジナルのキー・マッピングを保持したままトランスポーズされます。これにより、音色がわずかに異なるマルチサンプルを作ることができます。

半音

Modeサンプルの、メモリーへの展開ビット数を指定します。32bitモードのほうが CPUへの負荷は減りますが、メモリーの使用量は二倍になります。このパラメーターは音質には影響しません。

32bit /16bit

Polyphony同時発音数を制限します。1にすると、エレメントはモノ・モードと同じ動作をします。0にするとモノ・モードでレガートがオンになります。

発音数

Layers 現在の再生レイヤー数を表示します。モノ/ステレオにかかわらず 1サンプルの再生を1レイヤーと数えます。

表記 意味

LP ローパス・フィルター。カットオフ周波数以上を減衰させます。

HP ハイパス・フィルター。カットオフ周波数以下を減衰させます。

BP バンドパス・フィルター。カットオフ周波数付近の音だけを通過させます。

BR バンド・リジェクト・フィルター。カットオフ周波数付近の音だけを減衰させます。

PK ピーク・フィルター。カットオフ周波数付近を増幅させます。

AP オールパス・フィルター。位相だけが変わります。

1p 1ポール(6dB/octave の勾配)。レゾナンスは使用できません。

2p 2ポール(12dB/octaveの勾配)。レゾナンスで、カットオフ周波数付近を強調することができます。

4p 4ポール(24dB/octaveの勾配)。レゾナンスで、カットオフ周波数付近を強調することができます。

6p 6ポール(36dB/octaveの勾配)。レゾナンスで、カットオフ周波数付近を強調することができます。

Comb くし型フィルターです。

Pink 複数のローパス 1ポール・フィルターで構成された多折点フィルターです。

表示 機能 値の意味、単位

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D-Pro / D-Pro LE

ドライブ・モジュール

Synth_Fig034.eps_83

ドライブ(ひずみ)の効果を加えるエフェクトです。ドライブのタイプ選択と、ひずみ量(SHAPEノブ)、トーン・コントロール(TONEノブ)の調整ができます。

EQモジュール(D-Proのみ)

Synth_Fig035.eps_72

3基のパラメトリック・イコライザー(EQ1~ EQ3)です。それぞれに以下のパラメーターがあります。

FXモジュール(D-Pro のみ)

Synth_Fig036.eps_72

FXモジュールのTYPE欄でエフェクトのタイプを選ぶと、ディレイ、リバーブ、ディストーションのいずれかのモードで動作します。

また、FX モジュールは独自のフィルターを持っています。フィルター・モジュールと同じタイプのフィルターを使用できます。

フィルター・モジュール(P.18)

表示 機能

On EQ を使用する場合このボタンをオンにしてください。

Low shelf Freq 以下の帯域を Gain で調整できます。

Band pass Freq 周辺の帯域を Gain で調整できます。

High shelf Freq 以上の帯域を Gain で調整できます。

Gain ノブ -24dB ~+24dBまで調整できます。

Freqノブ 20 ~24480Hzの範囲で周波数を選びます。

Qノブ 左に回すと影響を受ける周波数の範囲が広くなり、右に回すと狭くなります。

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D-Pro / D-Pro LE

ディレイ・モードFXモジュールのTYPE欄で以下のタイプを選ぶと、FXモジュールはディレイとして動作します。

ディレイ・モードでは、各ノブは以下の機能を持ちます。

※ 選ばれているタイプのエフェクトでは使用できないノブは、グレーで表示され操作できなくなります。

タイプ 概要

Stereo Delay ステレオ(二系統)のディレイです。ディレイの出力はフィルターに送られます。

Cross Feedback Delay クロス・フィードバックを持ったステレオ(二系統)のディレイです。ディレイの出力はフィルターに送られます。

Ping Delay ディレイ音が左右に移動するようなディレイです。ディレイの出力はフィルターに送られます。

L/R/C Delay ディレイ音が、最初に左、次に右、その次にセンターから鳴るようなディレイです。ディレイの出力はフィルターに送られます。

R/L/C Delay ディレイ音が、最初に右、次に左、その次にセンターから鳴るようなディレイです。ディレイの出力はフィルターに送られます。

Triple Delay ステレオ・ディレイに、もう一系統(モノラル)のディレイが加わったエフェクトです。ディレイの出力はフィルターに送られます。

Detuner わずかなディレイを加えることにより、デチューンの効果を出します。LFO で効果を変えることができます。

Chorus 通常のコーラスです。設定によりフランジャーの効果も出せます。

Symphonic マルチ・ボイスのコーラスです。

LFO Filter Delay ステレオ・ディレイに加え、LFO でフィルターのカットオフをコントロールします。ディレイ音のみにフィルターがかかります。

Panning Delay LFO でパンがコントロールされるディレイです。

Auto Pan LFO でパンが動くエフェクトです。

LFO Filter カットオフ周波数が LFOで動くフィルターです。

Phased Delay ステレオ・ディレイに似ていますが、出力にフェイザーがかかります。CENTER、LFO FREQ、LFO DEPTHがフェイザーのパラメーターです。

Filter/Phaser フィルターとフェイザーの組み合わせです。LFO、LFO FREQ、LFO DEPTHは、フィルターとフェイザーの両方に作用します。

ノブ 概要

LEFT、CENTER、RIGHT 各チャンネルのディレイ・タイム

FEEDB ディレイのフィードバック

CUTOFF、RESO フィルターのパラメーター

LFO-FREQ、DEPTH モジュレーション系エフェクトの LFOパラメーター

INPUT ディレイの入力レベル

DRY/WET ドライ/ウェットのバランス

22220000

D-Pro / D-Pro LE

リバーブ・モードFXモジュールのTYPE欄で以下のタイプを選ぶと、FXモジュールはディレイとして動作します。 • Small Room  • Mid Room  • Large Room  • Small Hall  • Mid Hall  • Large Hall  • Chamber

リバーブ・モードでは、各ノブは以下の機能を持ちます。

※ 選ばれているタイプのエフェクトでは使用できないノブは、グレーで表示され操作できなくなります。

ディストーション・モードFXモジュールのTYPE欄で以下のタイプを選ぶと、FXモジュールはディストーションとして動作します。

• Distortion 1

• Distortion 2

ディストーション・モードでは、各ノブは以下の機能を持ちます。

※ 選ばれているタイプのエフェクトでは使用できないノブは、グレーで表示され操作できなくなります。

ノブ 概要

CENTER リバーブのルーム・サイズ

FEEDB リバーブのダンピング(高域の減衰)

CUTOFF 残響音のトーン調節

INPUT リバーブの入力レベル

DRY/WET ドライ/ウェットのバランス

ノブ 概要

FEEDB ディストーションのフィードバック

CUTOFF ディストーションのトーン調節

INPUT リバーブの入力レベル

DRY/WET ドライ /ウェットのバランス

22221111

D-Pro / D-Pro LE

モジュレーター(D-Proのみ)

Synth_Fig037_Img.eps

D-Pro のモジュレーターは、4つのエレメントにそれぞれ独立して装備されており、エンベロープ・ジェネレーター(EG)、低周波発振器(LFO)、キー・トラッキング・ジェネレーターなどの機能を持っています。

Synth_Fig038.eps_55

モジュレーターの上部にはPITCH(ピッチ)、CUT(カットオフ)、RESO(レゾナンス)、PAN(パン)、AMP(振幅、ボリューム)の各ボタンがあり、表示を切り替えることができます。

ボタンを右クリックするとメニューが表示され、モジュレーターの設定内容を別のモジュレーターにコピー&ペーストできます。

番号 表記 機能

1 Status EG のオン/オフ切り替え。

2 Depth EG の効果の強さ。

3 Vel->int EG のDepthをノートのベロシティー値で調節。

4 Vel->tim EG のタイムをノートのベロシティー値で調節。

5 VelTrack EG の値をノートのベロシティー値で調節。

6---

マウス・カーソルをあわせたノードの情報。左から、表示されているエンベロープの種類、番号、タイム(time)、直前のノードからの時間(tdif)、最大値を 1.0としたときのレベル(level)。

7 --- エンベロープの編集、表示(P.23)。

8 --- LFO 波形(P.25)。

9 --- キー・トラッキング(P.25)。

10 Status LFO のオン/オフ切り替え。

11 Freq LFO の周波数。

12 Sync ホスト・アプリケーションとのテンポ・シンク。単位はホスト・アプリケーションの「拍」。「t」は 3連符、「d」は付点音符の意味。

13 Delay ノート・オンから LFOの動作開始までのディレイ・タイム。

14 Fade LFO の動作開始時のフェードイン・タイム。

15 Depth LFO の効果の強さ。

1 2

3 4 5

6

7

8

9

10 11 12

13 14 15

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D-Pro / D-Pro LE

エンベロープの編集Synth_Fig039.eps_81

エンベロープは以下の方法で編集できます。

ノード エンベロープを折り曲げる点を指します。セグメント ノードにはさまれた区間を指します。

目的 操作

エンベロープにノードを追加エンベロープを右クリックする。まだエンベロープが作成されていない場合でも、右クリックでノードとエンベロープを作成することができます。

ノードの削除 ノードを右クリックします。

ノードの移動 ノードをドラッグする。ノードを Ctrl +ドラッグすると、そのノードだけを移動できます。

セグメントのカーブを変える セグメントを上下にドラッグします。

セグメントのカーブをリセット セグメントをダブルクリックするか、Shift +クリックします。

時間軸のスクロール EG 表示の下部を左右にドラッグします。

すべてのノードを表示 EG 表示の下部をダブルクリックします。

表示のズームイン/アウト Ctrl キーを押しながらマウス・ホイールをまわします。

ノードの微細な移動 ノードをクリックし、どれか矢印キーを押して Shift キーを押し続けます。ノードの動きが以前より小幅になります。

すべてのノードを削除 ノードの情報欄を右クリックし、メニューから Reset All Nodesを実行します。

サステイン・ポイント(ループ終点)の設定/消去/置き換え

目的のノードをクリックし、ノードの情報欄を右クリックし、メニューから Set/Clear Active Node as Sustain を実行します。

ループ始点の設定/消去/置き換え目的のノードをクリックし、ノードの情報欄を右クリックし、メニューから Set/Clear Active Node as Loop Startを実行します。

セグメントのカーブ・タイプを変更セグメントの後方のノードを選び、ノードの情報欄を右クリックし、メニューから Toggle Segment Shapeを実行すると、セグメントのカーブが指数曲線になり、濃い青で表示されます。

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D-Pro / D-Pro LE

セグメントごとにベロシティー・トラッキングを設定Synth_Fig040_Img.eps

ノードの情報欄を右クリックし、メニューからEdit Segment Time Velocity Tracking を実行すると、ベロシティーと各セグメントのタイムを連動させることができます。

このコマンドを実行した後、EGの中央線を上下にドラッグするとオレンジ色のバーが表示され、プラス方向(中心線より上)ではベロシティーが大きくなるにしたがってセグメントの時間も長く、マイナス方向(中心線より下)では短くなります。調整範囲は0.1倍~10 倍です。

セグメントごとにキーボード・トラッキングを設定Synth_Fig041_Img.eps

ノードの情報欄を右クリックし、メニューから Edit Segment Time Keyboard Tracking を実行すると、ノート・ナンバーと各セグメントのタイムを連動させることができます。

このコマンドを実行した後、EG の中央線を上下にドラッグすると青色のバーが表示され、プラス方向(中心線より上)では高い音ほどセグメントの時間も長く、マイナス方向(中心線より下)では短くなります。調整範囲は0.1倍~10倍です。

ノードの情報欄

ノードの情報欄

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D-Pro / D-Pro LE

LFO波形Synth_Fig042.eps_150

LFO 波形の表示を左 /右クリックすると、LFO波形を変更することができます。

また、波形表示のすぐ上をクリックするとメニューが表示され、LFO 波形を選ぶことができます。

LFO の位相以下の方法で、LFO の開始位相を変更できます。

• Shift キーを押しながら LFO 波形表示を左右にドラッグ。

• 左右カーソル・キーで、位相を1度単位で調節。

• Shift +左右カーソル・キーで、位相を10度単位で調節。

キー・トラッキングピッチのエンベロープが表示されているとき

Synth_Fig043.eps_116

ピッチのエンベロープが表示されているときは、キー・トラッキングはマイクロ・チューニングのコントロールとして機能します。

D-Pro は Scala マイクロ・チューニング・ファイル(*.sci)に対応しており、キー・トラッキングをクリックするとダイアログが表示され、マイクロ・チューニング・ファイルをロードすることができます。

キー・トラッキングをShift+クリックすると、デフォルトのチューニング(12平均律)に戻ります。

ピッチ以外のエンベロープが表示されているときピッチ以外のエンベロープが表示されているときは、通常のキー・トラッキング(ノートのピッチでモジュレーションする)として機能します。

たとえば、CUTのモジュレーションでキー・トラッキングを使用することにより、高い音ほどフィルターが開くようにすることができます。

左側のノードはMIDIノート 0を、右側のノードはMIDIノート 127を表します。その間にある曲線の形状と向きはノート・レンジ全体の中でのパラメーターの変動を表します。セグメントを上下にドラッグすることにより、セグメントのカーブが変わります。

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D-Pro / D-Pro LE

Synth_Fig044.eps_50

ミキサー・エリアの上部には[mix]ボタンと[FX]ボタンがあります。[mix]ボタンをクリックすると各エレメントの出力レベル、パンの調節と、エフェクト・センド量を調節できます。[FXボタン]をクリックすると、二系統のグローバル・エフェクト(モジュレーションとリバーブ)が表示され、エフェクトの設定をすることができます。

Synth_Fig045.eps

Mix セクションの右上にある[LIMITER]ボタンをオンにすると、D-Proの最終出力段にあるリミッターが動作します。リミッターは、出力レベルを0dB以下に抑えます。レゾナンスやディストーションを効かせたプログラムで使用するとよいでしょう。

ミキサー

Synth_Fig046.eps_85

ミキサー・エリア

表示 機能

ON エレメントの動作をオン/オフします。

FX1 グローバル・エフェクト 1(モジュレーション)へのセンド量を調節します。

FX2 グローバル・エフェクト 2(リバーブ)へのセンド量を調節します。

PAN エレメントの左右のバランスを調節します。

VOL エレメントの出力レベルを調節します。

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D-Pro / D-Pro LE

グローバル・エフェクトSynth_Fig047.eps_50

二系統のグローバル・エフェクト(モジュレーションとリバーブ)の、エフェクト・パラメーターを設定します。

D-Proをマルチティンバーで使用する

初期状態では、D-Proの各エレメントは、MIDI チャンネルを無視して発音します。各エレメントがそれぞれ固有のMIDIチャンネルだけに反応するように設定を変更し、マルチティンバーのインストゥルメントとして使用することもできます。

1. マルチティンバー・インストゥルメントとして使用したいプログラムをロードします。Synth_Fig048.eps

2. プログラム・エリアの[Option]ボタンをクリックして、「Options」ダイ

アログを開きます。

Synth_Fig049_Img.eps 3. 「Set Program as Multi timbral」オプションにチェックを入

れ、「OK」をクリックします。これでエレメント1 ~4 は、それぞれMIDI チャンネル1 ~4で発音するようになります。

表示 機能

モジュレーションの TYPE Off、またはモジュレーションのタイプを選択。

FREQ LFO の周波数。

DELAY ディレイ・タイム。

DEPTH エフェクトのデプス。

FEEDB エフェクトのフィードバック。

DRY/WET ドライ/ウェットのバランス。

リバーブの TYPE Off、またはモジュレーションのタイプを選択。

PREDELAY リバーブのプリディレイ・タイム。

SIZE ルーム・サイズまたはディケイ・タイム

DAMP 高周波域の減衰量。

TONE リバーブのトーン。

DRY/WET ドライ/ウェットのバランス。

その他の機能

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Z3TA+ 1.5

ZETA+1.5 は、高音質で多彩なサウンドを生み出すウェーブ・シェイピング・オシレーターを持つ、バーチャル・アナログ・シンセサイザーです。ビンテージ風のサウンドから先進的なサウンド、ウェーブ・シェーパーによって生み出される偶発的なサウンドまで、自在なサウンドメイキングが可能です。

Synth_Fig050-1_Img.eps

Z3TA+ 1.5

インターフェース

オシレーター・ セクション

プログラム・ セレクター

LFOセクション

エンベロープ・ ジェネレータ・ セクション

マスター・ セクション

プレビュー・リボン

フィルター・ セクション

モジュレーション・ マトリックス

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Z3TA+ 1.5

プログラムの選択

トップ・パネルには、プログラムとバンク・セレクションのためのプログラム・セレクターがあります。Z3TA+は 768のプログラム・スロットを備え、これらは6つ(A-F)のバンク・グループに分けられ、それぞれに128のプログラムが所属します。バンク・セレクター(A-F)をクリック(またはドラッグ、またはクリック&ドラッグ)すると、そのバンクとプログラムが選ばれます。(バンクはZ3TA+がMIDIバンク・セレクトを受信すると再び変更されます。)選んだバンクの文字を右クリックすると、カレント・バンク中の全プログラムの一覧が表示されます。この一覧でカレント・プログラムは太字で表示されます。

Synth_Fig051.eps

一覧が表示されている状態で、プログラム名の最初の文字をキーボードから入力すると、目的のプログラムをすばやく見つけることができます。たとえば、ファクトリー・バンク C で A を押すと「Arping against wind」、続いて「Air」が表示されます。

プログラム・セレクターにはカレント・プログラム名が表示されます。カレント・プログラム名の上で左クリックまたは右クリックすると、それぞれ次または前のプログラムが表示され、このようにしてプログラム一覧をブラウズすることができます。プログラム名をShift +左クリックすると、プログラム名の変更、または新規プログラム名の入力ができます。

プレビュー・リボンSynth_Fig050-2_Img.eps

プレビュー・リボン上をクリック&ドラッグすると、プログラムをプレビューすることができます。プレビュー・リボンは画面の一番下にあり、リボンの中の高い位置、または低い位置をクリックすると、それに応じたベロシティーでノートが発音されます。

Master セクションのVoices インジケーターには、同時に演奏されるノート数(ポリフォニー)が表示されます。

プログラムの選択とプレビュー

プレビュー・リボン

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Z3TA+ 1.5

Shaperウィンドウ、X-Yウィンドウ、Analyzer ウィンドウ

Z3TA+にはそれぞれ別々のウィンドウで動作する3つのコンポーネント、Shaper、X-Y Pad、Analyzerがあります。それぞれには専用の起動ボタン、[Shaper](Oscillatorsセクション)、[X-Y](Matrix セクション)、[Analyzer](Master セクション)があります。

ウェーブ・シェイピング・オシレーター

ウェーブ・シェイピング・オシレーターはZ3TA+のコンポーネントの一つでサウンド生成を担当します。

このオシレーターは6基装備され、それぞれ60種の波形を選んで使用できます。

Shaperを使ってどのオシレーターの波形もそれぞれ別個に成形し、極めて複雑な波形スタックを作成したり、各オシレーターのために様々なShaper設定を組み合わせることもできます。

6つのオシレーターの状態はプログラムの一部として格納されます。複数のオシレーターのミキシングのために 2 つの出力バスがあり、それぞれ Filter1 と Filter2 にルーティングされます。その後フィルター段階でフィルター出力がステレオにパンされます。このような設計であるため、プログラムをモノでもステレオでも作成でき、個々のオシレーターをステレオ音場の中で正確に配置することができます。従って、オシレーターのパン位置は、(1)オシレーターの信号を各バスにどれだけ割り当てるかを決定し、(2)各フィルター出力のパン位置を決定する、という2つの手順でコントロールされます。

fig.zeta06.eps

各オシレーターは、それぞれのピッチ、位相、スタートアップ挙動を、それぞれ該当のコントロールで個別に調整することができます。

さらに各オシレーターにはマルチ・モードを備え、このモードでは各オシレーターが8つのオシレーター(4つのステレオ・オシレーター)となり、これらはデチューンが調整可能です。マルチ・モードで 8 つのオシレータ-が要求する CPU パワーは、通常のオシレーター2つ分ほどです。しかしこのCPU利用度については注意が必要です。Z3TA+では6つのオシレーターをマルチ・モードに設定することができます。この結果、1ノートにつき48のオシレーターが動作することになります。お使いのホストのCPUインジケーターにはいつも注意を払っていてください。

オシレーターはすべて、ユニークな「サーキュラー・インター・モジュレーション機能」を用いて、次に説明するように互いにモジュレートすることができます。

fig.zeta07.eps

どのオシレーターでどのモジュレーション・オプションを選ぶこともできます。従ってモジュレーションの組み合わせの出力は極めて複雑になることがあります。たとえばOSC1 がOSC2 をリング・モジュレートし、この出力がOSC3 を FMモジュレートし、OSC4 を PM モジュレートし、OSC5 に同期し・・・・などがありえます。

オシレーター(oscillators)

OSC1

OSC2

FILTER 2FILTER 1

BUS 1

BUS 2

PAN 2

PAN 1

LEFT RIGHT

OSC6

OSC2

OSC3

OSC5

OSC1

OSC4

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Z3TA+ 1.5

オシレーターのパラメーター

オシレーターのモジュレーション・モード(P.32)

オシレーターのモード

パラメーター 概要

WAVE オシレーターの波形

TRANSP -12~ +12半音、ステップは 1半音。

OCTAVE -5~ +5オクターブ、ステップは1オクターブ。

MODE オシレーターのモード(下表を参照)

Group モジュレーションのモード(次項を参照)

Fine -100 ~+100 セントでの微調整

Phase 0~ 360度、スタートの位相調整。マルチ・モードの使用時、このスライダーは「マルチ・デチューン」になります。

Bus ミキシング・バスの割り当て、フルバス 1~フルバス2。

Level オシレーターの出力レベル

モード 概要

NORMAL、SYNC

正相、キー同期標準モードです。オシレーターの位相は、各ノート・オン・イベントに位相コントロールで設定されたポイントでスタートします。

INVERTED、SYNC

逆相、キー同期NSYNCと同様ですが、オシレーターの出力極性が逆転します。

NORMAL、FREE

正相、フリー・ランニングオシレーターの位相はノート・オン・イベントでリスタートしません。

INVERTED、FREE

逆相、フリー・ランニングNFREE と同様ですが、オシレーターの出力極性が逆転します。

MULTI、SYNC

同期化マルチ・モードこのモードはオシレーターを 8つの並列オシレーターに変換します。これらオシレーターのデチューン量は Phaseスライダーでコントロールされます。4つのオシレーター出力は Bus1に、さらに 4つの出力は Bus2に送られ、出力はステレオ音場に拡散されます。このモードでは、位相は各ノート・イベントでリスタートします。

MULTI、FREE フリー・ランニング、マルチ・モードSMULTIと同様ですが、オシレーターの位相はノート・オン・イベントでリスタートしません。

FIXED、SYNC周波数固定。このモードでは、オシレーターのピッチはキーボードに追随せず、代わりに固定音を生成します。位相はノート・オン・イベントでリスタートします。

FIXED、FREE 周波数固定。上と同様ですが、オシレーターの位相はノート・オン・イベントでリスタートしません。

33331111

Z3TA+ 1.5

オシレーターのモジュレーション・モード

モード 概要

ADD オシレーターのノーマル・モードです。オシレーター出力はバス設定に従って直接ミキシング・バスに送られます。モジュレーションは行われません。

RING リング・モジュレーションオシレーターの出力は円形連鎖に含まれた次のオシレーターをリング・モジュレートするのに使用されます。

SYNCハード同期モジュレーション連鎖に含まれたこのオシレーターの次のオシレーターが「スレーブ」になり、従ってこのオシレーターがリスタートするたびにスレーブは位相をリスタートします。

PM 位相モジュレーションこのオシレーターの出力で次のオシレーターの位相がモジュレートされます。

FM アナログ周波数モジュレーション連鎖に含まれた次のオシレーターの周波数がこのオシレーターの出力でモジュレートされます。

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Z3TA+ 1.5

オシレーター・グローバル

オシレーター・セクションにあるサブ・ページで、全オシレーターの同時出力に影響する次のような設定を行なうことができます。サブ・ページを開くには、[GL] ボタンをクリックします。

PWM

Z3TA+のオシレーターはパルス幅モジュレーション(PWM)をサポートしており、またモジュレーション量の固定コントロール、LFO、EG、キーボードスケーリング、ボイス・ナンバーなど、任意のモジュレーション・ソースを使用することができます。PWM を使うには、モジュレーション・マトリクス(Modulation Matrix)のDESTINATION に PulseWidth の設定を選びます。

パラメーター 概要

MainTranspose

-12~ +12半音、ステップは 1半音。プログラム全体をトランスポーズします。この設定は全オシレーターに効果を及ぼします。

Bend Mode

ピッチ・ベンドのモードです。 • Low:コードを演奏する時、ピッチが最低のノートだけベンドされます。

• High:コードを演奏する時、ピッチが最高のノートだけベンドされます。

• Hold:押したキー(リリース・ステージのキー、サステイン・スイッチでホールドしているキーを除く)だけがベンドします。

• Normal:ピッチ・ベンドの標準モードです。

Bend Up -12~ +12半音、ステップは 1半音。ベンド・ホイールを最高まで回した時のベンドの音程です。

Bend Down -12~ +12半音、ステップは 1半音。ベンド・ホイールを最低まで回した時のベンドの音程です。

Porta Mode

ポルタメントのモードです。 • Norm、Fix:ノーマル・モードで、次のノートがそのピッチに達するまでの時間が固定です(P. Timeパラメーターで設定)。レガート・モードでは、第一のノートを放した時もポルタメントが有効です。

• Norm、Var:ノーマル・モードで、ポルタメント時間は両ノート間の音程にも依存します。

• Fing、Fix:固定時間のフィンガード・モードです。レガート・モードでは、一番目のノートをホールドしないとポルタメントによる滑らかな移行が生じません。

• Fing、Var:フィンガード・モードで、ポルタメント時間は両ノート間の音程にも依存します。

• Off:ポルタメントは生じません。

P. Time ポルタメント時間で、0~ 10秒です。

Burstフィルターを通した DC-Burstのレベルです。ノート・オンとともに「ポン」という破裂音を生成します。これはほとんどの場合、昔のアナログ・ドラム・マシンのサウンドを再現したり、プログラムに迫力を付け加えるのに使用されます。

Random

ランダムなレベルにデチューンします。この機能は普通、初期のアナログ・シンセサイザーのチューニングの不安定さをエミュレートするのに使用されます。この設定は各オシレーターに個別的に効果を及ぼします。

Main Tune プログラム全体のメイン・チューニングです。この設定は全オシレーターに効果を及ぼします。

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Z3TA+ 1.5

ShaperSynth_Fig052.eps_50

Z3TA+ はユニークな波形成形機能 Waveform Shaper を備えています。その波形ディスプレイではすべての変化をリアルタイムで見たり聴いたりできます。Shaperを使うには、どのオシレーターでも目的の波形を選び、オシレーター・セクションにある[Shaper]ボタンをクリックして起動してください。

Shaper による変換

これら変換はすべて一度にShaperでリセットすることができます。この操作を行うには、Shaperウィンドウで波形ディスプレイを右クリックし、次いでReset all shapers オプションを選んでください。Shaperの Range コントロールはすべて、レンジ調整が可能なMIDI コントロールに割り当てることができます。

MIDI Learn(P.42)

パラメーター 概要

DC Adjust 他の変換で生成された偏移を補償するため波形の DC オフセットを調整します。この調整を行うには波形ディスプレイを縦方向にクリック&ドラッグしてください。

Symmetry波形の各半分を延ばして波形の対称性を調整します。たとえば矩形波の場合、パルス幅が調整されます(Matrix を使ったパルス幅調整と同様)。この調整を行うには波形ディスプレイを横方向にクリック&ドラッグしてください。

Warp 振幅が選択済みの閾値ポイントを超えると、そのポイントで波形をラップ・アラウンドします。

Twist 振幅が選択済みの閾値ポイントを超えると、そのポイントで波形をラップ・アラウンドし、波形の極性を逆転させます。

Multipoint 3つのポイントで波形をゼロにします。このコントロールは、ゼロになったセクションの幅を調整します。

Window 三角形のウィンドウ・エンベロープで波形を処理します。この変換の結果、波形の両端は中央部より大きく減衰します。

Drive 出力をブーストしてクリッピングし、ハード・クリッピング・ステージを作ります。

Wave 波形を部分的に変形してサイン・カーブにします。ほとんどの場合、弱い波形の基本周波数を強化するために使用されます。

Offset ラップ・アラウンドし、その極性を逆転します。Twist と同様ですが、極性が反対です。

Shrink サイクル全体を縮小し、その他の部分をゼロで埋めます。

SelfSync サイクル全体を延長し、延長した波形でその他の部分を埋めます。Hard-syncインター・モジュレーション・モードに似たサウンドが生成されます。

Bit Reduction 信号圧縮を行います。ビット長を 1-32 ビットの範囲で調整します。

HPF ハイパス・フィルタリングを行います。

LPF ローパス・フィルタリングを行います。

33334444

Z3TA+ 1.5

Z3TA+は 2つのステレオ・フィルターを備え、オシレーターのミキシング・バスを処理します。フィルターはシングル・モードまたはデュアル・モードに編成することができます。シングル・モードでは両フィルターともモノで、全くの別のユニットとして並列的に動作します。デュアル・モードではフィルターはステレオで、フィルター1 の出力がフィルター2 にルーティングされます。このように、フィルターは多くの組合わせを作ることができます。

Link ボタンは両方のフィルターのコントロールの同時調整に使用します。Link がアクティブの時、フィルター1のレベルを調整するとフィルター2のレベルも自動的に調整されます。

Link がアクティブの時フィルター1の Panコントロールを左方向に調整すると、フィルター2のPanは右方向に調整されます。従って、コントロール 1つだけでステレオ・フィルターの分離を調整することができます。

フィルターのパラメーター

フィルター(filters)

パラメーター 概要

TYPE フィルターの型を選びます。

LIMITER フィルター・リミッターの応答時間を Off、Slow、Fastの間で変更します。

RESO BST レゾナンスのブースターです。より高いレゾナンスの各モードが使えるようレゾナンスのスケーリング係数を変更します。

RESO フィルターのレゾナンスです。

Pan フィルター出力のステレオ・ポジションを最左端から最右端の間で定義します。

Level フィルターの出力レベルです。

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Z3TA+ 1.5

Z3TA+の LFO セクションは、これまで設計されたもののうち最も強力なもので、6つのデュアル LFOを備えています。4 つはグローバルな LFO(全ボイスに一度に効果を及ぼす)、2 つはローカルな LFO(個別のボイスに効果を及ぼす)です。

LFO はすべてホストのテンポに同期させることができ、ホストでダイナミックなテンポ変更のイベントがあった場合でもトラッキングを維持してホストの小節線位置に追従します。

波形1と2、そして LFOの各モードにより、極めて複雑な効果を作り出すことができます。また、LFOのスピードはどのモジュレーション・ソースからでも調整できます。

アルペジエーター

Z3TA+はアルペジエーターを内蔵しています。アルペジエーターは LFO セクションの最後のサブ・ページに配置されています。アルペジエーターの設定を行なうには、[AR] ボタンをクリックします。アルペジエーターには 2 つの動作モードがあります。一つは標準のアルゴリズム・モードで、上行/下行/ランダムのパターンを生成し、もう一つのMIDI モードは100 以上の事前にプログラミングされたパターンを使用し、演奏されたノートを処理します。

アルペジエーターはホストのテンポや小節線位置に同期することができ、ホストのダイナミックなテンポ変化にも追随します。

アルペジエーターの設定はプログラムに格納されます。

Z3TA+には、次のように8つのエンベロープ・ジェネレーターがあります。

• バイポーラ型エンベロープ・ジェネレーター1 つ(P)(通常、ピッチに割り当てられます)

• メイン・アンプリファイアー・エンベロープ・ジェネレーター 1つ(A)

• 汎用ユニポーラ型エンベロープ・ジェネレーター6 つ

ピッチEGを除き、EGはすべて5ステージ・ジェネレーターで、各ステージで曲線が選べます。

どのEG にもDelay コントロールがあり、これによりノート・オン・イベントと EG起動との間の遅延時間を設定することができます。

またAmountコントロールで各EGの出力レベルを調整することができます。Amountは正負どちらの値も設定でき、これにより効果を逆にすることができます。

LFO(low frequency oscillators)

タイプ 概要

グローバル LFO(1-4) 同一の LFO値がプログラム中の全ボイスに効果を及ぼします。

ローカル LFO(5-6) プログラム中の各ボイスはそれぞれ固有の LFOが割り当てられます。

EG(envelope genelators)

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Z3TA+ 1.5

Modulation Matrix は 16 行からなり、ソース、レンジ、カーブ、コントロール、デスティネーションなどのコントロールがあります。このような複雑さにも関わらず、Modulation Matrix はソース/レンジ/デスティネーションを組み合わせた簡素なマトリクスとして、もっと要素的な目的のために使用することができます。外部コントロールと内部ジェネレーターはいずれもソースやコントロールとして使用でき、ほとんどのシンセサイザー、エフェクトのパラメーターはModulation Matrix のデスティネーションになることができます。

Synth_Fig053.eps_50

X-Y Pad では、マウスを使って Z3TA+ 上の任意の一組のパラメーターをモジュレートすることができます。X-Y Padを開くには、[X-Y PAD] ボタンをクリックします。X-Y Padの上で右クリックするとランダムな運動が発生します。これはサンプル&ホールド型のエフェクトに有益です。X-Y Pad の位置はプログラムに保存されます。ダイレクト・パラメーター・オートメーションがホストでサポートされている場合、すべての動きをオートメーションとして録音することが可能です。

X-Y Pad上でShift +クリックすると、X-Y Padの X 方向、Y方向の運動をMIDIラーニングさせることができます。

MIDI ラーニングの詳細→MIDI Learn(P.42)を参照してください。

さらに、もしジョイスティックが接続され、Windows のコントロール・パネルでの設定がすんでいる場合、X-Y Padはジョイスティックの動きにも反応します。

モジュレーション・マトリクス(modulation matrix)

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Z3TA+ 1.5

マスター・セクションは、現在選ばれているプログラム全体のパラメーター(ポリフォニー、レンダーモード、マスター出力レベル)やシンセサイザーの全体的なステータス(再生中のボイス、レベル・インジケーター)を見るのに便利です。

このセクションはSynthページと Effects ページで表示されます。

マスター・セクションのボタン

マスター・セクションには、プログラムやバンクのファイルを取り扱ったり、その他メインMIDIベロシティー・カーブの設定など様々な機能を選ぶための専用ボタンがあります。

マスター・セクション(master section)

パラメーター 概要

CONTROL スライダー・コントロールまたはレンジ・コントロールを動かす(またはマウス・ポインターをその上に置く)と、選択済のパラメーター名がこのラベルに表示されます。

VALUE スライダー・コントロールまたはレンジ・コントロールを動かす(またはマウス・ポインターをその上に置く)と、選択済のパラメーター値がこのラベルに表示されます。

RENDER 出力品位をDraft、Normal、High のどれかに設定します。

POLY プログラムのポリフォニーの最大限のボイス数を1、2、3、4、5、6、8、12、16、24、32、または64に設定します。

level 選ばれたプログラムの出力レベルです。

Output VU meter 左右の出力ボリュームが、メインVU メーターにボリューム・ユニットで表示されます。

パラメーター 概要

EFFECTS

メイン・ビューをEffects ページに切り替える、または Synth ページに戻します。このボタンを右クリックすると、全エフェクト(ポリフォニー・ドライブとマスター・リミッター以外)がバイパスされ、カレント・プログラムを「ドライな」状態で聴くことができます。この状態に入ると赤いLED が点滅します。

ANALYZER Analyzer ウィンドウをオープンまたはクローズします。オフにすると、CPUの負荷を軽減できます。

PROGRAM ファイルのコピー/スワップ/ペースト/初期化&ロード/個別プログラム・ファイルの保存などのオプションがあります。

BANK バンク・ファイル保存、デフォルト・ファイル使用などのオプションがあります。

LIMITER メイン出力リミッターをオンまたはオフにします。

OPTIONS Main Velocity Curves、Audio Inputs、Alternative tunings、Hermode Tuning など、いくつかのオプションが選べます。

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Z3TA+ 1.5

エフェクト

Z3TA+はまとまったエフェクト処理セクションを備えており、そこで扱われる主なエフェクトには、ドライブ(ディストーション、サチュレーション、オーバードライブ)、コーラス、フランジャー、フェーザー、コンプレッサー、3 つの互いに独立したディレイ・ライン、リバーブ、7 バンドのグラフィックEQ、シミュレーター、デシメーター、リミッターなどがあります。Effects ページには全エフェクトが分類されて集められており、どのエフェクトも最小限のナビゲーションで簡単に変更を加えることができます。エフェクトはすべてフル・ステレオ処理が可能で(つまりどのステージにも実際には2ステージがあり、それぞれ左右チャンネルに割り当てられる)、外部処理を優先したい場合はオフにして CPU 使用率を節約することができます。またほとんどのエフェクト・パラメーターはMIDI-Learn が可能で、その中にはModulation Matrix でデスティネーションとしてリアルタイムにモジュレートできるものもあります。

ディストーション(distortion)Z3TA+のポリフォニックなディストーション・ステージは、フィルターに対して作用し、繊細から攻撃的にまでわたる非直線性を創出します。特別設計の Heavy Metal モードはフィルター出力にモノフォニックなディストーション・ステージを付け加え、多くの場合クラシックなギター・エフェクトを生み出すのに用いられます。

パラメーター 概要

Mode ディストーションのモードです。

Destinationディストーション・エフェクトはフィルター 1、フィルター2、または両方にかけることができます。このコントロールはドライブをどれにかけるかを設定します。

Tone フィルター処理後のステージです。このコントロールはディストーション・エフェクトのブライトネスを調整します。

Deciデシ・メーター量を設定します。デシ・メーターはサンプル・レート縮減ステージです。これにより初期のサンプラーや昔のコンピューターのような「バジー」、「ノイジー」なサウンド特性が作り出されます。

Gain ディストーション・ステージのゲインを設定します。

Level ディストーション・ステージの出力レベルを設定します。

オーディオ入力Z3TA+は、任意のオーディオ・トラックにエフェクトとして挿入し、ステレオ・エフェクト・プロセッサーとして使用することができます。搭載済みの全エフェクトでオーディオ入力が処理できるようにするには、[Options]ボタンから「Audio Input thru」オプションを選んでください。(これはVSTバージョンでは自動的に設定されています。)

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Z3TA+ 1.5

modulation(モジュレーション)Z3TA+はモジュレーション・ステージで多数のエフェクトを処理することができます。これらエフェクトにはコーラス、フランジャー、フェイザーに属する数種類のバリアントも含まれます。またこのステージには内蔵のステレオ・イコライザーがあり、エフェクトの色彩感をコントロールします。

compressor(コンプレッサー)Z3TA+ のステレオ・コンプレッサーは、ソングを完成したものにするだけでなく、それ以上のパンチ、迫力をサウンドに付け加えるよう特別に設計されています。これにより大変アグレッシブでダイナミックな操作が可能となります。3つのスピード設定により迅速で正確なアタック、リリースの調整が可能です。

delay(ディレイ)Z3TA+ は 3 つの完全に独立したステレオ・ディレイ・ラインを備えています。これらは直列に配置され、それぞれフィードバック・ループの中に3バンドのステレオ・イコライザーを持っています。

パラメーター 概要

Mode モジュレーション・エフェクトのモードです。

Tempo Sync ホストのテンポに同期させるときの 1拍の分割単位です。

Eq Mode イコライザーのモード(P.41)です。

Waveform モジュレーション・エフェクトの波形です。SINE、SINE^3、TRIANGLE があります。

Depth モジュレーションのデプスを調整します。

Speed エフェクトのスピードで、範囲は 0.01~ 10Hz です。

Delay コーラス、フランジャー各エフェクトの遅延時間です。このコントロールはフェイザー・エフェクトの周波数帯域も調整します。

Feedback フィードバック量を設定します。

Lo ウェット信号のロー・イコライゼーションです。

Hi ウェット信号のハイ・イコライゼーションです。

Level コーラスとフランジャーのミックス・レベル、フェイザー・エフェクトの出力レベルです。

パラメーター 概要

Mode コンプレッサーのスピードを Off(エフェクトなし)、Fast、Mid、または Slowに設定します。

Threshold どのレベル以上でコンプレッサーを起動させるかを設定します。設定レベル範囲は -inf~ 0dBです。

Ratio コンプレッション・レシオで、範囲は 1:1から inf:1です。

Gain コンプレッション・ステージに先行する増幅前のゲインです。

Level コンプレッサーの出力レベルです。

パラメーター 概要

Delay Mode ディレイ・エフェクトのモードです。

Tempo Sync ホストのテンポに同期させるときの 1拍の分割単位です。

EQ Mode 3バンド・ステレオ・イコライザーのモードを設定します。

Time L、R Tempo Sync がオフ時のL、R の遅延時間です。

Feedback フィードバックのレベルを調整します。

Low、Mid、High

ディレイ・フィードバック・パスにある 3バンド・ステレオ・イコライザーのコントロールです。

Level ディレイ・ミックスのレベルです。

44440000

Z3TA+ 1.5

reverb(リバーブ)Z3TA+のステレオ・リバーブは高度なエンジンを使用し、さまざまな空間をシミュレートしてサウンドに環境の雰囲気を付け加えます。

equalizer(イコライザー)Z3TA+はステレオ7バンド・イコライザーを備えています。イコライザーはModulation Matrix からモジュレートでき、11の動作モードを備えプログラムの特質に合ったイコライズが可能です。どのイコライザー・モードでも各バンドの中心周波数はスライダーの下に表示されます。

simulator(シミュレーター)Z3TA+はアンプ/キャビネット/特殊イコライザー・デバイスの応答曲線を30種類備えており、イコライザーでは不可能な極めて特殊なエミュレーションや周波数応答の修正が可能です。

リミッター

Z3TA+のソフトリミッターはクリッピング・ポイントの境界で信号の振幅を低減し、信号レベルが 0dBを超えた時に生じるクリッピングを完全に回避します。リミッターを有効にするには [LIMITER] ボタンをクリックし、点灯させます。リミッター動作の結果、出力レベルは予測可能性が高まります。しかしダイナミック・レンジを可能な限り最高レベルに維持するよう、プログラム内部ですべてのゲイン・ステージを慎重に設定することが大切です。

アナライザー

Synth_Fig054.eps_50

Analyzer は演奏中のサウンドの周波数スペクトルを表示します。これはWaveshaper を使用する場合とりわけ便利です。

パラメーター 概要

Mode リバーブのモード(P.43)です。

Size 空間サイズの再現に用いられるリバーブ・テイルの長さです。

Damp 高周波の拡散です。

Lo 低周波をイコライズします。

Hi 高周波をイコライズします。

Wet/Dry ウェットとドライのバランスです。

パラメーター 概要

Bands 1-7 ゲインは± 15dBで、中心周波数はイコライザーのモードによります。

Equalizer ModeOff、Wide1、Wide2、Wide3、Half1、Half2、Half3、Low、Low Mid、Mid、MidWide、Mid High、Highどのモードでも中心周波数は各バンドのスライダーの下に表示されます。

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Z3TA+ 1.5

コントローラーを MIDI Learn させる操作は次の通りです。

MIDI Learn が選ばれるとZ3TA+は「待機」モードに入り、MIDIコントローラーの受信を待ちます。コントローラーは物理的な MIDI 制御デバイスでも、あるいは MIDI コンティニュアス・コントローラー(CC)送出するシーケンサーを用いても送ることができます。複数のコントロールを一度に「待機」モードにすることもできます。

コントロールの割り当てが終わると、そのスケーリングを行い(最大値と最小値の設定)、コントロールの極性を逆転することもできます。これを行うには、再度 MIDI Learn メニューを呼び出してください。新しいオプションが現れます。

MIDI Learn が可能なコントローラーの例外は、CC0、CC32(バンク・チェンジ)、CC120(オール・サウンド・オフ)、CC121(オール・コントローラー・オフ)、CC123(オール・ノート・オフ)です。

MIDI メッセージ、アフタータッチとピッチ・ベンドも標準コントローラーとして割り当てることができます。ピッチ・ベンド割り当ての場合、その中心は選択済みのパラメーターの最小値、最大値に従って計算されます。

Optionsメニュー(マスター・セクションの中)でShow MIDI Config File オプションを選ぶと、現在選ばれているすべてのMIDI Learn 設定がテキスト・ファイルで表示されます。

MIDI Learn

コントローラー 概要

Sliders 右クリック

Selectors Shift- 右クリック

Range Shift- 右クリック

X-Y Pad パッド上で Shift- 右クリック

メニュー 概要

MIDI Learn 任意のパラメーターに複数のコントローラーを割り当てることができるため、このオプションは常時アクティブです。

MIDI Forget そのパラメーターとMIDI コントローラーとの割り当てを解除します。

Set Min 受信されたMIDI コントロール値がゼロの時そのパラメーターが持つ最小値を設定します。

Set Max 受信されたMIDI コントロール値が127 の時そのパラメーターが持つ最小値を設定します。

Reverse パラメーターの極性を逆転します。

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Rapture/ Rapture LE

Rapture / Rapture LE は先進的なサウンド操作機能を備えたウェーブ・テーブル・シンセサイザーで、エレクトロニカ関係の音楽スタイルに適しています。Rapture / Rapture LE のモジュレーション・マトリクスは表現力豊かに音楽をコントロールでき、また Rapture / Rapture LE 独自のステップ・ジェネレーターはリズム・パラメーターに変更を加えるための分かりやすいインターフェースを備えています。

Rapture

Synth_Fig187_Img.eps

Rapture / Rapture LE

インターフェースとコントロール

オシレーター・ セクション

エレメント 選択ボタン

エンベローブ・ ジェネレーター

ステップ・ ジェネレーター

DSPセクション

ステップ・ ジェネレーター 選択ボタン

マスター出力 セクション

EQセクション

FXセクション

ミキサー・ セクション

Globalページ・ ボタン

LFOセクション

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Rapture / Rapture LE

Rapture LE

Synth_Fig055_Img.eps

Rapture /Rapture LEは 6つの独立したサウンド生成コンポーネント―エレメントと呼ばれます―で構成されています。

Rapture / Rapture LE プログラム(拡張子 .prog の付いたファイルとして格納されます)は、全エメレントに含まれた全パラメーター、Global セクションの全パラメーターの設定により定義されます。各エレメントはエンジンを持ち、このエンジンはオシレーター、ボイスごとのDSP ステージ(ビット低減、デシメーション、ドライブ、2 つのマルチ・モード・レゾナンス・フィルター)、そして主要なサウンド生成パラメーターに適用される一群のモジュレーター(エンベロープ・ジェネレーター、低周波オシレーター、ステップ・ジェネレーター)を完備しています。6つのエレメントで生成されたサウンドはミキシングの後グローバルDSP ステージ(3 バンド・パラメトリック・イコライザーとマルチ・エフェクト・セクション)にルーティングされます。

サウンド生成プロセスの中核はオシレーターです。各オシレーターは高品位、高性能なウェーブ・テーブルを合成します。このタイプの合成は、最小限のオーディオ・データをルーピングして持続的サウンドを生成する効率的な方法です。Rapture/ Rapture LEでは1サイクルのオーディオ・ファイルでウェーブ・テーブルが定義されます。

波形のロード・プロセスの間、Rapture / Rapture LE はオシレーターが1サイクルを全キーボード音域にわたってエイリアシング歪みなしに再生するのに必要な全サンプル・イメージを作成します。Rapture / Rapture LE には 200 以上のウェーブ・テーブルが付属しています。定義は拡張することができます。

Rapture / Rapture LE の構成

オシレーター・ セクション

エレメント 選択ボタン

ステップ・ ジェネレーター

ミキサー・ セクション

DSPセクション

ステップ・ ジェネレーター 選択ボタン

マスター出力 セクション

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Rapture/ Rapture LE

1. プログラム・ウィンドウをクリックして、プログラム・ブラウザを開きます。Synth_Fig062_Img.eps

Synth_Fig063.eps_50 2. 目的のプログラムがあるフォルダに移動して、そのプログラム名をダブ

ルクリックします。

3. プログラム・ブラウザを閉じます。ダブルクリックしたプログラムがロードされ、プログラム名がプログラム・ウィンドウに表示されます。

[Program Handling]ボタン をクリックして表示されるメニューから「Load Program」を選ぶ

か、または .prog ファイルをRapture / Rapture LE のウィンドウにドラッグ&ドロップしても、プログラムをロードすることができます。

プログラムをロードすると全エレメントも同時に、また関連するエフェクト、フィルター等もすべて一緒にロードされます。

プログラムのロード

ここをクリック

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Rapture / Rapture LE

サンプルは単一サンプル(Wave ファイル、AIFF ファイル、Ogg ファイル)またはマルチサンプル(SFZ ファイル)としてロードすることができます。マルチサンプルにはすでにキー・マッピング、ベロシティ・スイッチングの指定が含まれています。サンプルは 8 ~ 32-bit のビット長と任意サンプル・レートで、モノでもステレオでも、またループ付き、ループなしのどちらのフォーマットでもロードすることができます。

Rapture でロードできるサンプルは概ね60秒以下のファイルです。CPUの使用量は、ステレオ・サンプルの再生の方がモノ・サンプルより多く、2つのモノ・サンプルよりは少なくなります。

1. オシレータ・セクションをクリックして「Load Multisample」ダイアログを開き、目的のウェーブテーブルまたはサンプルがあるフォルダに移動します。

Synth_Fig064_Img.eps

2. サンプル名をクリックし、[ 開く ]ボタンをクリックします。サンプルやマルチサンプルをロードしても、ロードの時点で Rapture にパッチされていたエフェクトが消去されることはありません。ロードの前に全エフェクトを消去しておきたい場合はプログラムを初期化してください。初期化するには、[Program Handling]ボタン をクリックして、次いで表示されるメニューから「Initialize Program」を選びます。

Windows Explorer から波形ファイルを Raptureのオシレーター・セクションにドラッグすることもできます。

オシレーター・セクションに表示された波形を左/右クリックすると、ブラウズのダイアログを開かなくてもカレントの波形ディレクトリ中の波形ファイルを前後に移動することができます。

サンプルをロードする

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Rapture/ Rapture LE

オシレーター・セクションには、サンプル、マッピング、チューニング等、多くのパラメーターが表示されます。Rapture / Rapture LE では、サンプル以外のオシレーター・セクションのパラメーターは変更できません。しかし、別のサンプルを読み込むことで、新しいサウンドを発見することができます。

Synth_Fig064_Img.eps

オシレータのコントロールを編集する

いったんエレメントにウェーブテーブルをロードすると、マッピング、チューニング、演奏に関する多くのパラメータを調整することができます。オシレータ・セクションには下記のコントロールが配置されています。

MainFunctionsb24.eps

Multi コントロール、Ring Modコントロールは、極端な効果を望む場合に適当です。この他、モジュレーション・マトリクスでもデチューンを設定することができます。

オシレーター・セクション

コントロール 機能 値のタイプ

Lo/Hi Key エレメントが再生するノートのレンジを変更します。 ノートナンバー

Lo/Hi Vel エレメントが再生するベロシティのレンジを変更します。 ベロシティ値

Bend Up/Down ピッチベンドのレンジを変更します。 半音

Sust/Sost エレメントがMIDI サステイン・データ(cc#64)に応答するかMIDI ソステヌート(cc#66)に応答するかを変更します。 Off/On

Transpose ピッチを変更します(キーボード・マッピングには影響なし)。 半音

Tune ピットを1セント単位で上下に調整します。 セント

Keytrack 各ノートのピッチ変化をセント単位で変更します。 セント数/ キー

PhaseMIDIノートオン・イベント受信時の波形の初期位相を 0~ 360度の範囲で調整します。位相の起点が異なる 2つのオシレータの波形を組み合わせることにより、複雑なサウンド・テクスチャが作成できます。

Quality 波形の出力品質を定義します。「Standard」は、オシレータでピッチ・スイープを強調して演奏しない場合に適当です。「High」を選択すると、高い精度で補間されます。 Std/Hi

Multi現在ロードされている波形を複数のオシレータ(ボイス)に変換し、均等な分布、異なるデチューン・レベルでステレオ音場に配置します。デチューン・レベルはDetuneコントロールで制御されます。

Off、3v、5v、7v、9v

Ring Mod 2つのオシレータは互いにリング・モジュレートします。2つのオシレータ間のデチューン・レベルはDetuneコントロールで制御されます。 On/Off

DetuneMultiモードまたは Ring Mod モードでデチューンが最大のオシレータに適用されます。中間のオシレータは中間のデチューン量になります。デチューンのレンジは1半音または100 セントです。

セント

Porta Time ポリフォニーが0に設定された場合(モノフォニー /レガート・モード)ポルタメントがオンになります。値の範囲は0~ 10秒です。 秒

Polyphony エレメントのポリフォニーを設定します。1に設定するとエレメントはモノフォニー・モードとなり、0に設定するとモノフォニー・レガート・モードになります。 ノート数

Layers 現在どのサンプル・レイヤが再生されているかを示します。Raptureはレイヤを、モノまたはステレオの1サンプルの再生、と定義します。

0~無限大、表示専用

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Rapture / Rapture LE

エレメントをコピー、アンロード、リセットする

Element ボタン(E1~ E6)を右クリック(Macでは control +クリック)するとメニューが現れ、次のコマンドを表示します。

• Unload Element:マルチサンプルを削除します。ただしパラメータ設定は削除されません。

• Reset Element:マルチサンプルと全パラメータ設定を削除します。

• Copy Element:カレント・エレメントの全データ(マルチサンプルの指定、全パラメータ設定を含む)をクリップボードに貼り付けます。

• Paste Element:コピーしたエレメント・データをクリップボードからカレント・エレメントに貼り付けます。貼り付け先のエレメントのElement ボタンを右クリック(Mac では control +クリック)し、表示されるメニューから「Paste Element」を選択すると貼り付けが実行されます。

• Paste Element Fx:コピー元のエレメントからカレント・エレメントに Insert Fx設定だけを貼り付けます。

同時に選択、編集できるのは1エレメントだけであることに注意してください。Element メニューのその他項目については後の説明を参照してください。

エレメントをチェーン接続する

Rapture では最初の5つのエレメントについて、1つのエレメントから次のエレメントにエフェクトを「チェーン接続」することができます。このために「Chain to Next Element」がElementメニューの最後のセクションに置かれています。再度このメニュー項目を選択するとエレメント間のチェーン接続が解除されます。

リング・モジュレーション

リング・モジュレーションは、2つのオーディオ信号からそれぞれの周波数の和と差を含んだ新しい信号を生成するプロセスです。これら周波数からは一般に協和音ではなくむしろ不協和でベルの響きに似たサウンドが生成されます。

Rapture は Elementメニューに「Ring Modulate Previous Elements」オプションを備えています。このメニュー項目にチェックを入れると、カレント・エレメントは先行する全エレメントの出力をリング・モジュレートします。各エレメントのチューン、トランスポーズの設定を調整するとさらに興味深い効果が得られます。

リング・モジュレーションはOscillator Control セクションで個々のエレメントに適用することもできます。Ring Mod を使用可にすると、オシレータは互いにリング・モジュレートする2 つのオシレータに変わります。デチューン値を調整すると音効果を強調することができます。Rapture のDetune パラメータをOscillator セクションまたはモジュレーション・マトリクス(デチューンのデスティネーション)で調整すると、モジュレーション量を制御することができます。

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Rapture/ Rapture LE

Rapture の DSPセクションにはフィルター、ドライブ、LoFi のパラメーターが置かれています。2つのフィルター、3 つのDSPモジュールはそれぞれ独立のコントロールを備えています。これらプロセスの順序は変更可能です。

DSPチェーンの順序を変更する

信号パスの左クリックまたは右クリックでDSPの順序が変わります。Synth_Fig061_Img.eps

フィルターを使う

DSP セクションには2つのマルチ・モード・フィルターがあります。このセクションは、ローパスとハイパスの周波数フィルターを組み合わせたり、2つの別々のバンドパス・フィルターを使うなどのフィルター効果を作り出すのに便利です。Rapture のフィルターは幅広いフィルター・タイプから選べます。

Synth_Fig066_Img.eps

DSPモジュールを使う

Rapture では、3 つの DSP モジュールを使用することができます。モジュールごとに、ビット・リダクション・エフェクトやデシメーション・エフェクト、ドライブを設定することがます。

Synth_Fig067_Img.eps

• ビット・リダクション・エフェクトは、昔の低ビット分解能のサンプラーをエミュレートします。

• デシメーション・エフェクトは、サンプル・レートを連続的に調整します。

• ドライブ・モジュールは、さまざまなオーバードライブ・エフェクトを付け加えます。

DSP セクション

クリックすると、DSPの順序が変わる

クリックしてフィルターのタイプを選択

クリックしてDSPのタイプを選択

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Rapture / Rapture LE

エンベロープはピッチ(PITCH)、カットオフ(CUT)、レゾナンス(RES)、パン(PAN)、振幅(AMP)のいずれかについて表示されます。表示させるには、ステップ・ジェネレーター選択ボタンで、エディットするパラメーターを選びます。

Synth_Fig188.eps

いずれかのボタンを左クリック

エンベロープ・ジェネレーターを使用する

エンベロープ・ジェネレーターの効果はEG 内の設定よって変化します。Synth_Fig190.eps

エンベロープ・ジェネレーター(EG)

パラメータ 説明

Status エンベロープ・ジェネレーターをオンまたはオフにします。

Sync

ホスト・テンポへの同期、単位は1 ビート。このパラメータがオフの時、エンベロープ・ジェネレーターは上の値(周波数)で定義された周波数で動作します。Sync 値が 1/8t ~128d の範囲で選ばれた場合、エンベロープ・ジェネレーターはホストのテンポと位置に追随し、ホストが特定のビート値を通過するごとに1 サイクル生成します。たとえば Sync 値が 1に設定されるとエンベロープ・ジェネレーターはホストの1 ビートごとに 1サイクル生成します。

Vel->tim ベロシティによるEG タイムへの効果をタイムの倍数として編集します。

Vel->int ベロシティの大きさを編集します。ノートオン・ベロシティがEG に及ぼす効果の強さを調整します。

Depth エンベロープ・ジェネレーターのデプスを編集します。

Vel Track ベロシティによるカレント・エンベロープ値への効果を編集します。

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Rapture/ Rapture LE

エンベロープ・ジェネレーター・グラフを編集する

Synth_Fig189.eps

目的 作業

エンベロープにノードを追加エンベロープを右クリックします(Mac ではcontrol +クリック)。エンベロープにまだライン・セグメントとノードがない場合、グラフ上でこれらを挿入したい箇所を右クリックします。

ノードの削除 ノードを右クリックします(Mac ではcontrol +クリック)。

ノードの移動 ノードをドラッグします。

他のノードはそのままにして 1つのノードだけを移動 ノードを Ctrl +ドラッグします(Macでは Command +ドラッグ)。

ライン・セグメントの編集 ライン・セグメントをドラッグします。

ライン・セグメントのリセット セグメントをダブルクリックするか、「Shift」キーを押したままセグメントをクリックします。

ライン・セグメントの形状を調整 セグメントを control +クリックし、上下にドラッグします(MacではCommand +クリック)。

全ノードの削除 /リセット 「r」を押すか、EGグラフの上を右クリック(Macでは control +クリック)し、表示されるメニューから「Reset All Nodes」を選択します。

ノードの値を表示 ノードの上でマウスを停止します。EG グラフの上にノード番号、タイム、直前のノードからの距離、レベルなど、ノードの値が表示されます。

グラフのスクロール EG グラフの底辺をドラッグします。

エンベロープをウィンドウに合わせる

EG グラフの底辺をダブルクリックするか、EGグリッドの上を右クリック(Macでは control +クリック)し、表示されるメニューから「Fit」を選択する。

エンベロープの拡大

マウスホイールを上にスクロールします。Ctrl キー(MacではCommand キー)を押したままスクロールするか、拡大したい部分の中央でマウスを止め、テンキーの * を押すか、EGグラフの上を右クリック(Macでは control +クリック)し、表示されるメニューから「ZoomIn」を選択します。

エンベロープの縮小

マウスホイールを下にスクロールします。Ctrl キー(MacではCommand キー)を押したままスクロールするか、縮小したい部分の中央でマウスを止め、テンキーの /を押すか、EG グラフの上を右クリック(Macでは control +クリック)し、表示されるメニューから「ZoomOut」を選択します。

ライン・セグメントをデフォルトの「可変累乗」曲線から指数曲線に変更、または逆方向に変更。後述の振幅の編集についてのヒントを参照してください。

ライン・セグメントの終点ノードの上でマウスを止め、キーボード上で「N」を押すか、EGグラフ上で右クリック(Macでは control クリック)し表示されるメニューから「Toggle Envelope Shape」を選択します。指数曲線にするとセグメントは濃い青色になります。

ノードを精密に移動 ノードをクリックし、どれか矢印キーを押します。「Shift」を同時に押すとノードを細かなステップで動かすことができます。

サステイン・ポイント(ループの終点)の設定 /消去 /置き換え

目的のノードを選択し、キーボード上で「S」を押すか、EG グリッド上で右クリック(Mac ではCtrol- クリック)し表示されるメニューから「Set/Clear Active Node as Sustain」を選択します。ノードの下に赤い垂線が追加されます。ループ・ポイントを消去するには、再度メニューを開くか、または「S」を押してください。

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Rapture / Rapture LE

ループスタート・ポイントの設定 /消去 /置き換え

目的のノードを選択し、キーボード上で「L」を押すか、EG グリッド上で右クリック(Mac ではCtrol- クリック)し表示されるメニューから「Set/Clear Active Node as Loop」を選択します。ループ・ポイントを消去するには、再度メニューを開くか、または「L」を押してください。

セグメントのタイム・ベロシティ・トラッキングを調整。サンプルの振幅曲線のいくつかの部分でベロシティ・トラッキング値を大きくしてみてください。キーボードを強くあるいは弱く弾くと違いが聴き取れます。たとえば振幅曲線のアタック・セグメントにプラス値を設定すると、キーボードを強く弾けばアタック・セグメントの時間が長くなります。

EG ウィンドウをアクティブにし(ウィンドウの中の任意の箇所をクリック)、キーボード上で「V(トグル・コマンド)」を押すか、EGグリッド上で右クリック(Mac ではCtrol- クリック)しメニューから「EditSegment Time Velocity Tracking」を選択します。EGウィンドウ内で上下にドラッグすると、ウィンドウにオレンジ色のバーが表示されます。バーがプラス方向(グラフ中心線より上)にある場合、ベロシティが大きくなれにつれ時間も長くなります。バーがマイナス方向(グラフ中心線より下)にある場合、ベロシティが大きくなれにつれ時間は短くなります。セグメントにベロシティ・トラッキングのプラス値もマイナス値も設定されていない場合、オレンジ色のバーは表示されません。あるセグメントにベロシティ・トラッキング値を追加、あるいは調整したい場合、そのライン・セグメントの境界内でグラフ中心線の上下の区域をドラッグしてください。トラッキング値は 0.1x~ 10xの範囲でセグメント・タイムに乗算されます。

セグメントのタイム・キーボード・トラッキングを調整。サンプルの振幅曲線のいくつかの部分でタイム・キーボード・トラッキング値を大きくしてみてください。キーボードの高いキーあるいは低いキーを弾くと違いが聴き取れます。たとえば振幅曲線のアタック・セグメントにプラス値を設定すると、キーボードで弾くキーが高ければアタック・セグメントの時間が長くなります。

EG ウィンドウをアクティブにし(ウィンドウの中の任意の箇所をクリック)、キーボード上で「K(トグル・コマンド)」を押すか、EGグリッド上で右クリック(Mac ではCtrol- クリック)しメニューから「EditSegment Time Keyboard Tracking」を選択します。EGウィンドウ内で上下にドラッグすると、ウィンドウに青色のバーが表示されます。バーがプラス方向(グラフ中心線より上)にある場合、音域が高くなれにつれ時間も長くなります。バーがマイナス方向(グラフ中心線より下)にある場合、音域が低くなれにつれ時間は短くなります。セグメントにタイム・キーボード・トラッキング値を追加したい場合、そのライン・セグメントの境界内でグラフ中心線の上下の区域をドラッグしてください。値を調整するには、目的のセグメントの両側のノードの間でクリックし、上下にドラッグしてください。トラッキング値は 0.1x~ 10xの範囲でセグメント・タイムに乗算されます。

目的 作業

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Rapture/ Rapture LE

低周波オシレータ(LFO)

Rapture の低周波オシレータ(LFO)は、サウンドに活気と動きを与える重要なコンポーネントです。本来 LFO は通常のアコースティックな楽器のビブラートやトレモロを模倣するものでしたが、シンセサイザでその用途が再定義され、進化しつつあるパッドやテキスチャの基本的な構成要素となりました。

EGと同様、各エレメントではデスティネーションごとに1 つずつ合計42の LFO が使用でき、これらは同時に動作することができます。

LFO の主要パラメータは LFO波形です。Rapture はグラフィクスによる波形セレクタを備えており、波形やその位相を選択することができます。

選択対象 説明

波形波形上で左 /右クリック(Macでは左 /control+クリック)すると次 /前の波形が選択できます。または LFOウィンドウで右クリック(Macでは control +クリック)すると、表示されるメニューから全 LFOオプションにアクセスできます。

位相「Shift」キーを押したまま波形をクリックし、左右にドラッグして LFOの位相起点を選択します。または左右の矢印キーを押すと 1度単位で調整することができます。またはシフトキーを押しながら左右矢印キーを押すと 10度単位で調整することができます。

Rapture では LFO でもユーザー定義による波形が使用できます。この波形の追加には、次の条件が必要です。

• ユーザー定義による波形がフォルダ¥LFO Waveformsに格納されること。

• ファイル名が連続した番号順に付けられること。・LfoWaveform030.wav・LfoWaveform031.wav・LfoWaveform032.wav・以下同様。

• 最初の20の波形(0~19)はハードコーディングされているため、番号は「...020」からスタートさせる必要があります。

• Rapture はユーザー定義による LFO 波形ファイルを最大80サポートします(020~ 099)。

• LFOファイルは8~32ビット、モノの標準wavファイルでなければならず(ステレオは左右両チャ

ンネルの加算によりモノに変換されます)、サンプルレートと長さは任意です。

• 100/101はそれぞれユニポーラ/バイポーラの内部ランダム・ジェネレータが指定されています。注意してください。

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Rapture / Rapture LE

波形の選択の後、各 LFO では次のパラメータを指定できます。

エンベロープのLFO をコントロールする

• LFO の Status欄をクリックすると、LFO はオンまたはオフになります。MainFunctionsa11.png

• 現在の波形をクリックするといくつかの波形オプションから選択することができます。MainFunctionsa12.png

• 上に説明された他の LFO パラメータは、各フィールドをドラッグして調整します。

パラメータ 説明

Status LFOの起動または終了、または Shot モードの設定。「Shot」は「ワンショット」の略で、LFO はボイス・イベントの最初にLFO 波形を1サイクルだけ再生し、反復しません。

Freq 周波数、単位はHz。選択された周波数が波形インジケータに表示されます。横方向のスケールは2秒です。従って、周波数を1Hz に設定すると2サイクルが表示されます。

Sync

ホスト・テンポへの同期、単位は1ビート。このパラメータが Off の時、LFOは上記の値(周波数)で定義された周波数で動作します。Sync値が 1/8t ~ 128dの範囲で選択された場合、LFOはホストのテンポと位置に追随し、ホストが特定のビート値を通過するごとに1サイクル生成します。たとえばSync 値が 1に設定されると LFOは各ホスト・ビートごとに 1サイクル生成します。

Delay ノートオン・メッセージからLFO 起動までの時間、単位は秒。ノートオンの後、LFOはこのパラメータで指定された時間待機した後始動します。ゼロが指定されると即時に動作を開始します。

FadeLFOがフェードインする時間、単位は秒。LFOが動作を開始すると(LFO Delay 時間の後)、LFOのモジュレーション・レベルは徐々に上がり、Fadeパラメータで指定された時間の後最大値に達します。

DepthLFOのモジュレーション・デプス。これは選択されたデスティネーションに LFOがどの程度の効果を及ぼすかを決定します。単位はデスティネーションの単位で、たとえばPitch LFOの場合、セントです。

← LFOの状態  (On/Off)

  ← ここを右クリック(Macはcontrol+クリック)  して、LFO波形を選択

← LFO波形

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Rapture/ Rapture LE

キートラッキング

キートラッキング・コントロールでは、選択されたパラメータがどのようにキーボードに追随して変化するか(「キーボード・トラッキング」の用語はこれに由来します)を調整することができます。左側のノードはMIDIノート 0を、右側のノードはMIDIノート 127を表します。その間にある曲線の形状と向きはノート・レンジ全体の中でのパラメータの変動を表します。

MainFunctionsa3.png

キートラッキングをコントロールする

• LFO 波形の下に表示されるキートラック・エンベロープで、ノードまたはカーブをドラッグします。ライン・セグメントはドラッグして曲線にし、あるいはダブルクリックしてリセットすることができます。上下方向の矢印キーを押すと両端のノードを移動することができます。Page Up キー、PageDownキーを押すと一度に大きく移動することができます。

キートラッキングは、MIDI コントローラのレンジをカレント・エンベロープの変化に対応付ける機能です。たとえば、カットオフのエンベロープを表示させ、キートラック・エンベロープをドラッグして上向きの勾配にすると、コントローラで高いノートを弾くとカットオフ周波数も高くなります。

ピッチ以外のどのエンベロープの調整でも、Keytrack ウィンドウで右クリックし表示されるメニューから「Keyboard Tracking reset」を選択するとキートラック・エンベロープをリセットすることができます。この操作をピッチ・モードで行うと、Load Tuning Definition Fileウィンドウが起動します。

← キー・トラッキング   エンベロープ

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Rapture / Rapture LE

ステップ・ジェネレーターは LFO と非常によく似ています。ステップ・ジェネレーターでは、一定の時間間隔で並ぶ複数の可変レンジのステップに任意の値を指定して、ピッチ、カットオフ、レゾナンス、パン、振幅の「形状」を定義することができます。ステップ・ジェネレーター選択ボタンで、エディットするパラメーターを選びます。

Synth_Fig068-1_Img.eps

ステップ・ジェネレーターを使用する

Synth_Fig070.eps_90

ステップ・ジェネレーターの効果はSTEP内の設定よって変化します。

ステップ・ジェネレーター・グラフを編集する

Synth_Fig069.eps_50

ステップに値を設定するには、ステップ・ジェネレーターの中をクリック、またはドラッグします。右クリックしてステップ・ジェネレーターの表示されるメニューにアクセスすると、次のようにさらに多くの有用な機能が使用できます。

ステップ・ジェネレーター

パラメータ 説明

Status ステップ・ジェネレーターをオンまたはオフにします。

Steps ジェネレーターのステップ数を 2~ 128の範囲で設定します。

Freq 周波数、単位はヘルツ。描かれたパターンの 1秒間の反復数を 0~40Hzの間で設定します。

Sync

ホスト・テンポへの同期、単位は 1ビート。このパラメータがオフの時、ステップ・ジェネレーターは上の値(周波数)で定義された周波数で動作します。Sync 値が 1/8t ~128dの範囲で選ばれた場合、ステップ・ジェネレーターはホストのテンポと位置に追随し、ホストが特定のビート値を通過するごとに 1サイクル生成します。たとえば Sync値が 1に設定されるとステップ・ジェネレーターはホストの 1ビートごとに 1サイクル生成します。

Smooth あるステップ値が次の値に移行するために増減する速度をコントロールします。

Depth モジュレーションのデスティネーションに依存する可変レンジ。現在のモジュレーション・モードでのステップ・ジェネレーター値の最大レンジをコントロールします。

メニュー項目 説明

Reset All Steps 全ステップをデフォルト値にリセットします。

Randomize Steps 各ステップにランダムな値を設定します。

Reverse Step Levels カレント・シーケンス中の値の順序を逆転します。

いずれかのボタンを左クリック

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Rapture/ Rapture LE

ステップ値をデフォルトにリセットする

• ステップをダブルクリックします。

ステップ・ジェネレーターに直線を描く

• Shift +クリック&ドラッグしてステップ・レベルを直線で描きます。

全ステップを直近のピッチまたは論理値にスナップする

•「P」を押します。

全ステップ値を増加/減少させる

• ステップ・ジェネレーター全体をアクティブにし、その中でマウス・ホイールを上/下方向にスクロールします。

モジュレーター値をコピー/ペーストする

1. モジュレーター全体、1つのエンベロープ、LFO、キー・トラック設定、あるいはステップ・ジェネレーターをコピーするには、エンベロープ・ボタンを右クリックし、表示されるメニューから「Copy-」(コピーしたいコンポーネント名)を選びます。

Synth_Fig068-2_Img.eps

2. コピーしたものを貼り付けるには、ペースト先のエンベロープ・ボタンを右クリックし、表示されるメニューから「Paste-」(貼り付けたいコンポーネント名)を選びます。

Mirror Step Levels シーケンスの真中のポイントからステップを開始した後シーケンス前半最後のステップから逆方向に進行し、この順序で全ステップ・レベルを反復します。

Invert Step Levels レベルの最大値の 50%から現在値を差し引いてその差を 50% 値に加えることにより、レベルを反転します。

Shift Step Levels toLeft

ステップ・レベルを 1ステップずつ左に移動させます。一番左にあるステップ・レベルが、一番右のステップ・レベルになります。

Shift Step Levels toRight

ステップ・レベルを 1ステップずつ右に移動させます。一番右にあるステップ・レベルが、一番左のステップ・レベルになります。

Copy Shape fromLFO ロードしたプログラムの LFO波形の形状をジェネレーターにコピーします。

Extract Shape fromSample File 選択したサンプルの波形をジェネレーターにコピーします。

Copy/Paste Steps 現在のステップ・レベルをコピー&ペーストします。

No Snap;Snap to 10 Levels,12 levels,24 levels

レベルを「n」個の値に均等分割します。これはステップ・シーケンスを歯切れよくするのに有効です。

MIDI Note Entry(C4=Base)(ピッチ・モジュレーションのみに適用)

C4 から始まるMIDI ノート・イベントを使ってステップ・シーケンスを入力します。デフォルトのデプス設定は 2400(2オクターブ)ですが、調整を必要とすることがあるかも知れません。C4 より低いノートはすべてシーケンスを1 ステップ後退させます。シーケンス中の全ステップにノートが入力されるとこのモードは終了します。

メニュー項目 説明

いずれかのボタンを右クリック

55557777

Rapture / Rapture LE

Rapture は 3 つの EQ を備えており、各エレメントのサウンドに効果を与えます。Synth_Fig191.eps

EQ セクション

コントロール 説明

On/Off EQをオンまたはオフにします。

Low shelfボタン オンにすると、EQ は Freq ノブ値以下の周波数に変更を加えます。

Band pass ボタン オンにすると、EQ は Freq ノブ値の周囲の周波数に変更を加えます。

High shelf ボタン オンにすると、EQ は Freq ノブ値以上の周波数に変更を加えます。

Gain ゲインを調整します。

Freq カットオフ周波数を設定します。

Q EQの効果が及ぶ周波数の範囲を調整します。

55558888

Rapture/ Rapture LE

Rapture の各エレメントには Insert FXセクションがあり、ここでディレイ、フィルタ、モジュレーション、フェーザー、リバーブ、ディストーションなどのエフェクトを使用することができます。どのモードを選択するかにより、ノブは下記のとおり異なったエフェクト・パラメータをコントロールします。

選択されているモードでは使用できないノブは、薄い灰色で表示されます。

ディレイ・モード

Rapture の Insert FXセクションは多くのディレイ・タイプを備えており、これらは Type メニューに含まれています。またフィルタも内蔵しており、そのオプションは Filter メニューで選択できます。

ディレイ・モードには次のようなコントロールがあります。MainFunctionsa7.png

MainFunctionsa8.png

• ディレイ・メニュー:目的のディレイ・エフェクトのタイプを選択します。これらタイプは次の表で定義されたとおりです。

FXセクション

ディレイのタイプ 説明

Off エフェクトなし。

Stereo Delayステレオ・ディレイ・エフェクト。両ステレオ・チャンネル、出力フィルタのディレイ・ラインはそれぞれ独立しています。ディレイ出力はフィルタを通ってルーティングされます。

Cross FeedbDly2つの独立したディレイ・ライン。各チャンネルのフィードバックが他方チャンネルの入力にルーティングされます。ディレイ出力はフィルタを通ってルーティングされます。

Ping Delay ステレオ音場でエコーが発生するディレイ・エフェクト。ディレイ出力はフィルタを通ってルーティングされます。

L/R/C Delay最初のエコーは左チャンネルに、次のエコーは右チャンネルに現れ、これに続き音像が中央に徐々に移動します。ディレイ出力はフィルタを通ってルーティングされます。

R/L/C Delay最初のエコーは右チャンネルに、次のエコーは左チャンネルに現れ、これに続き音像が中央に徐々に移動します。ディレイ出力はフィルタを通ってルーティングされます。

Triple Delayステレオ・ディレイと同様ですが、独立のディレイ時間を持つモノのエコー音像がステレオ音場の中央に現れます。ディレイ出力はフィルタを通ってルーティングされます。

フィルタ・タイプ ↓

↑ ディレイ・タイプ

ディレイ・パラメータ

フィルタ・タイプ ↓

↑ ディレイ・タイプ

ディレイ・パラメータ

↑ フィルタ パラメータ

↑ LFO

パラメータ

↑ ミックス パラメータ

55559999

Rapture / Rapture LE

• フィルタ・メニュー :フィルタのタイプを選択します。選択肢は、ローパス(LP)、バンドパス(BP)、ハイパス(HP)、帯域消去(BR)、オールパス(AP)、ピーク(PK)、コム、ピンクです。強さは 6dB(1P)~ 36dB(6P)の範囲で選ぶことができます。

• ディレイのパラメータ :左ディレイ:テンポ比で選びます。中央ディレイ:テンポ比で選びます。(中央ディレイを使用しないディレイ・タイプの場合ノブは薄い灰色になります。)右ディレイ:テンポ比で選びます。フィードバック :0~ 100%の範囲から選びます。

• フィルタのパラメータ :カットオフ周波数とレゾナンス・レベルを選びます。ノブが薄い灰色になるのは、ノブのコントロールするパラメータが選択済みのフィルタでサポートされていない場合です。

• LFO のパラメータ :選択されたディレイ・タイプで LFO が使用される場合、ここにある 2 つのノブで周波数とデプスを設定します。ノブが薄い灰色になるのは、そのパラメータが使用されない場合です。

• ミックスのパラメータ :ディレイの入力レベル、ドライ /ウェットのミックスをこのノブでコントロールします。

Detuning Delay スタティック・ディレイを持つ音像が、モジュレーションの周波数とデプスの設定に応じ元の音像とは異なるチューニングで現れます。

Chorus標準的なステレオ・モジュレーション・ディレイで、フィードバックが行われます。この設定によりいくつかのコーラス・エフェクト、フランジャー・エフェクトが可能になります。

Symphonic 複数ボイスのコーラス・エフェクトです。

LFO Filter Delay Stereo Delay と同様ですが、フィルタ・カットオフ周波数の変更に LFOが使用されます。フィルタはウェット信号だけにかかります。

Panning Delay エコー音像が LFOによってステレオ音場にパンされるディレイ・エフェクトです。

Auto Pan LFOによりサウンドがステレオ音場の中を周期的に移動します。

LFO Filter 信号がフィルタによって処理され、フィルタのカットオフ周波数が LFOによって変更されます。

Phased DelayStereo Delay と同様ですが、出力はフェーザーをとおります。フェーザーの振る舞いは CENTER、LFO FREQ、LFO DEPTHによってコントロールされます。

Filter/Phaserフィルタ・エフェクトとフェーザー・エフェクトの組み合わせです。どちらのエフェクトも同じ LFOでコントロールされ、従って LFO FREQと LFO DEPTHはフィルタとフェーザーのスイープとデプスを同時にコントロールします。

ディレイのタイプ 説明

66660000

Rapture/ Rapture LE

リバーブ・モード

Rapture の Insert FXセクションは多くのリバーブも備えており、これらは Type メニューに含まれています。

リバーブ・モードではいくつかのノブを使ってパラメータを制御します。MainFunctionsb2.png

MainFunctionsb6.png

• Type メニュー :目的のリバーブ・エフェクトのタイプを選択します。選択肢は Small Room、Mid Room、LargeRoom、Small Hall、Mid Hall、Large Hall、Chamberです。

• リバーブ・サイズ・パラメータ :Center ノブを使ってリバーブの長さを調整します。

• リバーブ・ダンプ・パラメータ :Feedback ノブを使って高域の減衰量を調整します。

• リバーブ・トーン・パラメータ :Cutoff ノブを使ってリバーブの音質を調整します。

• ミックス・パラメータ :このノブを使って、リバーブの入力レベル、ドライ /ウェットのミックスを制御します。

↑ リバーブ タイプ

↑ リバーブ サイズ

↑ ダンピング

↑ リバーブの トーン

↑ ミックス パラメータ

66661111

Rapture / Rapture LE

ディストーション・モード

Rapture の Insert FXセクションにはディストーション・エフェクトもあり、これも Type メニューに含まれています。

ディストーション・モードではいくつかのノブを使ってパラメータを制御します。MainFunctionsa26.png

MainFunctionsb11.png

• Type メニュー :目的のディストーション・エフェクトのタイプを選択します。選択肢はDistortion 1、Distortion 2です。

• ディストーション・フィードバック・パラメータ :Feedback ノブを使ってディストーションのフィードバックを調整します。

• ディストーション・トーン・パラメータ :Cutoff ノブを使ってディストーションの音質を調整します。

• ミックス・パラメータ :このノブを使って、ディストーションの入力レベル、ドライ / ウェットのミックスをコントロールします。

ディストーション・エフェクトはラウドネスが非常に大きくなることがあります。従ってこれを適用する場合は必ず予めリミッターをオンにしておいてください。ディストーション・エフェクトの全体的レベルの調整にはDRY/WET ノブを使用します。リミッターは調整が終わったらオフにしてもかまいません。

エフェクトのタイプエフェクトのタイプ ↓↓

↑↑ ディストーションのフィードバックディストーションのフィードバック

エフェクトのタイプ ↓

↑ ディストーションのフィードバック

↑ ディストーションの

トーン

↑ ミックス パラメータ

66662222

Rapture/ Rapture LE

Rapture のMixer セクションで、6つのエレメントのオン/オフ、ボリューム、パンを設定します。

Global ページには、各種エフェクト、EQ、そしてRapture のステレオ出力を調整するグローバル・ステップ・ジェネレータがあります。ここでの設定はプログラム中の全エレメントに効果を及ぼします。Global ページは次の経路で信号を伝送します。

1. Global FX 1(標準の Insert FXメニュー+各コントロール。全エレメントに適用)

2. Global FX 2(標準の Insert FXメニュー+各コントロール。全エレメントに適用)

3. グローバル・ステップ・ジェネレータ。左 / 右チャンネルの出力レベルに作用します。

4. Master EQ セクション(3 つの標準マルチモード・バンドEQ)

5. Master FX(標準のInsert FX メニュー+各コントロール。グローバル・ステップ・ジェネレータ・ミッ

クス後に適用)グローバル・ステップ・ジェネレータの制御はモジュレータ・セクションのステップ・ジェネレータと同様ですが、最終的なステレオ・ミックスの制御が左右チャンネルごとに独立している点で異なります。

ミキサー

コントロール 説明

On/Off エレメントをオンまたはオフにします。エレメントがオフの時、エレメントは CPUをまったく使用しません。

Pan エレメントのステレオ・ポジションを調整します。

Volume エレメントのメイン・ボリュームを調整します。

Global ページ

66663333

Rapture / Rapture LE

MIDI Learn 機能を使用すれば画面上の任意のノブ、ボタンを任意の MIDIコントローラーに割り当てることができます。複数のコントローラーを1つのパラメーターに割り当てることも、またその逆も可能です。

MIDI Learn メニューを起動するにはどれかノブまたはボタンを右クリックしてください。MIDI を割り当てるには表示されるメニューから「MIDI Learn」を選んでください。

いったん「MIDI Learn」が選ばれるとRapture は「待機」モードに入り、MIDIコントローラーの受信を待ちます。物理的なMIDI コントロール・デバイスを使ってMIDI コントローラーを送ることも、あるいはシーケンサーから MIDI コンティニュアス・コントローラー(CC)を送ることもできます。複数のノブ/ボタンを一度に「待機」モードにし、これらに同じコントロールを割り当てることもできます。

シーケンサは再生開始時や停止時に複数のコントローラーを送出します。Rapture が「待機」モードにある時このような動作は避けてください。予想外のコントローラー・ナンバーが割り当てられる恐れがあります。

MIDIコントローラーの情報を受信すると、Rapture はただちにそれを選択済みのコントロールに割り当てます。コントロールは受信されたコントローラー値に従って新規の値を表示します。

いったんコントロールが割り当てられた後は、そのスケーリングを行い(最小値と最大値を設定する)、コントロールの極性を逆転することもできます。これらの操作を行うには、コントロールを右クリックして再度MIDI Learn メニューを呼び出してください。新しいオプションが表示されます。

どのMIDIコントローラーも割り当てが可能ですが、CC0、CC32(バンク・チェンジ)、CC120(オール・サウン・ドオフ)、CC121(オール・コントローラー・オフ)、CC123(オール・ノートオ・フ)は例外です。アフタータッチとピッチベンドの MIDI メッセージも標準コントローラーとして割り当て可能です。ピッチ・ベンドを割り当てた場合、選ばれたパラメーターの最大値、最小値設定に従って中心値が計算されます。

あらかじめ割り当てられているのは次のコントローラーです。

• CC7=Volume

• CC11=Expression

• CC64=Sustain(ディスプレイ・コントロールを使って、各エレメントごとに使用可/不可に設定可能)

• CC66=Sostenuto(ディスプレイ・コントロールを使って、各エレメントごとに使用可/不可に設定可能)

• CC73=Global Amplitude Attack

• CC72=Global Amplitude Release

MIDI Learn

メニュー・オプション 説明

MIDI Learn 追加のコントローラーをパラメーターに割り当てます。任意のパラメーターに複数のコントローラーを割り当てることが可能であるため、このオプションは常時アクティブです。

MIDI Forget ノブ/ボタンとのMIDI コントローラーの割り当てをすべて解除します。

Set Min 受信したMIDI コントロール値がゼロの時このコントロールに指定される最小値を設定します。

Set Max 受信したMIDI コントロール値が127 の時このノブに指定される最大値を設定します。

Reverse MIDI コントロールの極性を逆にします。

66664444

SI-Drum Kit

SI-Drum Kit は、Cakewalk の特許技術であるExpression Engine(マルチサンプル・オーディオ再生用のアンチ・エイリアス、リアルタイム・サウンド・プロダクション・システム)を使用し、ドラムのサウンドを再現しています。また、各インストゥルメントはマルチ・ベロシティー対応のほか、個別にボリューム、パン、チューニングを調整することができるため、きめ細かなコントロールをすることが可能です。

Synth_Fig071.eps_50

各パラメーターは、マウスを使い操作することができます。

つまみ、スライダーの操作

1. パラメーターを変更するつまみ、スライダーの上にカーソルを合わせます。

2. つまみは上下に、スライダーは左右にドラッグして、パラメーターを変更します。

ボタンの操作

1. ボタンの上にカーソルを合わせます。

2. オンにするときはクリックし、オフにするときはもう一度クリックします。ボタンは有効になると点灯します。

SI-Drum Kit

パラメーターを変更する

66665555

SI-Drum Kit

プログラムは、8個の独立したインストゥルメントから成るドラム・キットと、このドラム・キットに含まれる各インストゥルメント用の設定(ボリューム、パン、チューニング)で構成されています。

プログラムを読み込む

Synth_Fig072.eps_50 1. パネル左上にある、プログラム欄をクリックして、プログラム・ブラウザ

を起動します。プログラム・ブラウザに、プログラムの一覧が表示されます。

2. 使用するプログラム名をダブルクリックします。プログラムが読み込まれ、プログラム欄にプログラム名が表示されます。

Synth_Fig073_Img.eps

トランスポートでは、MIDI パターンを再生、停止、ループ、および移動することができます。

プログラム

トランスポート

名称 機能

A 前のパターン 1 つ前のパターンを読み込みます。

B 次のパターン 次のパターンを読み込みます。

C 停止 再生中のパターンを停止します。

D 再生 読み込まれているパターンを再生します。

E ループパターン 停止を押すまでパターンがループします。

A B C D E

66666666

SI-Drum Kit

SI-Drum Kit には、さまざまな音楽ジャンルのグルーブ、ヒット、フィルで構成されたMIDIパターンが用意されています。これらのパターンはパターン・ブラウザに表示され、SONAR へドラッグ & ドロップするだけでドラム・パートを作成することができます。

パターンを試聴する

1. プログラム・ブラウザを開き、プログラムを読み込みます。

2. パターン・ブラウザで試聴するパターンをダブルクリックします。

パターンが再生され試聴することができます。 をクリックし点灯させると、リズム・パターンを

繰り返し試聴することができます。

プロジェクトにパターンを貼り付けるSynth_Fig076.eps_50

1. パターン・ブラウザで、貼り付けるパターンを選びます。

2. 選んだパターンをインストゥルメント・トラックまたは、MIDI トラックのクリップ表示部へドラッグ&ド

ロップします。Synth_Fig075_Img.eps

パターンを使用する

66667777

SI-Drum Kit

トーン・コントロール部には、各ドラム・パッドに対する個別のチューニング、パン、およびボリューム・コントロールを備えた多機能8チャンネル・ミキサーが装備されています。

Synth_Fig077_Img.eps

Synth_Fig078.eps_60

FX コントロール部には、リバーブおよびコンプレッサーが用意されており、これらはすべてのインストゥルメントに対して作用します。

• REVERBウェットとドライのミックスをコントロールします。値が大きくなるとリバーブが強くなります。コントロールの範囲は0~100%で、デフォルト設定は0%です。

• COMPRESS値を大きくすると圧縮レベルが上がります。コントロールの範囲は 0 ~ 100% で、デフォルト設定は0%です。

Synth_Fig079.eps_60

マスター・コントロール部では、全体的な出力レベルの表示および、調整ができます。

• ステレオ・メーター出力レベルが表示されます。

• VOLUME

全体的な出力レベルを調整します。マスター・ボリュームの範囲は 0 ~ 100% で、デフォルト設定は70%です。

ドラム・インストゥルメントを好みに応じてミックスした時に全体的なレベルが歪んでいる場合は、マスター・ボリューム・コントロールを使用して全体的なレベルを下げます。これにより、インストゥルメント間のバランスが保たれます。

トーン・コントロール

名称 機能

A TUNE + / - 24半音でピッチを変更します。

B PAN 音の左右の位置を変更します。

C VOLUME 音の大きさを変更します。

FXコントロール

マスター・コントロール

A

B

C

66668888

SI-Bass Guitar

SI-Bass Guitar は、Cakewalk の特許技術であるExpression Engine(マルチサンプル・オーディオ再生用のアンチ・エイリアス、リアルタイム・サウンド・プロダクション・システム)を使用し、標準的なエレキ・ベース・ギターのサウンドを再現しています。また、チューニング、パン、ボリュームの制御のほか、EQ、ドライブ、コンプレッサーのエフェクト、モノ/ポリ・モードを装備しており、細かな音作りが可能です。

Synth_Fig080.eps_50

各パラメーターは、マウスを使い操作することができます。

つまみの操作

1. パラメーターを変更するつまみの上にカーソルを合わせます。

2. つまみを上下にドラッグして、パラメーターを変更します。

ボタンの操作

1. ボタンの上にカーソルを合わせます。

2. オンにするときはクリックし、オフにするときはもう一度クリックします。ボタンは有効になると点灯します。

SI-Bass Guitar

パラメーターを変更する

66669999

SI-Bass Guitar

プログラムは、ドライブ、コンプレッサーのエフェクトとチューニング、パン、EQ、ボリュームなどマスター設定から構成されています。

プログラムを読み込む

Synth_Fig081.eps_50 1. パネル左上にある、プログラム欄をクリックして、プログラム・ブラウザ

を起動します。プログラム・ブラウザに、プログラムの一覧が表示されます。

2. 使用するプログラム名をダブルクリックします。プログラムが読み込まれ、プログラム欄にプログラム名が表示されます。

トランスポーズ・コントロール

Synth_Fig082.eps_130

トランスポーズ・コントロールは、指定のトランスポーズ値にしたがって、受信したMIDIノートをトランスポーズします。範囲は ±12半音で、デフォルト設定は0(トランスポーズなし)です。

トランスポートでは、MIDI パターンを再生、停止、ループ、および移動することができます。Synth_Fig083_Img.eps

プログラム

トランスポート

名称 機能

A 前のパターン 1 つ前のパターンを読み込みます。

B 次のパターン 次のパターンを読み込みます。

C 停止 再生中のパターンを停止します。

D 再生 読み込まれているパターンを再生します。

E ループパターン 停止を押すまでパターンがループします。

A B C D E

77770000

SI-Bass Guitar

SI-Bass Guitar には、さまざまな音楽ジャンルのMIDI パターンが用意されています。これらのパターンはパターン・ブラウザに表示され、SONAR へドラッグ & ドロップするだけでベースのパートを作成することができます。

パターンを試聴する

1. プログラム・ブラウザを開き、プログラムを読み込みます。

2. パターン・ブラウザで試聴するパターンをダブルクリックします。

パターンが再生され試聴することができます。 をクリックし点灯させると、パターンを繰り返し

試聴することができます。

プロジェクトにパターンを貼り付けるSynth_Fig181.eps_50

1. パターン・ブラウザで貼り付けるパターンを選びます。

2. 選んだパターンを、インストゥルメント・トラックまたはMIDIトラックのクリップ表示部へドラッグ&ド

ロップします。Synth_Fig182_Img.eps

パターンを使用する

77771111

SI-Bass Guitar

ベース・ギターの音を調整するコントロールです。EQ コントロール、マスター・コントロール、FX コントロールと組み合わせることで、さまざまなベース・サウンドを作り出すことが可能です。

Synth_Fig085_Img.eps

Synth_Fig086_Img.eps

EQ コントロールでは、特定の周波数域や周波数の範囲をアッテネートまたはブーストすることで、音全体の特徴を形作ることができます。

ベース・コントロール

名称 機能

A TUNE 再生ピッチを調整します。チューニングの範囲は -6~+ 6で、デフォルト設定は 0です。

B SLIDEモノ・モードの際、音が次の音へどのように移るかを設定します。値を大きくすると、音から音へ飛ぶのではなく、音を連続的に変化させ前の音から滑らかに移行することができます。コントロールの有効範囲は 0~ 3で、デフォルト設定は 0です。

C MONO/POLY

一度に出す音を複数音(ポリ)または単一音(モノ)にするかを設定します。モノモードでは、1つの音を押したまま、次の音を押して放すと、最初の音がもう一度鳴ります。

D PICKUPSELECTOR

ネック・ピックアップまたは、ブリッジ・ピックアップの切り替えを設定します。ネックピックアックは暖かいトーンを、ブリッジ・ピックアップは明るいトーンを表現します。※ ネック= 上、ブリッジ =下、デフォルト設定 =ネック

EQ コントロール

名称 機能

A BASS 80 Hz より低い周波数に適用されるローシェルフ・フィルターです。コントロールの範囲は、-24 dB ~ +12 dB、デフォルト設定は 0 dBです。

B MIDセンターが 400 Hz のピーク・フィルターです。フィルターにはベル・カーブが使用され、隣接周波数の EQを円滑に操作します。コントロールの範囲は、-24dB ~+12dB、デフォルト設定は 0dB です。

C TREBLE 4kHzより高い周波数に適用できるハイシェルフ・フィルターです。コントロールの範囲は、-24dB ~+12dB、デフォルト設定は0dB です。

A B C D

A B C

77772222

SI-Bass Guitar

Synth_Fig087.eps_60

FX コントロール部には、ドライブおよび、コンプレッサーのエフェクトが含まれています。個々に調整することができます。

• DRIVEソフトなオーバードライブ・エフェクトを得ることができます。つまみでウェットとドライのミックスをコントロールします。値が大きくなるとオーバードライブが強くなります。コントロールの範囲は0~100% で、デフォルト設定は0%です。

• COMPRESS値を大きくすると圧縮レベルが上がります。コントロールの範囲は 0 ~100% で、デフォルト設定は0%です。

Synth_Fig088_Img.eps

マスター・コントロール部では、全体的な出力レベルの表示および、調整ができます。

FXコントロール

マスター・コントロール

名称 機能

A VOLUME 全体的な出力レベルを調整します。マスター・ボリュームの範囲は 0~ 100% で、デフォルト設定は70% です。

B PAN 音の左右の位置を変更します。100% で、デフォルト設定は 50%です。

C LEVEL ピーク・メーターです。信号が過大入力になり始めると、ピーク・メーターの色(緑色/黄色/赤色が変わります。

A B C

77773333

SI-Electric Piano

SI-Electric Pianoは、Cakewalk の特許技術であるExpression Engine(マルチサンプル・オーディオ再生用のアンチ・エイリアス、リアルタイム・サウンド・プロダクション・システム)を使用し、標準的なエレクトリック・ピアノのサウンドを再現しています。また、チューニング、トーン、パン、ボリュームの制御のほか、ドライブ、コーラス、トレモロのエフェクトを装備しており、細かな音作りが可能です。

Synth_Fig089.eps_50

各パラメーターは、マウスを使い操作することができます。

つまみの操作

1. パラメーターを変更するつまみ上にカーソルを合わせます。

2. つまみは上下にドラッグして、パラメーターを変更します。

ボタンの操作

1. ボタンの上にカーソルを合わせます。

2. オンにするときはクリックし、オフにするときはもう一度クリックします。ボタンは有効になると点灯します。

SI-Electric Piano

パラメーターを変更する

77774444

SI-Electric Piano

プログラムは、ドライブ、コーラス、トレモロのエフェクトとチューニング、トーン、パン、ボリュームのマスター設定から構成されています。

プログラムを読み込む

Synth_Fig090.eps_50 1. パネル左上にある、プログラム欄をクリックして、プログラム・ブラウザ

を起動します。プログラム・ブラウザに、プログラムの一覧が表示されます。

2. 使用するプログラム名をダブルクリックします。プログラムが読み込まれ、プログラム欄にプログラム名が表示されます。

トランスポーズ・コントロール

Synth_Fig091.eps_130

トランスポーズ・コントロールは、指定のトランスポーズ値にしたがって、受信したMIDIノートをトランスポーズします。範囲は ±12半音で、デフォルト設定は0(トランスポーズなし)です。

トランスポートでは、MIDI パターンを再生、停止、ループ、および移動することができます。Synth_Fig092_Img.eps

プログラム

トランスポート

名称 機能

A 前のパターン 1つ前のパターンを読み込みます。

B 次のパターン 次のパターンを読み込みます。

C 停止 再生中のパターンを停止します。

D 再生 読み込まれているパターンを再生します。

E ループ・パターン 停止を押すまでパターンがループします。

A B C D E

77775555

SI-Electric Piano

SI-Electric Pianoには、さまざまな音楽ジャンルのMIDIパターンが用意されています。これらのパターンはパターン・ブラウザに表示され、SONAR へドラッグ & ドロップするだけでエレピのパートを作成することができます。

パターンを試聴する

1. プログラム・ブラウザを開き、プログラムを読み込みます。

2. パターン・ブラウザで試聴するパターンをダブルクリックします。

パターンが再生され試聴することができます。 をクリックし点灯させると、パターンを繰り返し

試聴することができます。

プロジェクトにパターンを貼り付けるSynth_Fig183.eps_50

1. パターン・ブラウザで貼り付けるパターンを選びます。

2. 選んだパターンを、インストゥルメント・トラックまたはMIDIトラックのクリップ表示部へドラッグ&ド

ロップします。Synth_Fig184_Img.eps

パターンを使用する

77776666

SI-Electric Piano

FX コントロール部には、ドライブ、コーラス、およびトレモロのエフェクトが含まれています。それぞれのエフェクトは、個々にオン/オフすることができます。

Synth_Fig094.eps_64

• Driveオンにすると、ソフトなオーバードライブ・エフェクトを得ることができます。つまみでウェットとドライのミックスをコントロールします。値が大きくなるとオーバードライブが強くなります。コントロールの範囲は0~100%で、デフォルト設定は0%です。

• Chorusオンにすると、音に深さや厚みが加わり、複数の楽器で演奏されているような音になります。つまみでウェットとドライのミックスをコントロールします。値が大きくなるとコーラスが強くなります。コントロールの範囲は0~100%で、デフォルト設定は0%です。

• Tremoroオンにすると、ボリュームをすばやく上下に動かしたような効果が生まれます。DEPTHで音量の変化幅、RATE で変化の速度を調整します。

FXコントロール

77777777

SI-Electric Piano

マスター・コントロール部では、全体的な出力レベルの表示、および調整ができます。Synth_Fig095_Img.eps

マスター・コントロール

名称 機能

A TUNE 再生ピッチを調整します。チューニングの範囲は -6~+ 6で、デフォルト設定は 0です。

B TONE ローパス・フィルターです。つまみでカットオフ周波数を調節します。コントロールの範囲は 0~ 100% で、デフォルト設定は50% です。

C PAN 音の左右の位置を変更します。

D VOLUME 全体的な出力レベルを調整します。マスター・ボリュームの範囲は 0~ 100% で、デフォルト設定は70% です。

E LEVEL ピーク・メーターです。信号が過大入力になり始めると、ピーク・メーターの色(緑色/黄色/赤色)が変わります。

A B C D E

77778888

SI-String Section

SI-String Section は、Cakewalk の特許技術であるExpression Engine(マルチサンプル・オーディオ再生用のアンチ・エイリアス、リアルタイム・サウンド・プロダクションシステム)を使用し、バイオリン、チェロ、ベースという3種類の標準的な弦楽器の音色を再現しています。また、弦楽器ごとにボリューム、パンの制御のほか、リバーブ、コンプレッサーのエフェクトを装備しており、細かな音作りが可能です。

Synth_Fig096.eps_50

各パラメーターは、マウスを使い操作することができます。

つまみの操作

1. パラメーターを変更するつまみの上にカーソルを合わせます。

2. つまみを上下にドラッグして、パラメーターを変更します。

ボタンの操作

1. ボタンの上にカーソルを合わせます。

2. オンにするときはクリックし、オフにするときはもう一度クリックします。

ボタンは有効になると点灯します。

SI-String Section

パラメーターを変更する

77779999

SI-String Section

プログラムは、バイオリン、チェロ、およびベースで構成された弦楽器セクションとインストゥルメントごとの設定で構成されています。

プログラムを読み込む

Synth_Fig097.eps_50 1. パネル左上にある、プログラム欄をクリックして、プログラム・ブラウザ

を起動します。プログラム・ブラウザに、プログラムの一覧が表示されます。

2. 使用するプログラム名をダブルクリックします。プログラムが読み込まれ、プログラム欄にプログラム名が表示されます。

トランスポーズ・コントロール

Synth_Fig098.eps_130

トランスポーズ・コントロールは、指定のトランスポーズ値にしたがって、受信したMIDIノートをトランスポーズします。範囲は ±12半音で、デフォルト設定値は0(トランスポーズなし)です。

トランスポートでは、MIDI パターンを再生、停止、ループ、および移動することができます。Synth_Fig099_Img.eps

プログラム

トランスポート

名称 機能

A 前のパターン 1 つ前のパターンを読み込みます。

B 次のパターン 次のパターンを読み込みます。

C 停止 再生中のパターンを停止します。

D 再生 読み込まれているパターンを再生します。

E ループパターン 停止を押すまでパターンがループします。

A B C D E

88880000

SI-String Section

SI-String Section には、さまざまな音楽ジャンルの MIDI パターンが用意されています。これらのパターンはパターン・ブラウザに表示され、SONARへドラッグ& ドロップするだけでストリングスのパートを作成することができます。

パターンを試聴する

1. プログラム・ブラウザを開き、プログラムを読み込みます。

2. パターン・ブラウザで試聴するパターンをダブルクリックします。

パターンが再生され試聴することができます。 をクリックし点灯させると、パターンを繰り返し

試聴することができます。

プロジェクトにパターンを貼り付けるSynth_Fig185.eps_50

1. パターン・ブラウザで貼り付けるパターンを選びます。

2. 選んだパターンを、インストゥルメント・トラックまたはMIDIトラックのクリップ表示部へドラッグ&ド

ロップします。Synth_Fig186_Img.eps

パターンを使用する

88881111

SI-String Section

トーン・コントロール部には、各弦楽器に対して個別のボリュームとパンのコントロールをすることができます。

Synth_Fig101_Img.eps

FXコントロール部には、リバーブおよびコンプレッサーが用意されており、これらはすべてのインストゥルメントに対して作用します。

Synth_Fig102.eps_60

• CHORUSウェットとドライのミックスをコントロールします。値が大きくなるとコーラスが強くなります。コントロールの範囲は0~100%で、デフォルト値は0%です。

• REVERBウェットとドライのミックスをコントロールします。値が大きくなるとリバーブが強くなります。コントロールの範囲は0~100%で、デフォルト設定は0%です。

• TONEローパス・フィルターです。カットオフ周波数を調節します。コントロールの範囲は0~100%で、デフォルト値は50%です。

トーン・コントロール

名称 機能

A VOLUME 音の大きさを変更します。

B PAN 音の左右の位置を変更します。

FXコントロール

A

B

88882222

SI-String Section

マスター・コントロール部では、全体的な出力レベルの表示および、調整ができます。Synth_Fig103_Img.eps

マスター・コントロール

名称 機能

A ATTACK 弦を弾き始めてから音のピークに達するまでの速さを設定します。コントロールの範囲は 0~ 100% で、デフォルト設定は50% です。

B RELEASE 弦を放してから余韻が消えるまでの時間を設定します。コントロールの範囲は 0~ 100% で、デフォルト設定は0%です。

C TUNE 再生ピッチを調整します。チューニングの範囲は -6~+ 6で、デフォルト設定は 0です。

D MASTER 全体的な出力レベルを調整します。マスター・ボリュームの範囲は 0~ 100% で、デフォルト設定は69% です。

A B C D

88883333

True Pianos

True Pianos は、4Front Technologie 社の TruePianos VSTi から Amber モジュール を収録したピアノ・シンセサイザーです。コンビネーション・サンプリング、モデリング、シンセ・サウンド等の設計により、アコースティック・ピアノならではの共鳴、弦同士のハーモニー、リペダルといった重要な特長を再現しています。また、独自の機能により直感的な操作で、演奏者の演奏スタイルに適合するよう設計されています。音源部は96kHz の高サンプリング・レートにもかかわらず、低いCPU 使用率でリアルタイム性能を発揮するよう最適化されています。

Synth_Fig104.eps_50

TruePianos は、「OPTIONS」、「BASIC INTERFACE」、「ADVANCED INTERFACE」の3つの画面で構成されています。

True Pianos

インターフェース

88884444

True Pianos

TruePianos の発音に関する設定を行います。Synth_Fig105.eps_47

Increased Polyphony

ペダルを頻繁に使用するような演奏の場合、シンセサイザーのデフォルトの最大同時発音数を超えてしまうことあがります。「Increased Polyphony」にチェックを入れることで、同時発音数の制限を取り除くことができます。

※ 同時発音数の制限を越える演奏は、CPUに高い負荷がかかります。

Multi-CPU Engine

マルチ・プロセッサーを搭載したコンピューターで有効なオプションです。「Multi-CPU Engine」にチェックをすると、TruePianos は処理タスクを各プロセッサーに対して、均等に分散することができます。

Sympathetic Resonance

ピアノはハンマーが弦を叩き、振動させることで音が出ます。この振動によって、実際には弾いていない他の弦が振動することがあります。「Sympathetic Resonance」にチェックを入れると、このピアノの振る舞いを再現することができます。

Keybord dynamics

使用するMIDIキーボードやプレイ・スタイルにあわせ、鍵盤のタッチを調整することができます。軽いタッチにする場合はスライダーを左に動かし、重いタッチにする場合はスライダーを右に動かし、調整します。

Save Current Plugin state as default

変更した内容を、基本設定として保存します。

Close

OPTIONS 画面を閉じます。

OPTIONS 画面

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True Pianos

ピアノを弾くために必要な、基本的なコントローラのみ表示されます。Synth_Fig106_Img.eps

BASIC INTERFACE 画面

番号 名称 機能

1 鍵盤部 マウスでクリックして、音を確認することができます。

2 インターフェースの変更 画面の表示を ADVANCED INTERFACEに変更ます。

3 モジュールの切り替え モジュール名右側の▼▲で、モジュールを切り替えます。SONAR8 付属の TruePianos は Amber モジュールのみ。

4 プリセットの切り替え プリセット名右側の▼▲で、プリセットを切り替えます。

5 オプション画面の表示 OPTIONS画面を表示します。

1

2 3 54

88886666

True Pianos

6つのセクションに分かれており、各セクションでピアノの音色設定を変更することができます。設定は各セクションに用意されたスライダーをマウスでドラッグするか、パラメーター値をダブルクリックした後、値を入力して変更することが可能です。

Synth_Fig107_Img.eps

MODULE セクション

モジュールの選択をします。Synth_Fig108.eps_65

PRESET セクション

モジュール・セクションで選んだモジュールのプリセットが表示されます。使用するプリセットをクリックして選びます。

Synth_Fig109.eps_65

ADVANCED INTERFACE 画面

MODULE セクション TUNING セクション

OUTPUT LEVEL セクション

PRESET セクション

REVERB セクション

VELOCITY CONTROL セクション

88887777

True Pianos

REVERBセクション

選んだプリセットにリバーブの効果を加えることができます。Synth_Fig110.eps_75

VELOCITY CONTROL セクション

VELOCITY FLOOR、VELOCITY THRESHOLD、KEYBOARD DYNAMICS、RELEASE の 4つのパラメーターを持ち、MIDI 入力に対する振る舞いを調節します。Velocity Contorol グラフでは、視覚的にベロシティーの振舞い方を見ることができます。

Synth_Fig111.eps_75

名称 機能

AMOUNT スライダーを右に移動させる程、リバーブの効果が強くかかります。完全に左に移動させるとリバーブが OFFになります。

ROOM SIZE リバーブをシミュレートする部屋の大きさを設定します。スライダーを右に移動させる程、部屋のサイズが大きくなりリバーブの効果が持続します。

名称 機能

VELOCITYFLOOR

ベロシティーの強さによって出力される音量を変更します。スライダーを上に移動させると、弱いベロシティーでも大きな音が出るようになります。あまり上げすぎると、小さな音が出せず、ピアノの表現力が損なわれる場合があります。

VELOCITYTHRESHOLD

TruePianos が発音する、ベロシティーの最小値を変更します。スライダーを右に移動させる程、弱いベロシティーでは発音しなくなります。

KEYBOARDDYNAMICS

鍵盤のタッチを調整することができます。スライダーを右に移動させる程、タッチが重くなり強いベロシティーでないと大きな音が出なくなります。このスライダーは OPTIONS 画面の Keybord dynamics と連動しています。

RELEASE 鍵盤から指を離した後の残響音を調節します。スライダーを右に移動させる程、残響音が持続します。

88888888

True Pianos

TUNING セクション

A4 の音階を基準にピアノをチューニングすることができます。左側のスライダーは 1Hz 刻み、右側のスライダーは 0.01Hz 刻みで調整することができます。

Synth_Fig112.eps_75

OUTPUT LEVEL セクション

TruePianos の出力を視覚的に確認することができます。スライダーを下に移動させると、出力を抑えることができます。

Synth_Fig113.eps_75

88889999

Pentagon I

※ Pentagon I には、オンライン・ヘルプは付属していません。

Pentagon I は、その音のよさで世界中のシンセ・マニアから絶賛を浴びた、バーチャル・アナログ・シンセサイザーです。4基のプリセット型オシレーターは、オシレーター同士のクロス・モジュレーションが可能。6モード・モジュレーションやフォルマント・フィルターなどにより、アナログ・シミュレーションにとどまらない、多彩な音作りにも応えます。

Synth_Fig114.eps_50

Pentagon I

99990000

Pentagon I

Synth_Fig115_Img.eps

パラメーターの情報パネルの上部には、カーソル位置にあるパラメーターの名称と現在の設定値、状態が表示されます。

Synth_Fig116_Img.eps

プログラムの切り替えPentagon は、128プログラム×6 バンクのパッチを記録することができます。

バンクを切り替えるには、Aから Fまでのいずれかのボタンをクリックします。またパネルのどこかで右クリックすると、プログラムを選ぶメニューが表示されます。

Synth_Fig117_Img.eps

パラメーターのモードの切り替え反転表示しているパラメーターをクリックすると、操作するパラメーターを変更することができます。

Synth_Fig118.eps_84

セクションごとのモードの切り替えエフェクトなどのセクションでは、セクション名をクリックするとメニューが表示され、セクションごとのモードや、テンポ・シンクの設定をすることができます。

全体の操作

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Pentagon I

Synth_Fig119.eps_70

動作の設定パネルの中央にあるロゴをクリックするとメニューが表示され、Pentagon 全体の動作に関する設定をすることができます。

Synth_Fig120.eps_70

MIDIラーニング機能Shift キーを押しながらノブを右クリックし、表示されたメニューからMIDI Learn を実行すると、MIDIラーニング状態になります。外部MIDI機器からコントロール・チェンジを送信すると、ラーニング機能により、そのコントロール・チェンジで操作できるようになります。

MIDIのラーニング状態は10セット記録できます。パネルの中央にあるロゴをクリックして表示されるメニューから MIDI Config を選ぶと、セットを選ぶことができます。

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Pentagon I

OSCILLATORセクション

Synth_Fig121.eps_54

• オシレーター1と2、オシレーター3と4はそれぞれ対になっていて、シンクやクロス・モジュレーションさせることができます。

• 4基のオシレーターは、それぞれ13 種の波形とノイズを持っており、SHAPEをクリックして切り替

えることができます。また、約 50 種類の波形ライブラリが付属しており、4 つのユーザー・スロットに登録して使用することができます。

• オシレーター1と3には、MULTIモードがあります。

PORTAMENT/ PITCH EGセクション

Synth_Fig122.eps_54

• PORTAMENT は、モノフォニック/ポリフォニックともに使用でき、時間固定/変化量固定のモードを持っています。

FILTERセクション

Synth_Fig123.eps_54

• 2系統のフィルターがあります。オシレーターごとに、どちらのフィルターを使用するかのバランスを調節することができます。

AMP EGセクション

Synth_Fig124.eps_54

パラメーター

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Pentagon I

LFOセクション

Synth_Fig125.eps_56

DRIVE/ CHORUS / DELAY/ EQセクション

Synth_Fig126.eps_56

• CHORUS セクションのセクション名をクリックすると、モジュレーション・エフェクトのタイプを切り替えることができます。

• DELAYセクションのセクション名をクリックすると、テンポ・シンクの設定が可能です。

OUTPUTセクション

Synth_Fig160.eps_56

99994444

PSYN II

Synth_Fig127.eps_50

減算合成方式バーチャル・アナログ・シンセサイザーPSYN II(サイン II)は、基本的な減算合成方式に必要とされるパラメーターをフルスペックで装備した、バーチャル・アナログ・シンセサイザー です。

4基のオシレーターを装備したオシレーター・セクション最大5波形を重ねて複雑な音づくりができる、マルチ・ウェーブ・オシレーターを 4基搭載。各オシレーターには、オクターブ下の音を加えることのできる、サブ・オシレーター機能を装備。2つのオシレーター間に、クロス・モジュレーションをかけることもできます。

2基のフィルターによるフィルター・セクションフィルター1は、ローパス/ ハイパス/バンドパス/ノッチ・フィルターの4つのモードを持つ2ポール(12dB/オクターブ)のマルチ・モード・フィルター、フィルター2は、4ポール(24dB/オクターブ)のローパス・フィルターです。2つのフィルターは、シリアルにもパラレルにも設定できますので、フィルターを2つ組み合わせて使用することにより様々なサウンド・メイキングが可能になります。

独立5系統の6ステージのエンベロープ・ジェネレーター・セクション各エンベロープ・ジェネレーター(EG)は、それぞれ2つのパラメーターをモジュレーション可能。モジュレーション量も独立して調整することができます。すべての EG は 6 ステージで構成され、緻密な音づくりが可能です。

3系統の LFOを装備したLFOセクションPSYN II のほとんどのパラメーターをコントロール可能な LFOを 3基搭載。一般的なモジュレーションとして知られている、アンプのモジュレーションによるトレモロ効果、ピッチのモジュレーションによるビブラート効果、カットオフ・フリケンシーのモジュレーションによるフィルター効果はいずれも可能です。LFO の周期を、プロジェクトのテンポに自動的に合わせることも可能です。

PSYN II

主な特長

99995555

PSYN II

オシレーター・セクションSynth_Fig128.eps_77

オシレーターは、PSYN II のサウンドの心臓部ともいえるものです。4 つのオシレーターは 2 つずつのグループに分けられて、それぞれのページに配置されています。このセクションの右上にある[1/2]、[3/4]のボタンで、ページを切り替えます。

オシレーターで生成された波形は、フィルター・セクションへ送られます。

WAVE(オシレーター・ウェーブフォーム)PSYN II は、オシレーターごとに6 種類のウェーブフォームを持っています。6 種類のウェーブフォームは、上段左から、サイン波(SINE)、三角波(TRIANGLE)、矩形波(SQUARE)、下段左からノコギリ波(SAW UP)、ノコギリ波(SAWDOWN)、ノイズの順に並んでいます。

複数のウェーブフォームを同時に鳴らすことができますが、ノコギリ波(SAW UP)とノコギリ波(SAW DOWN)は、同時に鳴らすことはできません。

ワイズつまみ(WIDTH)は、ウェーブフォームのワイズを連続的に調整します。ウェーブフォームのワイズが、EG や LFO のモジュレーション対象として選ばれているときは、ワイズつまみはオシレーターのモジュレーション・オフセットとして働きます。

フェーズつまみ(PHASE)は、MIDI ノート・オン・イベントを受けたときの、ウェーブフォーム開始位相を0から360度の間で調整します。2つのオシレーターに位相差をつけることで、複雑なサウンド素材を作り出すことが可能になります。

MOD SENS(モジュレーション・センシティビティー)MOD SENS(モジュレーション・センシティビティー)は、EG や LFO でのモジュレーション量をオシレーター毎に設定するためのものです。これを設定することで、他のオシレーターに影響を与えず、オシレーター1のピッチだけをモジュレーションすることも可能になります。

MODEについてPSYN II の 4つのオシレーターは、2 つずつのグループに分けられてページに配置されています。同じページにある2つのオシレーターは、いくつかの方法で組み合わせて使うことが可能で、様々なバリエーションのサウンドを作り出すことができます。

各部の機能と名称

パラメーター 機能

EG EGによるオシレーター・ピッチのモジュレーション量を調整します。

LFO LFOによるオシレーター・ピッチのモジュレーション量を調整します。

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PSYN II

各オシレーターの出力は、レベルつまみ(LEVEL)で調整できます。4 つのレベルつまみを調整することで、オシレーターのミキシングが行えます。

オシレーター1つでも十分に魅力的なサウンドは作れますが、多くの複雑なパッチは4つのオシレーターのオシレーター・モードを組み合わせることで作られています。

フィルター・セクション

Synth_Fig129.eps_77

PSYN II には 2基のフィルターが装備されています。フィルター1は、ローパス/ハイパス/バンドパス/ノッチ・フィルターとして動作する2ポール(12dB/オクターブ)のマルチ・モード・フィルター、フィルター2は、4ポール(24dB/オクターブ)のローパス専用のフィルターです。2つのフィルターは、シリアルでもパラレルでも使用できます。

フィルター1のフィルター・タイプフィルター1 には、フィルター・タイプを指定するエリアがあります。フィルター・タイプには、以下の種類があります。

CONFIGについて

モード 動作

NORMAL オシレーターの出力は加算され、2つのオシレーターを重ね合わせた効果が得られます。

RING 各オシレーターの出力はリング・モジュレーターに送られ、それぞれの周波数の和と差の周波数を持つ信号が出力されます。

SYNC オシレーター 2(4)がオシレーター1(3)のスレーブとして動作します。マスター・オシレーターのフェーズがゼロ・クロスする度に、スレーブ・オシレーターのフェーズはリスタートします。

L-FM リニア FM モジュレーションです。オシレーター1(3)は、キャリアとなるオシレーター 2(4)に対し線形的な周波数変調をかけます。

E-FM L-FMと同様ですが、周波数変調は指数的な効果となります。

表示 フィルター・タイプ

LP12 ローパス・フィルター

HP12 ハイパス・フィルター

BP12 バンドパス・フィルター

BR12 ノッチ・フィルター

表示 概要

PAR2つのフィルターをパラレルに接続します。すべてのオシレーターの出力は2つのフィルターの両方に送られます。2つのフィルターからの出力は、まとめられてPSYN II のアウトプットに送られます。

SER2つのフィルターをシリアルに接続します。すべてのオシレーターの出力はフィルター1に送られた後、フィルター1の出力がフィルター 2に送られます。PSYN II のアウトプットは、フィルター2のアウトプットと同じになります。

LINKLINK(リンク・コントロール)がONの時、片方のフィルターのパラメーターを動かすと、もう片方のフィルターの該当パラメーターも同じ値になります。2つのフィルターを同じ設定にしたいときに便利です。

FEEDB シリアル・モードの時、FEEDB(フィードバック)は、フィルターのアウトプットを入力にもどします。パラレル・モードの時は使えません。

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PSYN II

EG(エンベロープ・ジェネレーター)セクション

Synth_Fig130.eps_77

PSYN II には、6ステージのエンベロープ・ジェネレーター(EG)が独立で 5 基搭載されており、それぞれのページにパラメーターが配置されています。このセクションの右上にある[1]~[5]のボタンで、ページを切り替えます。

すべてのEGは、2つの異なるモジュレーション先を指定でき、深さも独立して調整することができます。これにより複雑なモジュレーションも構成可能です。

5番目のEGは、アンプ・エンベロープに固定的に接続されており、音量の時間的な変化をコントロールします。

EGのモード

MODULATION(EGモジュレーション)PSYN II の EG は、それぞれ独立して効果を設定できるモジュレーション先を2つまで選べます。15種類の中から選べます。

DEPTH(デプス)つまみで、2つのモジュレーション先の効果をそれぞれ調整できます。(0~100%)

LFOセクション

Synth_Fig131.eps_77

PSYN II は、3つの独立したポリフォニック LFO を装備しています。各ページにパラメーターが配置されており、それぞれ3つまでのモジュレーション先を指定することができます。このセクションの右上にある[1]~[3]のボタンで、ページを切り替えます。

表示 概要

NORM ボイスに対して一度だけスタートします。

REP すべてのノートに対してスタートし、ループします。

99998888

PSYN II

LFOのモード

MODULATION(LFOモジュレーション)PSYN II の LFOは、それぞれ独立して効果を設定できるモジュレーション先を3つまで選べます。DEPTH(デプス)つまみで、2つのモジュレーション先の効果をそれぞれ調整できます。(0~100%)

エフェクト・セクション

Synth_Fig132.eps_60

エフェクト・セクションには、ドライブ、ディレイ、モジュレーションの各エフェクトがあります。

マスター・セクション

Synth_Fig133.eps_60

マスター・セクションでは、PSYN II の全体的な設定をします。

BANK/PROGRAM(バンク/プログラム・セレクター)PSYN II は、内部に最大で1,024 個までのプログラムを保存でき、それらは128個単位で8つのバンクに分けられます。PSYN II のプログラムは、パネル上のBANK/PROGRAMか、MIDI のバンク・セレクト/プログラム・チェンジ・メッセージで選ぶこともできます。PSYN II が起動されると、PSYN II のデフォルト・バンクが読み込まれます。設定をデフォルト・バンクに保存するには、BANK/PROGRAM にある[保存]ボタン(ディスク型のアイコン)をクリックし、表示されたメニューから「Save Default Bank」を指定します。作成したプログラムは、プログラム・ファイルとして保存することができます。

表示 概要

FMONO フリー・ランニング&モノ・オペレーション。LFOの位相はノート・オンを受けてもリスタートしません。すべての LFOの位相は一致します(位相は一つしかありません)。

SMONO キー・シンク&モノ・オペレーション。LFOの位相はノート・オンでリスタートします。すべての LFOの位相は一致します(位相は一つしかありません)。

FPOLY フリー・ランニング&ポリ・オペレーション。LFOの位相はノート・オンを受けてもリスタートしません。LFOはそれぞれの位相を持ちます。

SPOLY キー・シンク&ポリ・オペレーション。LFOの位相はノート・オンでリスタートします。LFOはそれぞれの位相を持ちます。

エフェクト 概要

ドライブ Tube/ Soft / Mid/ Hardの各モードがあります。ドライブを使用するときは、フィルター1をオンにしてください。

ディレイSter(ステレオ・ディレイ)/Cros(クロス・フィードバック)/ Ping(パンニング・ディレイ)/LRC(左、右、センターの順に鳴るディレイ)/ RLC(右、左、センターの順に鳴るディレイ)の各モードがあります。

モジュレーション

Chorus/ Symp(6ボイスのステレオ・コーラス)/ Phas(8ステージのフェイザー)の各モードがあります。

99999999

PSYN II

POLYPHONY(ポリフォニー)PSYN II の同時発音数を指定します。ポリフォニー・コントロールが「MONO」に設定されていると、常に1ボイスしか発音しません。PSYNII はレガート・プレイバック・モードになり、レガートで演奏(最後の鍵盤を放す前に、次の鍵盤を押す)されているノートでは、EGと LFO はリスタートしません。UNISON(ユニゾン)をオンにすると、PSYN II はポリフォニー・コントロールの設定を超えない範囲で、すべてのノートに対して三重に発音します。発音するボイスのデチューンは、デチューンつまみ(DE-TUNE)で調整できます。

PORTAMENTO(ポルタメント)ポルタメントは多くのアナログ・シンセサイザーに搭載されている機能のひとつで、2つのノートの間のピッチを連続的に変化させるものです。PSYN II には、4つのポルタメント・モードがあり、ポルタメント・タイムが調整できます。

BEND(ピッチ・ベンド)PSYN II のピッチ・ベンドはいくつかのモードを持っており、また上下方向で異なるベンド・レンジが設定できます。

ベンド・アップつまみ(UP)、ベンド・ダウンつまみ(DOWN)は、ベンド・ホイールが操作された時に変化するピッチの量を半音単位で設定します。ピッチ・ベンドの効果は、ベンド・モードの設定によって以下のようになります。

OUTPUT(マスター・パン/マスター・ボリューム)PSYN II のマスター・パンとマスター・ボリュームは、選ばれたプログラムのステレオ定位(L-R)とアウトプットの音量を設定します。ここでの設定はプログラムに記憶されますので、異なるプログラム毎に音量を正確に調整することができます。

表示 動作

OFF ポルタメント無し

NFIX(Normal, Fixed Time)

ポルタメントは常に有効で、すべてのノートに対し、固定時間が適用されます。このモードでは、ロング・ジャンプ(音程差が大きいポルタメント)はスモール・ジャンプ(音程差が小さいポルタメント)よりも時間がかかります。

FFIX(Fingered, Fixed Time) 上記と同じですが、レガートで弾かれた場合のみポルタメントが有効になります。

NVAR(Normal, Variable Time) ポルタメントは常に有効で、音程差に関わらず設定された時間でポルタメントがかかります。

FVAR(Fingered, Variable Time) 上記と同じですが、レガートで弾かれた場合のみポルタメントが有効になります。

表示 動作

NORMAL 発音中のノートはすべてピッチ・ベンドされます。

HIGH 一番高いピッチのノートだけがピッチ・ベンドされます。

LOW 一番低いピッチのノートだけがピッチ・ベンドされます。

HELD 押されているキーのノートだけがピッチ・ベンドされます。リリース中のノートやサステイン・スイッチで持続中のノートには無効です。

111100000000

PSYN II

PSYN II を起動すると、PSYN II にデフォルト・バンクが読み込まれます。デフォルト・バンクには、A~Hまでの8 つのバンクに、それぞれ128のプログラムが保存されます。

デフォルト・バンクは、PSYN II がインストールされているフォルダの、Presets フォルダに、default.bankというファイル名で保存されています。

プログラムの切り替え

AからH までのバンク・ボタンで右クリックし、表示されたリストからプログラムを選びます。Synth_Fig134.eps

プログラムの保存と読み込み

BANK/PROGRAM にある保存ボタン(ディスク型のアイコン)をクリックするとメニューが表示されます。

Synth_Fig134_Img.eps

プログラムの切り替え、保存、読み込み

項目 概要

Copy 現在表示されているプログラムの設定を、クリップ・ボードにコピーします。

Paste クリップ・ボードにある PSYN II のプログラム情報を、現在表示されているプログラムに貼り付けます。

Load Program 現在表示されているプログラムに、PSYN II のプログラム・ファイル(拡張子:.prog)の設定を読み込みます。

Save Program 現在表示されているプログラムの設定を、PSYN II のプログラム・ファイル(拡張子:.prog)として保存します。

Save DefaultBank 現在の PSYN II の状態を、デフォルト・バンク(default.bank)に保存します。

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Cakewalk Sound Center

Cakewalk Sound Center は、エキサイティングで評価の高い Cakewalk Instruments をベースにプロによってプログラミングされたサウンド・プログラムを収録。選択するだけで洗練されたサウンドを得ることができるプレイバック・シンセサイザーです。サウンド・プログラムは、カテゴリー、サブ・カテゴリー一覧から選ぶだけでなく、プレビュー機能によるサウンドの確認や自身の評価順に並べ替えができ、曲にぴったりのサウンドをすばやく見つけることが可能です。Cakewalk Sound Center のスムースなワークフローは、ユーザーを曲作りだけに集中させることができるでしょう。

Synth_Fig135.eps_40

サウンド・プログラムは「タイプ」、「サブ・タイプ」、「プログラム」の3つの階層から選びます。Synth_Fig136_Img.eps

1. タイプ欄で、楽器名をクリックして選びます。

2. サブ・タイプ欄で、楽器のバリエーションをクリックして選びます。

3. プログラム欄で、使用するサウンド・プログラムをダブルクリックします。

Ctrl キーを押しながらタイプ、サブ・タイプをクリックすると、複数選択することができます。

Cakewalk Sound Center

サウンド・プログラムを選ぶ

タイプ サブ・タイプ プログラム

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Cakewalk Sound Center

Cakewalk Sound Center は、プログラム・リスト、プログラム・コントロール、プログラム・インフォメーション、キーボード、マスターの5つのセクションから構成されています。

プログラム・リスト

タイプ、サブタイプ、プログラムの 3 つの階層からなり、サウンド・プログラムの選択、検索、評価を行います。

Synth_Fig137_Img.eps

各部の名称と機能

名称 機能

A タイプ プログラム・リスト最上位の階層です。楽器ごとに分けて表示されます。

B サブ・タイプ プログラム・リスト 2番目の階層です。タイプで選んだ楽器のバリエーションが表示されます。

C プログラム 選択可能なサウンド・プログラムが表示されます。サウンド・プログラムを読み込むには、表示されたプログラム名をダブルクリックします。

D レーティング サウンド・プログラムに 0~ 5個の星で、評価を付けることができます。評価するには、レーティング欄を左右にドラッグします。

E 検索 サウンド・プログラム名の全体または一部を入力することで、検索ができます。

A B C D

E

111100003333

Cakewalk Sound Center

プログラム・コントロール

サウンド・プログラムごとに用意されたパラメーター操作し、サウンドを調整します。最大で 8 つのつまみと4つのボタンで調節することができます。

Synth_Fig138.eps_50

つまみの操作

1. パラメーターを変更するつまみの上にカーソルを合わせます。

2. つまみは上下にドラッグして、パラメーターを変更します。

ボタンの操作

1. ボタンの上にカーソルを合わせます。

2. オンにするときはクリックし、オフにするときはもう一度クリックします。

ボタンは有効になると点灯します。

プログラム・インフォメーション

プログラム・リストで選んだサウンド・プログラムの詳細が表示されます。また、選んだサウンド・プログラムを使用したフレーズをプレビュー(試聴)することができます。

Synth_Fig139_Img.eps

サウンド・プログラムをプレビューする

1. サウンド・プログラムを選びます。

2. [MIDI パターン・プレビュー]ボタン をクリックします。

選んだプログラムを使用したプレビューを聴くことができます。

111100004444

Cakewalk Sound Center

キーボード

キーボードを使用して、サウンド・プログラムを鳴らすことができます。キーボードのキーをクリックするか、MIDI メッセージを送信すると、サウンド・プログラムをプレビューすることができます。キーはベロシティーに対応しています。

Synth_Fig140.eps_50

マスター

マスター・セクションでは、Cakewalk Sound Center の出力をコントロールすることができます。Synth_Fig141_Img.eps

名称 機能

A パン パンつまみを使うと、音の左右の位置を調節できます。パン・コントロールの範囲は 100%L~ 100%Rで、デフォルト設定は中央です。

B ボリュームボリュームつまみを使うと、出力レベルを調節できます。ボリューム・コントロールの範囲は -96 dB ~ +12 dB で、デフォルト設定は 0 dBです。

C 出力メーター 出力メーターには、左右のチャンネルのレベルが表示されます。

A B C

111100005555

Groove Synth

※ Groove Synth には、オンライン・ヘルプは付属していません。

通常パートのパネル

Synth_Fig142_Img.eps

Envelope

Vibrato

Monoオンにするとモノラルで発音するようになります。これにより、発音ボイス数を節約したり、定位を明瞭にすることができます。

Filter

Character倍音の特徴を変化させます。つまみを操作すると、甲高い音やこもった音に変化させることができます。

Groove Synth

各部の機能

表示 動作

Attack サウンドのアタック・タイムを調整します。値が大きいほどアタックがゆるやかになり、小さくなるほどアタックが鋭くなります。

Decay サウンドのディケイ・タイムを調整します。値が大きいほどディケイ・タイムが長くなり、小さくなるほどディケイ・タイムが短くなります。

Release サウンドのリリース・タイムを調整します。値が大きいほどリリースが長くなり、小さくなるほどリリースが短くなります。

表示 動作

Rate ビブラートの周期の速さを調節します。

Depth ビブラートの深さを調節します。

Delay 発音してからビブラートがかかるまでの時間を調節します。

表示 動作

Cutoff フィルターのカットオフ周波数を設定します。

Reso カットオフ周波数付近の音の成分を強調します。値が大きくなるとより強調されます。

サウンド名

111100006666

Groove Synth

TonesボタンでEQのON/OFFを切り替えます。

Portaボタンでポルタメント機能のON/OFF を切り替えます。

Time:次のピッチに変化するまでの時間を調節します。

Mod Depthモジュレーション・メッセージを受信したときの揺れの深さを設定します。

Bendピッチ・ベンド・メッセージによるピッチの変化量を半音単位で設定します。

Tuning

Level出力レベルを設定します。

Pan出力音の定位を設定します。L63で最も左、0で中央、R63 で最も右に定位します。

表示 動作

LOW 低域のゲインを設定します。

MID 中域のゲインを設定します。

HIGH 高域のゲインを設定します。

表示 動作

Coarse ピッチを半音単位で設定します。

Fine ピッチを1セント単位(1セント=半音の 1/100)で設定します。

111100007777

Groove Synth

リズム・セットのパネル

Synth_Fig143_Img.eps

Voice、Tune は、リズム楽器ごとに設定できます。リズム楽器名をクリックして表示されるメニューでリズム楽器を変更することができます。

Tonesボタンでリズム・セット全体にかかるEQのON/OFFを切り替えます。

Voice

Tune

Filterリズム・セット全体に効果がかかる Filter です。

Levelリズム・セット全体の出力レベルを設定します。

Panリズム・セット全体の出力音の定位を設定します。L63で最も左、0で中央、R63で最も右に定位します。

表示 動作

LOW リズム・セット全体の、低域のゲインを設定します。

MID リズム・セット全体の、中域のゲインを設定します。

HIGH リズム・セット全体の、高域のゲインを設定します。

表示 動作

Level 表示されているリズム楽器の出力レベルを設定します。

Pan 表示されているリズム楽器の定位を設定します。L63で最も左、R63 で最も右に定位します。実際の定位は、Rhythm Set全体の PANの設定にも依存します。

表示 動作

Coarse 表示されているリズム楽器のピッチを半音単位で設定します。

Fine 表示されているリズム楽器のピッチを1セント(=1/100 半音)単位で設定します。

表示 動作

Cutoff フィルターのカットオフ周波数を設定します。

Reso カットオフ周波数付近の音の成分を強調します。値が大きくなるとより強調されます。

リズム楽器名 リズム・セット名

111100008888

Groove Synth

パネルのディスプレイをマウスでクリックするとメニューが表示され、サウンド/リズム・セットを切り換えることができます。

Synth_Fig144.eps_60

サウンド/リズム・セットの切り替え

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DropZone

Synth_Fig145.eps_50

DropZone は簡単な操作でマルチサンプル、サンプル・バンク、REX グルーブ・ファイルをロードできる、サンプル・プレイバック・シンセサイザーです。ワン・ショットの素材やループ素材を、ホスト・アプリケーションや外部MIDIコントローラーから演奏することができます。

DropZone は、WAV、AIFF、OGG、REX、SFZの各ファイル・フォーマットをサポートしています。

DropZone

111111110000

DropZone

DropZoneのプログラムは2つのエレメント情報を含んでいます。各エレメントには音源エンジンとフィルター、EG、LFO があります。

Synth_Fig146.eps_90

1. プログラム・ウィンドウをクリックします。プログラム・ブラウザが表示されます。

2. プログラムのカテゴリーを選び、その中にあるプログラム名をダブルクリックします。

プログラムがDropZone にロードされ、プログラム・ウィンドウにプログラム名が表示されます。

WAV、AIFF、OGG、REX、SFZの各ファイル形式のファイルは、以下の方法でエレメントにロードすることができます。

1. サンプルをロードするエレメントのボタンをクリックします。Synth_Fig147.eps_90

2. サンプル名が表示される箇所を右クリックします。Synth_Fig148.eps_90

3. 「Load Multisample」ダイアログで、ロードするサンプルを選び、「開く」をクリックします。ロードされたサンプルの波形が、DropZone に表示されます。

プログラムのロード

サンプルのロード

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DropZone

Synth_Fig149.eps_50

エレメントごとに、以下のパラメーターを編集することができます。

ループをオンにした状態でD キーを押すと、ループ区間の再生方向を変えることができます。

サンプルのエディット

パラメーター 概要

Lo/Hi Key 発音するキー(ノート・ナンバー)の範囲(0~ 127)を指定。

Lo/Hi Vel 発音するベロシティーの範囲を指定。

Root 再生時のピッチを半音単位で調整。

Tune 再生時のピッチの微調整。単位はセント

Kbd Track トリガー・ノートを半音上げたときの各サンプルの再生ピッチの変化量。単位はセント /キー

Polyphony 同時発音数制限。

Startサンプルの再生開始タイム。単位はサンプル。サンプルの形式によっては変更することはできません。波形表示の左端に表示されている白い縦線を右にドラッグして変更することもできます。

Endサンプルの再生終了タイム。単位はサンプル。サンプルの形式によっては変更することはできません。波形表示の右端に表示されている白い縦線を左にドラッグして変更することもできます。

Loop Start

波形表示をクリックしてから Lキーを押すとループがオンになり、ループ区間が橙色に変わります。Loop Start はループ区間の開始タイムをサンプル単位で指定します。ループ区間の左端に表示されている橙色の縦線をドラッグして変更することもできます。サンプルの形式によってはループをオンにすることはできません。

Loop End ループ区間の終了タイムをサンプル単位で指定します。ループ区間の右端に表示されている橙色の縦線をドラッグして変更することもできます。

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DropZone

Synth_Fig150.eps_90

各エレメントには、フィルターが装備されています。三角のアイコンをクリックするとメニューが表示され、フィルターのタイプを切り替えることができます。フィルターのタイプは以下のような略号で表されます。

フィルター

表示 フィルターの概要

LP(1P/2P/4P/6P)

ローパス・フィルター。Cutoff ノブで指定された周波数以下はすべて通過します。1P以外ではレゾナンス(RESO)を使用できます。

HP(1P/2P/4P/6P)

ハイパス・フィルター。Cutoff ノブで指定された周波数以上はすべて通過します。1P以外ではレゾナンス(RESO)を使用できます。

BP(1P/2P)バンドパス・フィルター。Cutoff ノブで指定された周波数以外の帯域が遮断され、カットオフ周波数付近は増幅されます。2Pではレゾナンス(RESO)を使用できます。

BR(1P/2P)バンド・リジェクト・フィルター。Cutoff ノブで指定された周波数付近の帯域が弱められます。カットオフ周波数付近は6dB(1P)12dB(2P)弱まります。

AP1P サブ・サンプルにディレイ・タイムを付与します。別々のエレメント間でサンプルの位相を揃えるのに使います。

PK2P カットオフ周波数を 6dB増強し、周辺の周波数もオクターブ当たり 12dBの勾配で増強します。ピークの幅は Resoノブで調整します。

Comb くし型フィルター。いくつかの周波数の切れ込みを作成し、サウンドに独特の色彩を与えます。

Pink多折点フィルター。複数のローパス 1ポール・フィルターで構成されます。サンプリングした素材に適用すると、サウンドの性格はそのままで音調を若干暗くする効果があります。

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DropZone

Synth_Fig151.eps_90

各エレメントには、PITCH、CUTOFF、AMP の各エンベロープ・ジェネレーターがあります。それぞれ、アタック・タイム、ディケイ・タイム、サステイン・レベル、リリース・タイム、デプス、ベロシティー・デプスを調整できます。また、各エレメントには、PITCH、CUTOFF、AMP の各 LFOがあります。波形の表示をクリックすると LFO 波形を変えることができます。

Synth_Fig152.eps_90

鍵盤の左には、中央に十字の印がついたインターフェースがあります。中央に十字をマウスで左右に動かすとピッチを変えることができます(上下2半音まで)。上下に動かすとビブラートをつけることができます。ビブラートの効果は、LFO のWHEEL、FREQによって調整できます。

エンベロープ・ジェネレーターと LFO

X-Y パッド

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Square I

Synth_Fig153_Img.eps

Square I は、暖かみのあるクラシカルなサウンドを生み出す、ビンテージ・アナログ・シンセを模したインストゥルメントです。アナログ・シンセサイザーの典型的なパラメーターを備え、シンセサイザーの原理を学びたい初心者から、音づくりに重点をおいた上級者まで、納得のサウンドを提供します。また、すべてのパラメーターは1枚のパネルに収められ、素早いアクセスが可能です。コーラス、ディレイ、EQといった、音づくりには欠かせないエフェクトも内蔵しています。

Square I

オシレーター ピッチEG

フィルター

アンプリファイア

ピッチLFO

ランダムウェーブLFO/ パルス幅変調(PWM)

コーラス/ フランジャー

ディレイ イコライザー

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Square I

オシレーターSquare I は 3つのオシレーターを装備しています。各オシレーターは9つの波形と1つのノイズ・ジェネレーターを収容しています。

Shape、Fine、Coarse の各つまみには機能が二重に割り当てられています。各ノブの下のラベルをクリックすると、それぞれMode、Phase、Pitch Eg に変わります。

オシレーター・セクション

パラメーター 機能

Osc On/Off インジケーターをクリックすると、各オシレーターのオン、オフが切り替わります。

Oscillator Level 各オシレーターのボリューム・レベルです。

Shape

オシレーターが使用する波形を選びます。波形はハーモニクス成分の高いものから順に配列されています。最小から、以下の順に割り当てられています。のこぎり波/ビンテージのこぎり波/矩形波/ビンテージ矩形波/ハーモニクス 5/2/ハーモニクス 3/ハーモニクス 4/ハーモニクス5/純粋正弦波

Mode

オシレーターの動作モードを選びます。モードは最小から、以下の順に割り当てられています。

• Key Sync:オシレーターの位相が Key On イベントで再スタートします。

• No Key Sync.:オシレーターの位相が Key On イベントで再スタートしません。

• Sync Inverted.:Key Sync と同様ですが、位相が逆転します。

• No Sync Inverted.:No Key Sync と同様ですが、位相が逆転します。

• Fixed Pitch.:オシレーターの周波数にはキーボードによる変化が生じません。

Fine ± 2%の範囲でデチューンします。

Phase Sync モードまたはSync Inverted モードで、Key On イベント受信時の波形の初期位相を設定します。

Coarse ± 12半音の範囲でトランスポーズします。

Pitch EG 各オシレーターのピッチにかかるエンベロープ・モジュレーションの量を調整します。

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Square I

ピッチEG

Main Tune コントロールは機能が二重に割り当てられており、ノブの下のラベルをクリックするとTranspose コントロールになります。

パラメーター 機能

Start Level 鳴り始めのピッチを、サステイン区間に対して設定します。

Attack Time Start Levelから Attack Levelに達するまでの時間です。

Attack Level オシレーターがアタック・ステージの後に到達するピッチです。

Decay Time Attack Levelから標準のチューン設定に達するまでの時間です。

Release Time Key Off イベントの生成後、標準のチューン設定からRelease Level設定に達するまでの時間です。

Noise Level ノイズ・ジェネレーターのボリューム設定です。

Envelope ピッチ EGジェネレーターが全オシレーターに及ぼす効果の大きさをコントロールします。

VelocityNote Velocity MIDI メッセージがピッチ・エンベロープ・ジェネレーターに及ぼす効果の大きさをコントロールします。設定値が大きくなるとピッチの変化も大きくなります。

Pitch Bend Range Pitch Bend MIDI メッセージの受信中、ピッチの変化を固定します。

Pitch Bend Mode

ピッチ・ベンドの動作モードを以下の 5種類から選びます。 • Normal:全ノートに均等にピッチ・ベンドがかかります。

• Asymmetric:ベンド・アップの時、ピッチ・ベンドのレンジは前回このパラメーターで選ばれたレンジとなり、ベンド・ダウンの時は 1オクターブに固定されます。

• High Note:ピッチが最高のノートにだけピッチ・ベンドがかかります。

• Low Note:ピッチが最低のノートにだけピッチ・ベンドがかかります。

• Hold Notes:キーが押された状態のノートにだけピッチ・ベンドがかかります。サステイン・スイッチでホールドされたノートにはかかりません。

Random Pitch 演奏された各ノートのピッチをランダムな量だけ変動させることができます。昔のシンセサイザーのチューン・ドリフトのようなものです。

Main Tune インストゥルメントのメイン・チューンを調整します。

Transpose インストゥルメントを± 12半音の範囲でトランスポーズすることができます。

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Square I

ピッチLFO

ランダム・ウェーブLFO/パルス幅変調(PWM)Squareの特徴的な機能に、ユニークなランダム・ウェーブ LFO があります。ランダム・ウェーブ LFO は、オシレーターの波形をランダムに変化させるのに使われます。Random Wave LFOのラベルをクリックすると、パルス幅変調(PWM)のパラメーター表示に切り替わります。この LFO で完全矩形波とビンテージ矩形波の幅を変化させることができます。

ピッチ LFO の Speedと AfterTouchコントロールは機能が二重に割り当てられており、ノブの下のラベルをクリックすると、それぞれDelay、Breath コントロールになります。

パラメーター 機能

LFO On/Off LFOインジケーター・ライトをクリックすると、LFOのオン/オフが切り替わります。

Shape

LFOの波形を選びます。最小から以下の順で割り当てられています。Sine /Square /Saw Up / Saw Down/Triangle / Step 1/ Step 2/Single Cycle Rand 1/ Single Cycle Rand 2/ Random

Speed LFOの周波数をコントロールします。

Delay LFOが全オシレーターに効果を及ぼすまでの時間を調整します。

Depth 全オシレーターにかかる変調の固定量を設定します。変調は Delay で設定された時間の後開始します。

AfterTouch Channel Aftertouch MIDIメッセージの受信時にかかる変調の量です。

Breath Breath ControllerMIDIメッセージの受信時に全オシレーターにかかる変調の量です。

Mod Wheel Modulation WheelMIDI メッセージの受信時に全オシレーターにかかる変調の量です。

パラメーター 機能

Speed LFOの周波数、つまり波形変化の速度をコントロールします。

Osc1, Osc2, Osc3 各オシレーターの変化の量です。

Sync On 波形の変化がホストの BPM設定に同期します。

Sync Divider

ランダム・ウェーブ LFOのときは LFOの速度を調整します。範囲は 1~ 8です。パルス幅変調(PWM)のときは、各オシレーターの位相偏移を調整します。この設定がゼロならば、全オシレーターが同時に変調を開始します。この設定が最大ならば、変調された位相は各オシレーターの間で 120度ずつズレます。

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Square I

Filter のラベルをクリックすると、ローパス(lp)、ハイパス(hp)を切り替えることができます。

Speed と AfterTouch コントロールは機能が二重に割り当てられており、ノブの下のラベルをクリックするとそれぞれDelay、Breath コントロールになります。

フィルター・セクション

パラメーター 機能

Cutoff フィルターのカットオフ周波数です。

Reso フィルターのレゾナンス設定です。

Attack Time フィルター EGの、カットオフ周波数が最大に達するまでの時間です。

Decay Time フィルター EGの、カットオフ周波数が最大からサステイン・レベルに達するまでの時間です。

Sustain Level フィルター EGの、カットオフ周波数のサステイン・レベルの設定です。

Release Time フィルター EGの、カットオフ周波数がサステイン・レベルから設定値に達するまでの時間です。

Envelope フィルター EGの、カットオフ・フィルターにかかるエンベロープ・モジュレーションの量です。

Keybフィルター EGの、着信した Key Noteに応じて生ずるカットオフの変化です。設定値が高くなるにつれ、高いノートを受信した時のフィルター・カットオフがそれだけ高くなります。

Velocity この設定は、ベロシティーがカットオフ設定に及ぼす効果の大きさをコントロールします。

AfterTouch Channel Aftertouch MIDIメッセージ受信時の、フィルター・カットオフの変化量です。

Breath Breath Controller MIDIメッセージ受信時の、フィルター・カットオフの変化量です。

Mod Wheel Modulation Wheel MIDIメッセージ受信時の、フィルター・カットオフの変化量です。

LFO On/Off このインジケーター・ライトをクリックすると、フィルター LFOのオン/オフが切り替わります。

Shapeフィルター LFOの波形を選びます。最小から以下の順に割り当てられています。Sine /Square / SawUp / Saw Down/Triangle / Step 1 /Step 2/Single Cycle Rand 1/ Single Cycle Rand 2/Random

Speed フィルター LFOの周波数をコントロールします。

Delay フィルター LFOが、フィルター・カットオフに効果を及ぼすまでの時間を調整します。

Depth 全オシレーターにかかる変調の固定量を設定します。変調は Delay で設定された時間の後開始します。

AfterTouch Channel Aftertouch MIDIメッセージの受信時に、フィルター LFOにかかる変調の量です。

Breath Breath Controller MIDIメッセージの受信時に、フィルター LFOにかかる変調の量です。

Mod Wheel Modulation Wheel MIDIメッセージの受信時に、フィルター LFOにかかる変調の量です。

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Square I

AfterTouch コントロールは機能が二重になっています。ノブの下のラベルをクリックすると、Breath になります。

アンプリファイア・セクション

パラメーター 機能

Volume このインストゥルメントのメイン・ボリュームです。

Stereo Spread サウンドをステレオ音場に広げることができます。

Attack Time アンプEG の、ボリュームが最大に達するまでの時間です。

Decay Time アンプEG の、ボリュームが最大からサステイン・レベルに達するまでの時間です。

Sustain Level アンプEG の、ボリュームのサステイン・レベルの設定です。

Release Time アンプEG の、ボリュームがサステイン・レベルからゼロに達するまでの時間です。

Keyb着信したKey Note に応じて生じるボリュームの変化(キーボード・スケーリング)です。設定値が高くなるにつれ、高いノートを受信した時のボリュームはそれだけ大きくなります。

Velocity インストゥルメントのベロシティー感度をコントロールします。最小に設定すると感度がゼロになります。

AfterTouch Channel Aftertouch MIDI メッセージの、受信時のボリュームの変化量です。

Breath Breath ControllerMIDI メッセージの、受信時のボリュームの変化量です。

LFO On/Off アンプLFO のオン、オフが切り替わります。

ShapeLFOの波形を選びます。最小から以下の順に割り当てられています。Sine/ Square/ Saw Up /Saw Down/ Triangle /Step 1/ Step 2/Single Cycle Rand1/ Single Cycle Rand 2

Speed LFOの周波数をコントロールします。

Depth ボリュームにかかるモジュレーションの固定量を設定します。

AfterTouch Channel Aftertouch MIDI メッセージの、受信時にかかるボリューム・モジュレーションの量です。

Breath Breath Controller MIDI メッセージの、受信時にかかるボリューム・モジュレーションの量です。

Mod Wheel Modulation WheelMIDIメッセージの、受信時にかかるボリューム・モジュレーションの量です。

Panステレオ・パン効果の量をコントロールします。これはDepth の設定と関係しており、Depth をゼロ以外に設定しておかないとAutoPannerは動作しません。

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Square I

このセクションには、コーラス/フランジャー、ステレオ・ディレイ、2バンド・イコライザーという3つのエフェクトが含まれています。

コーラス/フランジャー

ステレオ・ディレイ

イコライザー

エフェクト・セクション

パラメーター 機能

Chorus On/Off Chorusインジケーター・ライトをクリックすると、コーラス・エフェクトのオン/オフが切り替わります。

Depth エフェクトのかかる量です。

Speed コーラスの周波数です。

Delay コーラス /フランジャー・エフェクトのディレイタイムです。設定値が小さいとフランジャー・エフェクトが、大きいとコーラス・エフェクトが生じます。

Feedback エフェクトにかかる再生エフェクトの量です。

パラメーター 機能

Delay On/Off Delay インジケーター・ライトをクリックすると、ディレイ・エフェクトのオン/オフが切り替わります。

Time Left、Time Right 左右のステレオ・チャンネルのディレイ・タイムです。

Feedback エフェクトにかかる再生エフェクトの量です。

Cutoff 設定値が 50%未満ならばエコーの反復は HPFを通過します。50%より高ければエコーは LPFを通過します。

パラメーター 機能

Low 低域の増幅量です。

High 高域の増幅量です。

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Square I

Squareはランダムパッチ・ジェネレーターを内蔵しています。これを使ってエフェクトやサウンドなどの新しいパッチをランダムなパラメーターから簡単に生成することができます。ランダム・パッチ・ジェネレーターを使用するには、Squareのロゴをクリックしてください。左クリックすると任意のCOARSE設定を持つパッチが生成され、右クリックすると3つのCOARSEパラメーターがすべて0に設定されたパッチが生成されます(エフェクトなしのサウンドには役立ちます)。

次のパラメーターは、ランダム・パッチ・ジェネレーターを使用しても変化が生じません。

ランダム・パッチ・ジェネレーター

• OSC1 Volume

• OSC2 Volume

• OSC3 Volume

• Noise Generator Volume

• Main Volume

• Filter Type

• Delay Wet

• Delay Time L

• Delay Time R

• Delay Feedback

• LFO1 On/Off (Pitch)

• LFO2 On/Off (Filter)

• LFO3 On/Off (Amp)

• LFO4 On/Off (Random Wave)

• LFO4 Sync On/Off

• Chorus On/Off

• Equalizer On/Off

• Filter Normalize On/Off

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RXP

RXPは REX ファイルを再生するバーチャル・インストゥルメントです。REX ファイルでは、そのフォーマットの規則として、各オーディオ・スライスが通常MIDIを通じて個別に再生されます。このため、どのスライスでも任意に再生し、ループをホストのテンポ・マップに一致させることができます。

Synth_Fig154.eps_48

ディスプレイSynth_Fig155.eps_83

現在ロードされているファイル、またはプロジェクトの名称を表示します。

2 バイト文字を含むファイル名、及び 2 バイト文字を含むフォルダにあるファイルは、正しく開けない場合がありますのでご注意ください。

RXP

目的 操作

グルーブのロード

ファイル名の表示をクリックして「GrooveBrowser」を開き、ロードするファイルをダブルクリックします。現在ロードされているファイルがオレンジ色でハイライトします。プログラムはロードされると自動的にプレビューされます。

スライスのプレビュー 波形ディスプレイに表示されたスライスをクリックします。

グルーブ内のスライスをアレンジし直す スライスをクリックし、波形ディスプレイ内の別の位置にドラッグします。

ファイルのトランスポーズ Transpose 欄を上下にドラッグします。ファイルは上下各方向 48半音にもわたりトランスポーズすることができます。

チューン Tune 欄で、ファイル全体のピッチを、上下100 セントの範囲でチューニングできます。

ピッチ・ランダマイザ Random Pitch欄で、各スライスごとに特定のセント値だけランダムにトランスポーズさせることができます。

MIDI ファイル・ドラッグ& ドロップ・ヒットテスト

セッションで初めて REXファイル(またはREX ファイルを含んだ.progファイル)がロードされると、Windows バルーンが現れ、ホストにドラッグできるMIDI ファイルが現在のプログラムに含まれていることをユーザーに知らせます。このバルーンは自動的に 5秒、またはユーザー・インターフェースでマウスがクリックされると消えます。ホット・スポットにあるファイルをクリック&ドラッグしてホストでドロップします。

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RXP

ファイル入出力操作Synth_Fig156_Img.eps

rxpロゴの左にあるアイコンをクリックすると、以下のオプションを含んだメニューが現れます。

FILTERSynth_Fig157.eps_86

現在のプログラム中の全スライスに、同じフィルタ設定とフィルター・エンベロープが適用されます。

オプション 機能

Initialize Program 全パラメーターをデフォルト値にリセットします。ただし現在ロードされているオーディオ・データはそのまま保持されます。

Load Program サポートされたファイル・タイプを探してナビゲートするためのブラウザを開きます。

Save Program 現在のファイルとプラグイン・パラメーター設定をディスク上の .prog ファイルに保存します。

Save Program As... 現在のファイルとプラグイン・パラメーター設定をディスク上の新規の .progファイルに保存します。

Save Default Program現在のプログラムをデフォルトとして設定します。RXP の新しいインスタンスが作成されるごとに、このデフォルト・ファイルがインスタンスに自動的にロードされます。

パラメーター 機能

フィルター・タイプ・ボタン

左から、OFF、2 ポール・ローパス、2ポール・ハイパス、4ポール・ローパス、4ポール・ハイパス

ATTACK 各スライスの始点にフィルターが効果を及ぼす速度を指定します。

DECAY 各スライスの終点にフィルターが効果を及ぼす速度を指定します。

ENV (envelope) エンベロープが各スライスに効果を及ぼす量をコントロールします。

CUTOFF フィルターのカットオフ周波数を指定します。

RESO (resonance) フィルターのレゾナンスを指定します。

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RXP

AMPSynth_Fig158.eps_86

現在のプログラム中の全スライスに、同じゲイン設定と振幅エンベロープが適用されます。

パッドSynth_Fig159.eps_55

2 列のドラム・パッドで構成されます。これらパッドは、個々のスライスをトリガーしたり、ループを別々にトランスポーズしてプレビューするのに使用します。

スライスを24以上持つREX ファイルの場合、RXPのパッドではトリガーできません。MIDI でトリガーすることはできます。

パッド・トリガーには以下の2つのモードがあります。

• Slice モード:各ボタンが各個別のスライスをトリガーします。最初のスライスはPad 1でトリガーされ、次のスライスはPad 2でトリガーされます。各パッドはMIDI ノートC3以上に半音階順に対応します。

• Loopモード各パッドは音高に対応します。パッドはC1 からB3に対応します。

パラメーター 機能

ATTACK 各スライスの始点に振幅エンベロープが効果を及ぼす速度を指定します。

DECAY 各スライスの終点に振幅エンベロープが効果を及ぼす速度を指定します。

WIDTH ステレオ・グルーブの左右チャンネルの分離度を指定します。

PAN ステレオ・ミックスで右または左チャンネルに送られる出力のパーセンテージです。

VOLUME 出力レベルを指定します。

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Cyclone

Cyclone(サイクロン)は、ACID 互換ループや、SONARで作成したオーディオ・ループ、WAVファイルなどを、16個のパッドに読み込んでMIDI演奏できるグルーブ・サンプラーです。Cyclone に読み込んだループは、スライスごとに分割して並べ替えたり、お気に入りのワン・ショットだけ切り出して演奏することも可能です。

Cyclone は、DXi2 のマルチアウトに対応しており、Cyclone の 16のパッドをマルチアウトすることができます。

Synth_Fig161_Img.eps

Cyclone

ツール・バー

Loop Bin

パッド

パッド・ インスペクター

ループ/キー・ マップ表示部

パッド・エディター

スライス・ インスペクター

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Cyclone

ツール・バー

Synth_Fig162_Img.eps

パッド

Cyclone には 16個のパッドがあります。各パッドには、以下のようなパラメーターがあります。Synth_Fig163_Img.eps

各部の機能と名称

ボタン名 解説

A Sound Bank からインポート 「ファイルを開く」ダイアログを開き、SoundBank (.cyc)を読み込みます。

B Sound Bank へエクスポート

「名前をつけて保存」ダイアログを開き、現在の設定を Sound Bank (.cyc)として保存します。

C ごみ箱 プロジェクトのループを削除します。

D プレビュー 選んだパッドまたはスライスを鳴らします。

E 停止 再生を停止します。

F 自動プレビュー

自動プレビューがオンのときは、ループ表示部でスライスをクリックするか、パッド・エディターでイベントをクリックすると、スライスの試聴をすることができます。また、スライスをパッド・エディターへドラッグし、置き換えたいイベントを聞いたらマウスのボタンから指を離します。

名称 解説

A パッド クリックして、読み込んだループを鳴らす(トリガーする)ことができます。

B ファイルの読み込み 「開く」ダイアログを開き、サンプルを読み込みます。

C ミュート パッドをミュートにします。

D ソロ 選んだパッドだけ出力されます。

E シンク 読み込んだループのテンポを、ホスト・アプリケーションのテンポと同期させます。

F ループ パッドを繰り返し(ループ)再生します。

G パン パッドのパンを調節します。

H ボリューム パッドのボリュームを調節します。

A B C D E F

A

B C D E F

G

H

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Cyclone

パッド・インスペクター

Synth_Fig164.eps

パッド・インスペクターでは、各パッドの詳細な設定ができます。

パラメーター 機能

Output 16のオーディオ出力(マルチ・アウト)からどの出力を使うか選びます。Mix Onlyを選んだ場合は、マスター出力に出力されます。

MIDI In パッドが反応するMIDIチャンネルを設定します。それぞれのパッドは独自のMIDI入力チャンネルを持つことができます。

Root パッドに読み込んだループを再生するときの基準となるピッチを指定します。ACID 互換ループや、SONARで作成したオーディオ・ループを読み込んだときは自動で設定されます。

Vel Low パッドをトリガーするベロシティーの最小値を指定します。

Vel High パッドをトリガーするベロシティーの最大値を指定します。

Key Unity

Root で指定したピッチで再生するときのMIDIノート(Unity ノート)を音名で指定します。Unityノートと Root の設定が同じピッチでないときは、再生されるループのピッチはトリガーするMIDIノートと同じになりません。Unity ノートは、キー・マップ表示部でも変更することができます。

Key Low パッドをトリガーするMIDIノートの最低値を指定します。Unity ノートと値が違う場合は、再生時にループのピッチが自動でトランスポーズされます。

Key High パッドをトリガーするMIDIノートの最高値。

Tailsループの各スライスの末尾で音量の減衰が早く終わってしまうようなときに、減衰を延長する機能です。長いスライスを短いスライスと置き換えて、スライス間の時間が空いてしまったときに使うと便利です。

Latch

マウスまたはMIDIキーボードでパッドをトリガーするときの動作を切り替えます。オンにすると、キーまたはマウス・ボタンを押すとパッドが演奏され、もう一度キー、またはマウス・ボタンを押すと演奏が止まります。オフにすると、キーまたはマウス・ボタンを押している間だけパッドが演奏されされます。

Pitch Markers

ホスト・アプリケーションのピッチ・マーカーに合わせてパッドの再生ピッチを変更します。ピッチ・マーカーのところまで来ると、ループがホスト・アプリケーションのピッチ・チェンジに合わせて半音単位でトランスポーズします。ピッチ同期機能を持たないホスト・アプリケーションをお使いの場合は使用できません。

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Cyclone

Loop Bin

Cyclone で使いたいループを置く場所です。Loop Binからパッドかパッド・エディターへ、ループをドラッグ&ドロップすることができます。

Synth_Fig165_Img.eps

Loop Binにループを読み込む

選ばれているループを Loop Binから削除

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Cyclone

ループ/キー・マップ表示部

Synth_Fig166_Img.eps

ループ表示には、Loop Binで選んだループの内容が表示されます。ACID 互換WAVファイルの場合は、ループに含まれるマーカーの位置でスライスされます。ループ表示部のスライスは、パッド・エディターにドラッグし、新たにサンプルとして使用することができます。

Synth_Fig167_Img.eps

キー・マップ表示のキーボードでは、ループを基準のピッチで鳴らすキーが黄色で、演奏可能なキーの範囲が青色で表示されます。基準ピッチのキーを変更するには、黄色で示された鍵盤を左右にドラッグします。演奏可能なキーの範囲を変更するには、青色で示された鍵域の両端の上部にある▼を左右にドラッグします。

パッド・エディター

Synth_Fig168_Img.eps

パッド・エディターには、Cyclone の各パッドに対応する16の「トラック」が表示されます。それぞれのトラックにはパッドと同じ番号がつきます。トラックは複数のイベントで構成されています。イベントはACID 互換ループのスライスか、通常の WAVファイルの場合ではファイル全体を表します。トラックの最後にはトラック・ハンドルが表示されています。トラック・ハンドルはマウスでドラッグすると、トラックの長さを自由に調節することができます。

ループ表示に切り替え スライス

キー・マップ表示に 切り替え

演奏可能なキーの範囲

トラック・ハンドル

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Cyclone

スライス・インスペクター

スライス・インスペクターでは、スライスごとに細かな設定をすることができます。設定対象となるスライスは、パッド・エディター上で選ばれているスライスです。

Synth_Fig169.eps

パラメーター 機能

Pitch (semitone) スライスの再生ピッチ(単位:半音)

Gain (dB) スライスの再生レベル(単位:dB)

Pan (%) スライスのパン

Snap パッド・エディターでスライスをドラッグで移動するときの分解能。None、1から 16 Per Beat(1拍あたり指定した分解能のスナップ)から選びます。

Cyclone のキーボード・ショートカット

キー キー操作

カーソル・キー パッド・エディターで、選ばれているスライスを変更します。

Shift キー+クリック パッド・エディターで、複数のスライスを選びます。

Ctrlキー+ドラッグ パッド・エディターで、スライスをコピーします。

Ctrl + Zキー 元に戻す

Ctrl + Shift + Zキー やり直し

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Cakewalk TTS-1

Cakewalk TTS-1 は、256 音色、9ドラムセット内蔵の GM2(General MIDI 2)対応ソフトウェア・シンセサイザーです。

Cakewalk TTS-1 のMIDIインプリメンテーションについては、TTS-1 のオンライン・ヘルプを参照してください。

ミキサー・ウィンドウでは、各パートの音色の変更、音量、エフェクトなどの設定をすることができます。各パラメーターは、つまみを上下にドラッグすることで変更することができます。また、つまみの下にあるスピン・ボタンをクリックすると、パラメーターの値を最小単位で調整することができます。

Synth_Fig170_Img.eps

※ 以下のパラメーターのうち、(GM2)と表示されているパラメーターは、GM2(General MIDI 2)で規定されているパラメーターです。これらのパラメーターは、GM2 に対応した MIDI メッセージを受信して変化します。それ以外のパラメーターは、TTS-1 専用のパラメーターです。

Cakewalk TTS-1

ミキサー・ウィンドウ

名称 機能

A Edit ボタン 1-16 そのパートの編集画面が表示されます。

B Chorusつまみ 1-16(GM2)[CC#93] コーラスへ送る信号の出力レベルを設定します。

C Reverb つまみ 1-16(GM2)[CC#91] リバーブへ送る信号の出力レベルを設定します。

A B C D E F

G H IJ K L M N O P

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Cakewalk TTS-1

音色の変更

1. 音色名表示欄をクリックします。

2. 表示されるメニューから、設定したい音色を選びます。Synth_Fig171.eps_64

D Pan つまみ 1-16(GM2)[CC#10]

出力音の定位を設定します。L63 で最も左、0で中央、R63 で最も右に定位します。

E Levelスライダー1-16(GM2)[CC#7] パートの出力音量を調整します。

F MIDIインジケーター MIDI メッセージを受信すると点灯します。

G ピーク・インジケーター

パート・ボリュームの右上にあり、パート・レベルが最大値を超えたときに点灯します。

H Preview ボタン 1-16 クリックすると、現在選ばれている音色を試聴することができます。

I Help オンライン・ヘルプを表示します。

J Panic すべての発音中の音を停止します。

K GM2 GM2 システム・オン受信時と同様の処理をします。

L Effect エフェクト設定画面を表示します。

M System システム設定画面を表示します。

N Current 現在の発音ボイス数を表示します。

O Peak 現在までの最大発音ボイス数を表示します。表示値をダブルクリックすると 0にリセットされます。

P MASTER (GM2)[NRPN 58H 70H] マスター音量の調整やレベル表示をします。

名称 機能

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Cakewalk TTS-1

Synth_Fig172.eps_50

ミキサー・ウィンドウの[Edit]ボタンをクリックすると、パート編集画面が表示されます。パート編集画面では、音色の選択、ボリューム、パン、エフェクト・センド・レベルの調整、音色の編集、音色の読込み、保存をすることができます。各パラメーターは、つまみを上下にドラッグすることで変更することができます。また、つまみの下にあるスピン・ボタンをクリックすると、パラメーターの値を最小単位で調整することができます。

TTS-1 では、プログラム番号を 1 ~ 128 で表記していますが、MIDI のプログラム・チェンジ・メッセージでは、0~127の値を使用します。プログラム・チェンジ・メッセージを使って音色を切り替える場合には、プログラム番号から1引いた値を設定してください。

バリエーション番号は、バンク番号の LSBに相当します。

パート編集画面

パラメーター 機能

PART編集中のパートの番号を表示します。編集するパートを変更するには、パート番号をクリックして表示されるメニューから選ぶか、パート番号の左右のボタンをクリックします。

音色セット表示

• GM2 NORMAL:GM2 のノーマル音色が選ばれているときに点灯します。

• GM2 RHYTHM:GM2 のリズム音色が選ばれているときに点灯します。

• USER NORMAL:ユーザーがカスタマイズしたノーマル音色が選ばれているときに点灯します。

• USER RHYTHM:ユーザーがカスタマイズしたリズム音色が選ばれているときに点灯します。

Preview クリックすると、現在選ばれている音色を試聴できます。

WRITEカスタマイズした音色を、ユーザー・バンクに保存することができます。ユーザー音色の保存については、オンライン・ヘルプをお読みください。

INST(プログラム番号)(GM2) 現在選ばれている音色のプログラム番号を表示します。

VAR(バリエーション番号)(GM2) 現在選ばれている音色のバリエーション番号を表示します。

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Cakewalk TTS-1

音色の変更

1. 音色名表示欄をクリックします。

2. 表示されるメニューから、設定したい音色を選びます。Synth_Fig173.eps_64

音色名の変更

1. 音色名表示欄をダブルクリックします。

2. 表示されるダイアログに、音色名を入力します。

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Cakewalk TTS-1

Synth_Fig174.eps_50

ミキサー・ウィンドウで、ドラム・セットを選んでいるパートの[Edit]ボタンをクリックすると、リズム編集画面が表示されます。リズム編集画面では、音色の選択、ボリューム、パン、エフェクト・センド・レベルの調整、音色の編集、音色の読込み、保存をすることができます。また、各インストゥルメントごとに編集することができます。各パラメーターは、つまみを上下にドラッグすることで変更することができます。また、つまみの下にあるスピン・ボタンをクリックすると、パラメーターの値を最小単位で調整することができます。

TTS-1 では、プログラム番号を 1 ~ 128 で表記していますが、MIDI のプログラム・チェンジ・メッセージでは、0~127の値を使用します。プログラム・チェンジ・メッセージを使って音色を切り替える場合には、プログラム番号から1引いた値を設定してください。

リズム編集画面

パラメーター 機能

PART編集中のパートの番号を表示します。編集するパートを変更するには、パート番号をクリックして表示されるメニューから選ぶか、パート番号の左右のボタンをクリックします。

音色セット表示

• GM2 NORMAL:GM2のノーマル音色が選ばれているときに点灯します。

• GM2 RHYTHM:GM2のリズム音色が選ばれているときに点灯します。

• USER NORMAL:ユーザーがカスタマイズしたノーマル音色が選ばれているときに点灯します。

• USER RHYTHM:ユーザーがカスタマイズしたリズム音色が選ばれているときに点灯します。

Preview クリックすると、現在選ばれている音色を試聴できます。

WRITE カスタマイズした音色をユーザー・バンクに保存することができます。ユーザー音色の保存については、オンライン・ヘルプをお読みください。

INST(プログラム番号)(GM2) 現在選ばれている音色のプログラム番号を表示します。

VAR(バリエーション番号)(GM2) 現在選ばれている音色のバリエーション番号を表示します。

MIDI Edit

ON にすると受信したノート・オン情報のノート・ナンバーに応じて、インストゥルメントが選ばれます。曲を演奏する場合は、インストゥルメントの表示が頻繁に切り替わりますので、OFF にしてご使用ください。

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Cakewalk TTS-1

音色の変更

1. 画面の一番上に表示されているドラム・セット名をクリックします。

2. 表示されるメニューから、設定したい音色を選びます。Synth_Fig175.eps_64

音色名の変更

1. 画面の一番上に表示されているドラム・セット名をダブルクリックします。

2. 表示されるダイアログに音色名を入力します。

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Cakewalk TTS-1

Synth_Fig176.eps_50

Chorus(コーラス)

Reverb(リバーブ)

エフェクト設定画面

パラメーター 機能

ON/OFF [NRPN 58H 50H] コーラスのオン/オフを切り替えます。

Chorus Type(GM2)[NRPN 58H 51H] コーラスのタイプを選びます。

RATE (GM2)[NRPN 58H 52H] コーラス音の揺れの周期を設定します。

DEPTH (GM2)[NRPN 58H 53H] コーラスの揺れの深さを設定します。

FEEDBACK(GM2)[NRPN 58H 54H]コーラスを通した音を再びコーラスの入力に戻す(フィードバック)量を設定します。値を大きくするほど複雑なコーラス効果がかかります。

REV SND LEVEL(GM2)[NRPN 58H 55H] リバーブへの出力レベルを設定します。

パラメーター 機能

ON/OFF [NRPN 58H 40H] リバーブのオン/オフを切り替えます。

Reverb Type (GM2)[NRPN 58H 41H] リバーブのタイプを選びます。

TIME (GM2)[NRPN 58H 42H] リバーブ音の余韻の長さを調整します。

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Cakewalk TTS-1

Synth_Fig177.eps_50

ミキサー・ウィンドウの[SYSTEM]ボタンをクリックすると、システム設定画面が表示されます。システム設定画面では、マスター・チューン、マスター・キー・シフト、ポリフォニー・リミットを設定します。

※ 下記のうち(GM2)と表示されているパラメーターは、GM2(General MIDI 2)で規定されているパラメーターです。これらのパラメーターは、GM2 に対応した MIDI メッセージを受信して変化します。それ以外のパラメーターは、TTS-1 専用のパラメーターです。

音色によっては、1音で複数のボイスを使用するものがあります。

システム設定画面

パラメーター 機能

MASTER TUNE(マスター・チューン)(GM2)[NRPN 58H 71H] マスター・チューンを 0.1Hz 単位で設定します。

MASTER KEY SHIFT(マスター・キー・シフト)(GM2)[NRPN 58H 72H]

マスター・キー・シフトを半音単位で設定します。

POLYPHONY LIMIT(ポリフォニー・リミット) 最大同時発音ボイス数を設定します。

OPTION(オプション)

このボタンをクリックすると、オプション(OPTION)画面を表示します。オプション画面では、パートごとのマルチ・アウトの設定や、パフォーマンス・ファイルの保存/読み込み、コントロール・チェンジ・マップの保存/読み込み、ボタンやスライダなどのTTS-1 のパネル操作を記録するかどうかの設定など、各種のオプションを設定することができます。

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Cakewalk TTS-1

出力設定タブSynth_Fig178.eps_60

TTS-1 では、各パートの出力を4系統のステレオ出力の中から、任意の出力先に出力することができます。これを「マルチ・アウト機能」と呼びます。マルチ・アウト機能は、プロジェクト側で各出力ごとに別々のエフェクト処理をしたり、各出力を別々のオーディオ・デバイスから出力させたい場合などに便利です。

マルチ・アウト機能を使用するには、プロジェクトに複数のオーディオ・トラックを作成し、各オーディオ・トラックのインプットを対応するTTS-1 のマルチ・アウトに設定してください。

オプション画面

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オプション設定タブSynth_Fig179.eps_60

パラメーター 機能

パフォーマンス・ファイル 現在の設定すべてをファイルに保存したり、以前保存したパフォーマンス・データを読み込みます。

コントロール・チェンジ・マップ コントロール・チェンジ・メッセージの割り当て(コントロール・チェンジ・マップ)の保存と読み込みを行います。

パネルの操作を記録する パネルを操作したときに、その操作をプロジェクトに記録できるようにするかどうかを設定します。

トーン・リメイン

発音中に他の音色やリズム・セットを選んだときに、発音中の音を残すか(チェックする)残さないか(チェックを外す)を設定します。また、チェックしたときは、以下のパラメーターを新しい音色/リズム・セットに引き継ぎます。チェックを外したときは、それぞれの音色/リズム・セットの値に設定されます。

フレーズ・プレビュー機能を使用する

フレーズ・プレビュー機能をオン/オフするスイッチです。チェックするとミキサー・ウィンドウやパート編集画面の[PREVIEW]ボタンをクリックしたときに、選んでいる音色に適したフレーズで音を試聴することができます。曲の再生中など、フレーズで鳴らしたくない場合は、チェックを外すと単音で試聴できます。

低負荷モード チェックすると音源内部の処理を一部簡略化することで、コンピューターの負荷を軽減することができます。

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SFZ

Synth_Fig180_Img.eps

sfz は高品位のSoundFont プレーヤーで、SoundFont(*.sf2)ファイル、wave(*.wav)ファイル、ogg-vorbis 圧縮(*.ogg)ファイルを再生することができます。

以下のいずれかの方法で、SoundFont ファイルをロードします。

• SoundFont セレクターをクリックします。表示された「Load Sample File」ダイアログで再生するサウンドフォントを選びます。

• Windows の Explorerなどから、SoundFont ファイル(*.sf2)をドラッグします。

新たに SoundFont を sfz にロードすると、既にロードされていたSoundFont と置き換えられますので注意してください。sfz の各インスタンスにはSoundFont ファイルを1つしかロードできません。

2 バイト文字を含むファイル名、及び 2 バイト文字を含むフォルダにあるファイルは、正しく開けない場合がありますのでご注意ください。

1. CHANNEL欄をクリックして、チャンネルを選びます。

2. BANK欄/ PROGRAM欄で、目的のバンクとプログラムを選びます。

※ マルチティンバーに対応したSoundFont ファイルでのみ有効です。

sfz にバンク・セレクト/プログラム・チェンジ・メッセージを送って、プログラムを変えることもできます。

QUALITY: 再生音の音質(CPUの負荷)を調節します。大きい数値ほど高音質になります。EFFECT: エフェクトのオン/オフを切り替えます(対応SoundFont 使用時のみ有効)。POLY: 同時発音数を指定します。

SFZ

SoundFont ファイルのロード

各MIDIチャンネルのプリセット選択

その他のパラメーター

SoundFontセレクター

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